社会福祉を考える会 ユメこえ

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ON HOME22

2010-08-17 18:55:49 | ON HOME
不意を打たれたのはモリアーティの方で、

予想以上の状態に、驚きを隠せない。

かなりの高熱と、その割りに汗をほとんどかいていない。

熱病の症状。

これから、もっと状態が悪くなるのは、すぐに分かった。

その体を起こし、寮へと連れて帰った。



寮生の部屋は初年度は大部屋で、6人程度で利用する。

個人用のスペースは、はじめは広くない。

学年が上がるに連れて、広くなり、人数も減る。

そして、最終的には個室へと変わる。

勿論、それはホームズも同様で、さすがにこの状態で、

大部屋の寮へ帰すのはまわりにも気を遣わせると思った。

本来は禁止されていることだが、自分の部屋へと運びこむ。

ベットへと寝かす。

相変わらず、熱は高い。

「頑固者だな。」

自分の考える事を、まっすぐに進むその姿を見て、

ついこぼした。

若さ故なのか。

個性なのか。

目が離せなくなる程。

惹かれる。

それに自分は逆らえなかった。

彼の引力。

自分を引き寄せ続ける。

ノックの音がした。

「おはよう、医務課ですが。」

ドアを開けると、挨拶もそこそこに、奥へと案内する。

横たわるホームズの診察を頼んだ。

顔色を見る。


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