同じコースを幾度となく通ったり、散歩すれば楽しみが増す。季節ごとに、どこどこの庭には何の花が咲くか分かってくる。花を見ても、何の花か半分ほどしか分からない。分からない花は、写真を撮ってお師匠はんに「これなんちゅの?」と聞くのが一番手っ取り早い。
馬酔木 (あせび)の花も、
連翹 (れんぎょう)の花も見頃だ。
今日はプールで、いつもご一緒しているセレブな奥さんから、「ゆみちゃんブログを見て、知らない花の名前を覚えて賢くなりました」「それはそれは公園のイタチです」「この間のお花は”カイモ”でしたか・・・」「ちゃいますよ。ばばあのバ。バイモです」「貝が付くのでついつい”カイモ”と・・」。
今日の花も間違える可能性大か・・。セレブな奥さん”れんぎょう”を覚えてね。「れんぎょ」でも「れんげ」でもございませんよ。
【馬酔木(あせび)の豆知識】
馬酔木 (あせび)
・躑躅(つつじ)科。
・学名 Pieris japonica
Pieris : アセビ属
japonica : 日本の
Pieris(ピエリス)は、ギリシャ神話の詩の女神
「Pieris」の名前にちなんだもの。
・開花時期は、 3月~ 4月頃。
・「あしび」とも呼ぶ。
・壷形の花をいっぱい咲かせる。
・色は、うす紅色のものと白のものがある。
・かすかな香り。
・枝葉に「アセボチン」という有毒成分を
含んでいる。馬が食べると酔って足がなえること
から「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、しだいに
変化して「あしび」そして「あせび」となった。
漢字の「馬酔木」もその由来による。
また、このことから、葉を煎じたものは
殺虫剤としても使われている。
【連翹(れんぎょう)の豆知識】
連翹 (れんぎょう)
・木犀(もくせい)科。
・学名 Forsythia suspensa(連翹)
Forsythia koreana (朝鮮連翹)
Forsythia : レンギョウ属
suspensa : 吊るした、懸垂の
koreana : 朝鮮の
Forsythia(フォルシシア)は、
18世紀のイギリスの園芸家
「Forsyth(フォーサイス)さん」の
名前にちなむ。
・開花時期は、 3月頃~ 4月頃。
・古名は「鼬草」(いたちぐさ)。
・中国が原産地。
・まっ黄色に染まるのがとても美しい。
・ふつうの「連翹」と、
「朝鮮連翹(ちょうせんれんぎょう)」の
2種類がよく知られている。よく似ている。
「連翹」 → 花びらが丸っこい
「朝鮮連翹」 → 花びらが細長い
・本来「連翹」とは巴草(ともえそう)を
さしていたが、この木に誤用され、
以来この木が「連翹」の名で
呼ばれるようになった。