チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
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創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart3~

2012-03-18 23:32:49 | 創作「赤と黒」
実際のドラマのラストシーンを利用して
創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。

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(前回の続き…モネがゴヌクを撃ったことを知ったテラと
 ホン会長。動揺は隠せないがゴヌクを救うことを
 決意しウン部長の力を借りる。)


ウン部長から連絡を受けた キム室長は 慌てた。
確かに モネお嬢様から ゴヌクの自宅はどこかと
電話で 尋ねられたことを思い出したからだ。

  あのときは てっきり 実の兄だと分かって会いに行くのだと思った。
  いろいろ紆余曲折はあったようだが
  実の兄だったからこそ 強く惹かれたのだろう。
  すべてが 過去のことと 思い切れるのではないかと
  思ったのだ。だから 教えたのだ。

  しかし, ウン部長からの電話を聞いて
  自分の考えが 甘かったことに気づいた。

  そう言えば,モネお嬢様は 今空港に着いたところだ と
  おっしゃっていた。
  それに 心なしか いつものように 華やいだ感じの声とは
  どこか違うようだった。

  ゴヌクを 兄とは知らず 強い復讐心だけを
  抱いて戻ってきたということか…

  忘れていたのだ。ホン家の人間は誰もが強い執着心と
  自己愛に近い家族愛を持っていることを…
  特に シン夫人と モネお嬢様は それが 強い。

キム室長は車に乗り込むと市内へ向かった。
ゴヌクの家は明洞の外れだ。
とにかく南山1号トンネルを抜けていくのが近道だ。
幸いテラの警護兼運転手のカンが市内にいるので
ゴヌクの家に向かっているという話だ。

どの道もまだ車が多い。
もしや行き交うタクシーに乗ってはいまいかと
信号で止まるたびに 対向車に目を光らせる。

ゴヌクの家の前に着いたときには かなりの時間が経っていた。
車を路肩に止め 階段をあがる。
ゴヌクの家のドアをゆっくりと開くと
中から声がする。

「ウォニン まだ 食べちゃだめよ。
 ゴヌクが帰ってきてからね。」

「んんん~。お姉ちゃん もう お腹ペコペコだよ。
 ゴヌク どこ行っちゃったのかな。」

ジェインという娘の声だ。もう一人は妹?
2人とも 何があったのか 知らないようだ。

キム室長は ドアをそっと閉めた。

 今は知らせるないほうがいい。
 それよりも一刻も早くゴヌクを探さねば…

 明洞のほうへ行ってみるか?
 南山1号トンネルから来る道は今通ってきたばかりだ。
 …となると 明洞の通りのほうか?
 確か 教会があるはずだ…

なぜか 教会へゴヌクが行くような気がした。
と 携帯が鳴る。

「もしもし キム室長ですか?」
「カンさんか?」
「ゴヌクさん…いえ テソン坊ちゃんを見つけました。」
「今 どこだ?」
「明洞聖堂の入り口です。…意識がありません。」

明洞聖堂…すぐ目と鼻の先だ。
携帯で話しながら車を明洞の通りへ乗り入れる。
100mも行かないうちに 明洞聖堂の入り口が見えた。
カンさんがしゃがんでいる。
聖堂の薄暗い街灯でも分かるほど 青ざめている。
カンさんが抱えている 布袋のように見えたものは 
近づくにつれて人型になっていった。ゴヌクだ。

車から降り 二人でゴヌクを抱えて 後部座席に乗せる。
息はしてはいるが いつとぎれても不思議ないくらい細い。
撃たれたと見える腹部はカンさんがタオルのようなもので
押さえているので分からないがかなり出血しているようだ。
一刻も早く病院に連れて行かなければ…
取り返しのつかないことになる。
そう 20年前のように…
テソン坊ちゃま あのときのような後悔は2度としませんよ。
キム室長は ハンドルを握る手に力を込めた。(つづく)



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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)