ひとりでいる。というのは、案外悪いものでもない。
まわりに余計な気を遣わずにすむし、自分の思うままに
何でも決めて、行動できる。
今この場所での、読書も同じ。
自分ひとりの平穏が何よりいい。
その空間を、音と共に壊すモノが---
ザザザッー!!
木の葉と一緒になって、突然の訪問者。
「ッ!?な…」
何者だ、との声も、あまりの驚きで詰まる。
「いきなりスミマセン、ちょっと足を滑らせてしまって。」
木の葉まみれになりながら、その男はあやまった。
手にはフラスコ、薬品瓶がある。
どうやら、ここの学生であることは間違いなさそうだった。
しかし、木の上で、一体何をしていたというのか。
不信そうに見ていると、
「ちょっと葉の光合成の力を貸りて、
実験してみようと思ったんですけどね。」
おどけて話す。
まだ学生にしては幼い。そして、無邪気であった。
今年の新入生であろう。
そういえば、今年の主席入学者はずいぶん変わり者だと、
もっぱらの評判がある。
「見たところ、新入生らしいが、君がウワサの主席君か?」
この行動力と発想力からして、もしかしたらと尋ねる。
「ええまぁ、ホームズといいます。」
遠慮がちに話す。
正直なところ、理系の世界では先輩後輩の関係にうるさい。
研究成果もうまくいけば、年功序列で研究チームの
上の者だけの手柄となったり、評価されたりという事が多い。
彼のように、チームを必要としなくても結果を出せる人物は、
この成果社会には異端であり、扱いにくい存在なのだろう。
まわりに余計な気を遣わずにすむし、自分の思うままに
何でも決めて、行動できる。
今この場所での、読書も同じ。
自分ひとりの平穏が何よりいい。
その空間を、音と共に壊すモノが---
ザザザッー!!
木の葉と一緒になって、突然の訪問者。
「ッ!?な…」
何者だ、との声も、あまりの驚きで詰まる。
「いきなりスミマセン、ちょっと足を滑らせてしまって。」
木の葉まみれになりながら、その男はあやまった。
手にはフラスコ、薬品瓶がある。
どうやら、ここの学生であることは間違いなさそうだった。
しかし、木の上で、一体何をしていたというのか。
不信そうに見ていると、
「ちょっと葉の光合成の力を貸りて、
実験してみようと思ったんですけどね。」
おどけて話す。
まだ学生にしては幼い。そして、無邪気であった。
今年の新入生であろう。
そういえば、今年の主席入学者はずいぶん変わり者だと、
もっぱらの評判がある。
「見たところ、新入生らしいが、君がウワサの主席君か?」
この行動力と発想力からして、もしかしたらと尋ねる。
「ええまぁ、ホームズといいます。」
遠慮がちに話す。
正直なところ、理系の世界では先輩後輩の関係にうるさい。
研究成果もうまくいけば、年功序列で研究チームの
上の者だけの手柄となったり、評価されたりという事が多い。
彼のように、チームを必要としなくても結果を出せる人物は、
この成果社会には異端であり、扱いにくい存在なのだろう。
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