ゆりぢるのお勝手ブログ

心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き付けてゆきます。

米を買うと思い出す

2016-02-10 13:50:00 | 日記
今は亡き、格の進。
なぜかスーパーのビニール袋を噛みちぎるのが趣味で

買い物に行ってきて品物を袋に入れっ放しにしておくと
いろいろ噛まれてモノによっては大変な目にあわされた。

そのひとつが米。

安いときに買っておいて重たいから後で持って行こう
なんてそこいらへんに置いておくと
ネコ故にどこからともなく近付いて
ガブッと噛み付き、そして食いちぎるので
辺り一面米だらけになっていたことも一度や二度ではない。

なので買い置きの米はいつもドアが閉めてある
旦那さんの部屋に一時保存されていた。

そして困るのが詰め替え用洗剤。
あのプニョプニョしたパッケージに入っているやつである。

買ってきてうっかり置いておくと
「ガブリ」
中のパッケージにも穴が開いて中身が
「ジャー」

中身が洗剤なものだから
床にこぼれてヌルヌルのあわあわになってしまった。

これも購入したらさっさと棚の中にしまう、という緊張感があったのだが

昨日、米を買ってきて
「あ、もう隠しておかなくていいんだ~」と
ちょっとおセンチな気分になってしまったでやんす。

寂しいとか、悲しいとかそういうのとはまた違う、
「そういえば、そうだったよなぁ。ふふっ…」
という懐かしい感じ。

私も悲しみから解放されて
カクも苦しみから解放されて…
これがきっと、生きていくということ。
死んでいくということ。
忘れるのではなく、
思い出として昇華されていく。

うちの庭にて、勝手に増えていく花。
最初はどうやら母が植えていったらしい…