触発されて思い出したことがひとつ。
以前、うちの姉が独り暮らしをしていた時、
独り暮らしの寂しさを埋めるためだかなんだか知らないが、カメを飼っていた。
独り暮らしと言っても家の近くだったものだからちょくちょく遊びに行ってたのだが、
ある日、そのカメに餌をあげよう、という話になり
棚の奥にあるカメの水槽を覗いてみた。
正直言って、この話にカメはどうでもいいのだ。
大事なポイントは、私が「棚の奥に頭を突っ込んだ」ということだ。
その棚の上の段にちょうどのタイミングで巨大なゲジがいたのだ。
頭の上に乗っかる巨大ゲジ。
そんなこととは気付かずに、
にこやかに振り返る妹を見て姉は絶叫。
「頭の上!!でっかいゲジゲジ!」
「うわぁぁぁ~~~!!!!」
と頭の上を振り払おうと手を勢いよく振り回すと、
その手に持っていたカメのエサが部屋中にばらまかれた。
ところが、ゲジゲジの足というのはベタベタしており、
髪の毛の上なんかに乗った日には、そう簡単には落ちないのだ。
頭の上に巨大ゲジを乗せたまま走り回る妹。
意を決した姉は、新聞紙を丸めて「ジッとしててェェェ~!」と叫ぶなり
「スパーン!!」と妹の頭を横に払った。
ようやく頭から離れたゲジは、
姉の「古新聞ソード」によって駆逐されたのだが、
後に残されたのは、精魂尽き果てたアラサー姉妹2人と、
部屋中にばらまかれたカメのエサであった。
一連の出来事のバカバカしさに、
そして闘いを終えた清々しさに、
2人共に笑いが止まらなかった。
「ゲジゲジがちょうど髪飾りのように乗っていた」と姉が語る。
あまりにも笑い過ぎて、姉は久しぶりに
喘息の発作を起こした。
発作止めの吸入薬にむせながらまだ笑っていた。
時として1匹のゲジは、
平和な日常にとんでもないストーリィを放り込んでくるのだ。
助演男優賞 ノミネート。
以前、うちの姉が独り暮らしをしていた時、
独り暮らしの寂しさを埋めるためだかなんだか知らないが、カメを飼っていた。
独り暮らしと言っても家の近くだったものだからちょくちょく遊びに行ってたのだが、
ある日、そのカメに餌をあげよう、という話になり
棚の奥にあるカメの水槽を覗いてみた。
正直言って、この話にカメはどうでもいいのだ。
大事なポイントは、私が「棚の奥に頭を突っ込んだ」ということだ。
その棚の上の段にちょうどのタイミングで巨大なゲジがいたのだ。
頭の上に乗っかる巨大ゲジ。
そんなこととは気付かずに、
にこやかに振り返る妹を見て姉は絶叫。
「頭の上!!でっかいゲジゲジ!」
「うわぁぁぁ~~~!!!!」
と頭の上を振り払おうと手を勢いよく振り回すと、
その手に持っていたカメのエサが部屋中にばらまかれた。
ところが、ゲジゲジの足というのはベタベタしており、
髪の毛の上なんかに乗った日には、そう簡単には落ちないのだ。
頭の上に巨大ゲジを乗せたまま走り回る妹。
意を決した姉は、新聞紙を丸めて「ジッとしててェェェ~!」と叫ぶなり
「スパーン!!」と妹の頭を横に払った。
ようやく頭から離れたゲジは、
姉の「古新聞ソード」によって駆逐されたのだが、
後に残されたのは、精魂尽き果てたアラサー姉妹2人と、
部屋中にばらまかれたカメのエサであった。
一連の出来事のバカバカしさに、
そして闘いを終えた清々しさに、
2人共に笑いが止まらなかった。
「ゲジゲジがちょうど髪飾りのように乗っていた」と姉が語る。
あまりにも笑い過ぎて、姉は久しぶりに
喘息の発作を起こした。
発作止めの吸入薬にむせながらまだ笑っていた。
時として1匹のゲジは、
平和な日常にとんでもないストーリィを放り込んでくるのだ。
助演男優賞 ノミネート。