脈をとったり、聴診器で心音を確認したり、
ひと通りの診察をすすめる。
「一過性のものでしょう。
今まず一度、その後5時間置きに飲ませて下さい。」
カバンから、薬を取り出す。
「はじめは熱を下げる必要があります。
ずっと冷やして下さい。
汗をかきはじめたら、あたたかくしてください。」
また変わったことがあったら、連絡を。
そう話し、部屋を出た。
自分の体調も省みないほど、
それほどに、
夢中になれるものなのか。
自分にはそんなマネは出来ない。
そのまっすぐな瞳に、
まっすぐな心に、
自分も映して欲しいと願うのは、わがままなのだろう。
もう共にいられる時間は、わずか。
それは出逢ったころから判っていた。
自分は大陸へ行かなくてはならない。
ここで、いつまでもふたりで、いる訳にはいかない。
出逢ったころから判っていた。
深く知り合えば、
その別れは尚つらくなる事は。
だから、あえて接点をあわさないようにしていた。
しかし、
自分が予想しないところから、接点が生じた。
あの木の下で。
偶然の出逢い。
その時には、もう流れに逆らえなくなっていた。
声をかけたのは自分。
引き寄せたのは自分。
そう、
その時には手遅れになっていた。
ふたりは出逢うべくして、出逢った。
額にのせたタオルが、すぐにあたたまる。
水で冷やしては、顔や首すじをふいて、熱をとる。
まだ、薬も効かない。
つらそうな息遣いが続く。
ただ見守るしかない。
ひと通りの診察をすすめる。
「一過性のものでしょう。
今まず一度、その後5時間置きに飲ませて下さい。」
カバンから、薬を取り出す。
「はじめは熱を下げる必要があります。
ずっと冷やして下さい。
汗をかきはじめたら、あたたかくしてください。」
また変わったことがあったら、連絡を。
そう話し、部屋を出た。
自分の体調も省みないほど、
それほどに、
夢中になれるものなのか。
自分にはそんなマネは出来ない。
そのまっすぐな瞳に、
まっすぐな心に、
自分も映して欲しいと願うのは、わがままなのだろう。
もう共にいられる時間は、わずか。
それは出逢ったころから判っていた。
自分は大陸へ行かなくてはならない。
ここで、いつまでもふたりで、いる訳にはいかない。
出逢ったころから判っていた。
深く知り合えば、
その別れは尚つらくなる事は。
だから、あえて接点をあわさないようにしていた。
しかし、
自分が予想しないところから、接点が生じた。
あの木の下で。
偶然の出逢い。
その時には、もう流れに逆らえなくなっていた。
声をかけたのは自分。
引き寄せたのは自分。
そう、
その時には手遅れになっていた。
ふたりは出逢うべくして、出逢った。
額にのせたタオルが、すぐにあたたまる。
水で冷やしては、顔や首すじをふいて、熱をとる。
まだ、薬も効かない。
つらそうな息遣いが続く。
ただ見守るしかない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます