庭のあちこちで、貝母 (ばいも)が一斉に咲いてきた。
花の形が編み笠に似ていることから、別名を編笠百合(あみがさゆり)とも言う。花はクリスマスローズと同様に、恥かしそうに下を向いている。
花弁を見ようとするならば、手で持ち上げなければ見ることが出来ない。
花も葉も薄緑で、どこか高貴な品というものがある。愛妻の大好きな花の一つだ。
花の先っちょは、ひげのようにちょろ~と伸びていてユニークだ。
先っちょは、好きと思えば誰かさんのように絡みつく。春の陽光を浴び気持ちよさそうだ。
【 豆 知 識 】
・百合(ゆり)科。
・学名 Fritillaria verticillata
var. thunbergii
Fritillaria : バイモ属
verticillata : 輪生の、環生の
thunbergii : スウェーデンの
植物学者「ツンベルク」さんの
Fritillaria(フリティラリア)は、ラテン語の
「fritillus(サイコロを入れる筒)」が語源。
筒状をした花の形に由来。
・葉は細長く、先端は巻きひげ状になる。
花はうす緑色で釣鐘に似ている。
・中国原産。日本には薬用植物として入り
鱗茎をせきどめや止血、解熱などの
薬用に利用する。
・別名「編笠百合」(あみがさゆり)。
花の形がまさに編笠そっくり。