和貴の『 以 和 為 貴 』

「国を憂う」ということは〔弐〕


「国を憂う」ということは〔壱〕


 覚醒書

 混沌たる世界、暗雲立籠る皇國。自然科学におかされ地獄道に落ちし民族。これを救う道、一事に極む。これ大自然に沿いし無私の心なり。無私の心、真我に通ず。真我集へば破るる事なし。國の大事、すべて無私に始まる。ここに気付き行えばあとは康し。
一皇万民、天皇の許に真我が集う時、皇國毅然として興る。皇子皇民、一丸となり熱鉄玉を呑む勢いにて行えば世界万民を救う道をなすこと難くなし。我、神命により不生不滅の生我「建国の日」に魂魄(コンパク)となりて、民族の危機にあたるものなり。

 あらあらし 空にこみとり大楠の 大御心を誰ぞ知る

 かくせれば かくなるものと知りつつも やむにやまれぬ 大和魂


 昭和四十四年二月十一日 江藤小三郎




【 所 感 】

如何なる理由があろうとも、「私心」を捨て、只一心に国家国民の繁栄を願うもの也。実に此の道は、如何に国難極まりし時であろうとも、如何に現実が無情の世であろうとも、自我を殺しただひたすらに耐え忍ぶが如くを知る也。

いつの日か、心の底から笑える日も来よう・・・。



(投稿主さんに感謝。)


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コメント一覧

ゆぅすけ
櫻井結奈さんへ
江藤小三郎氏だけでなく三島由紀夫氏はじめ、ビジネス保守や似非保守どもに良い用に利用されることになってしまった憂国の諸先輩方の想いは如何ほどどのものか・・・。

それを思うと胸が痛みます。

すみません・・・これ以上は・・・。

簡単な文で申し訳ありません。
櫻井結奈(さくらい・ユ-ナ)
ゆぅすけ様、こんにちわ
今回のブログを拝読しました。

『覚醒書』の「江藤小三郎」様は、確か、明治維新政府の高官でのちに大久保利通政権にたてついて反乱を起こして処刑された「江藤新平」卿の曾孫にあたるかたでしょう。
 自決された時の遺書ですね。
私も、詳しいことは存じませんが、何か、どこかで誰かから、お聞きしたことがあります。
もう、大昔のことですよね。

しかし、あの頃は、右翼・左翼・非政治者に関わらず、随分いろんなかたが自死されています。
江藤さんの逝去された昭和44年には、高野悦子さんという当時二十歳の女子学生が自殺しています。高野悦子さんは、左翼系学生運動に参加してたそうですが、のちに色々矛盾にさいなまれたあげくの自死です。
彼女の遺作「二十歳の原点」という日記を、お父さんが編集して、当時のベストセラーになってたらしいです。
 さらに、次の45年には、作家の三島由紀夫先生の自決事件が起こっています。
また、その後の年に、ガロとかいうフォークソングタレントで「学生街の喫茶店」とか言う歌を歌っていたグループのひとりの青年が、飛び降り自殺しています。

まあ、その時代の特異な空気・風潮が、あったんでしょうね。

しかし、それにしても江藤さんの覚醒書には、痛ましさと感動を覚えます。!!
(詳細な内容を読んだのは、このブログで、初めてです)
江藤さんは、三島由紀夫さんと、学者の岡潔先生にも、遺書を送付していたらしいですね。
江藤さんの覚醒書には、「真我」という仏教用語が使われていますが、おそらく、岡潔先生の著作の影響によるものでしょう。

でも、随分、貴重な人格者が、お亡くなりになったんですね。
今の混濁の世にこそ、生きていていただきたかったです。
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