新海誠デビュー作、
「ほしのこえ」テーマソング
THROUGH THE YEARS FAR AWAY
ほしのこえ
新海誠は、この映画を会社に勤めながら、
たった一人で制作した。
キャラクターのつたなさや、
静止画の多さや、
下手なトコロもたくさんある。
しかし、
しかし、
新海誠の世界観。
物語の持つテーマ性。
背景の美しさ。
自然と文明の混ざり合った世界。
リアル感。
音楽とイラストの融合。
とにかく、
とくかく、素晴らしい。
新海誠はこの作品をきっかけに独立。
まさに新星の如く現れた才能だった。
この新海誠の映画では、全て共通したテーマがある。
それは“隔たり”。
時間の隔たり。
居場所の隔たり。
そして、
心の距離。
居場所は離れていても、心はひとつであったり、
隣を歩いているのに、心は通じ合えなかったり、
時間も距離も離れてしまったり、
イロイロなパターンがある。
全部、
隔たりがテーマ。
その隔たりを描く新海誠さん。
心の景色が見える。
描写が素晴らしい。
ミカコとノボルは、
映画では出逢えなかった。
けど、
続編が小説では書かれていて、
16歳で離れて、9年後。
19歳になったミカコは、24歳になったノボルに逢える。
(計算が合わないのは、地球と経過時間が違うためです)
信じていて、良かったね。
出逢えて、良かったね。
新海誠さんの映画は、ハッピーで終わるとは限りませんが、
見ていると、
幸せになれます。