ゆりぢるのお勝手ブログ

心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き付けてゆきます。

無罪放免。

2017-05-20 08:48:00 | 日記
木曜日、病院に捕らわれの身となったゆりぢる。
心電図だけでもこんなにいろいろ種類があるんだ~!
と感心するほど心電図取りました。

「検査目的の経過観察入院」というだけあって

入院してから夜の9時ぐらいに心臓のエコー検査をやり、

朝は5時半から「血管内皮機能検査?」とやらをやり、心電図を取り、

お昼前にトレッドミル(ルームランナーみたいので心電図を取りながら走る)を取り

午後には唐突に先生が
「これから簡単な計算をやってもらいながら心電図を取ります」
「はい、100から順に7を引いていって下さい」
「もっと早く、もっと早く!(急かす、急かす)」

これらは結局、身体的に負荷をかけての状態と
精神的に負荷をかけての状態での心電図を取っているらしく
ストレスが心臓にはよくないんだなぁと思わせる一幕でもありました。

ちなみにこの計算しながらの心電図、
心臓に問題はなかったものの
頭脳に問題あり、と思われたのではないか、と余計な心配がストレスに…(笑)

そんなこんなでいろんな検査をやりつつ
一晩様子を見た結果、めでたく退院となりました。

今回、一番疑われていたのが
「冠攣縮性狭心症」というものです。
もともと狭心症というのは、動脈硬化とか
血管内のプラークとかで
心臓に栄養を送る「冠動脈」という血管が細くなったり
詰まりかかったりして起こるものなのですが
(完全に詰まってその先の心筋が死んでしまうと心筋梗塞)

冠攣縮性狭心症、というのは
冠動脈が痙攣して細くなり、その結果狭心症を引き起こしてしまう、という病気らしいです。

器質的に細くなったりしていないので
後から造影とかで検査をしてもわからないことが多く
その症状がある時に心電図を取るのが最も重要だそう。

私の場合は、胸が痛い!と言った時にニトロを使用して
症状が、ウソのようになくなってしまった、というのがポイントだったようです。

このニトロ、もちろん狭心症の発作を収めるための薬なのですが
その胸痛が狭心症かどうかを見極めるためにも有効なんだそうです。

すなわち、それで治らない胸痛なら狭心症ではない可能性が高く、
それで治るなら狭心症の疑い大!という…

なので、心電図では「コレ!」という証拠は掴めなかったものの
状況証拠でとりあえず確保、このあと物的証拠集め、
結果的に物的証拠が集まらずに無罪放免となった、というワケです。

ただ、本当に徹底的に調べるなら
心臓のカテーテル検査でわざと冠動脈に痙攣を起こさせる薬を使用して
あ、やっぱりそうだったんだね!という強引?なやり方もあるんですが(確定診断)
それはさすがに怖いので(なにしろ、わざと狭心症にさせるんだから…)
次にまた発作が起きたら考えましょう、ということになりました。(執行猶予か?)

何度も何度も血圧を測られた結果、
「やはり高血圧」ということも判明し、
狭心症予防効果もある、降圧剤(ニフェジピン)と
狭心症の発作の時用のニトロペンを処方され

「一度もご家族にお会いしてませんが、大丈夫ですかね?」と先生に心配されながら退院して参りました。

いやいや、一番状況をわかっているのは私だし、
きっと先生の話を一番理解出来るのも私だし、
家族には子供らを見ていてもらえるのが一番助かるし、

ということで「体調悪くて時間外に急遽入院したのに、誰も来てくれない患者さん」という
自分とこの病院にいたら「え~、ちょっと家族ヒドくない?」
と言われてしまいそうな患者のまま退院してきた。

でもうちの場合は、その裏でものすごく家族の皆さんにご協力頂き
おかげで安心して養生することが出来たので
みんな人それぞれなんだなぁ、とこれからは思うようにしよう(笑)

ちなみに、時間外に入院したので入院申込み手続きもせず、
更に、退院も急遽決めてもらったので会計手続きもせず。

後日振込用紙が送られてきて、コンビニとかで振り込むらしいです。
個室代とか、踏み倒されるかも…とは思わないのかしら?(笑)