３月１日（月曜日）
バンクーバー冬季オリンピックが閉幕し、ようやく生活のリズムが取り戻せそうだ。私が夢中になって見たのは、日本女子のカーリングの試合だった。１試合が２時間以上もかかるのだが、野球を見るよりも時間が経つのが早い気がした。スキップがストーンを離すときの真剣なまなざしが何ともいえない。ストーンから手が離れると、 ”ヤップ （掃け）”とか ”ウォー （掃くな）”とか、顔から想像も出来ないような大声を上げるのがこれまた面白い。深夜２時に目覚ましをかけ、朝まで応援したときが一番興奮した。６対０から逆転するなんて・・・。
カーリングが脚光を浴びたのは、０６年のトリノオリンピックからで、この時も魅力的なお嬢さんがたくさんいた。今回のメンバーも魅力的なお嬢さんが多く、私好みで言うならばナンバーワンは本橋 麻里（２３歳）さんで、ナンバー２は近江谷 杏菜（２０歳）さんだろうか。スイーパーの近江谷さんが、半袖で氷上をゴシゴシ掃く姿が今でも脳裏に残っている。
１戦から４戦まで見た限りでは、どのチームもドングリの背比べで、日本もメダルのチャンスがあると思っていた。しかしカーリングはそんなに甘くなかった。結局日本は大試合の経験不足を露呈してしまい３勝６敗の８位で終わった。最後の３試合が１０エンドまで行かず、ギブアップはいただけない。オリンピックの雰囲気にすっかり飲まれてしまったのだろう。負けた試合は、必ずと言っていいほどかすりもしない失投があった。あ～あと何度声を出したであろうか。強いチームはスキップが４０代で、憎たらしいほど落ち着きがあり老練だった。
カーリングは力勝負のスポーツではない。大試合での経験がものをいうことが良くわかった。４年後のオリンピックには経験を積んで、旋風を起こして欲しいと願っている。
頑張れ「クリスタル・ジャパン」。
【豆知識】
１．声の指示
ヤップ --- 掃け
ウォー --- 掃くな
オフ -----掃くのやめろ
クリーン -- 軽く掃け
ハリー --- 全力で掃け
２．メンバー
（１）目黒 萌絵（めぐろ・もえ＝２５）
チーム青森所属。８４年１１月２０日生まれ。北海道空知郡出身。１６２センチ、４９キロ。富良野高－弘前大－みちのく銀行。
主な戦績：０６年トリノ五輪７位、０６～０９年日本選手権優勝、０８年世界選手権４位
（２）本橋 麻里（もとはし・まり＝２３）
チーム青森所属。８６年６月１０日生まれ。北海道常呂町（現北見市）。１６０センチ、５７キロ。常呂高－青森明の星短大－ＮＴＴラーニングシステムズ・日体大２年
主な戦績：０６年トリノ五輪７位、０６～０９年日本選手権優勝、０８年世界選手権４位
０６年トリノ大会で「マリリン」として一躍時の人に。
（３）近江谷 杏菜（おうみや・あんな＝２０）
チーム青森所属。８９年１０月１２日生まれ。北海道常呂町出身。１６５センチ、６３キロ。網走南ケ丘高－青森市役所。
主な戦績：０８～０９年日本選手権優勝、０８年世界選手権４位。
０８年チーム青森加入。９８年長野大会で父好幸が男子カーリング代表。親子での出場を果たす。
（４）石崎 琴美（いしざき・ことみ＝３０）
チーム青森所属。７９年１月４日生まれ。帯広市出身。１６５センチ、５４キロ。帯広南商高－木浪学園職員。
主な戦績：００、０３年日本選手権優勝（河西建設）、０２年ソルトレーク五輪８位（リザーブ）、０８～０９年日本選手権優勝、０８年世界選手権４位。
勤務するヘアーアートカレッジ木浪学園で生徒がボディーケアとヘアケアを続けてきた。
（５）山浦 麻葉（やまうら・まよ＝２５）
チーム青森所属。８４年４月２９日生まれ。長野県御代田町出身。１６３センチ、６１キロ。長野高専－群馬大－東奥日報。
主な戦績：０７～０９年日本選手権優勝。０８年世界選手権４位。
０６年チーム青森加入。
