なにやらニュースサイトを見ていると、元首相で自民党元総裁でもあった森喜朗会長の発言がどうたらこうたらとかいう記事ばかりが目立っているわけであるが、どうせ、子どもの喧嘩程度のつまらん内容にとやかく言うのもアホ臭いので、ここでは、国家大プロジェクトでもある日本五輪を、過去の国家大プロジェクトと比較しながらあれこれ森氏に対する考えを纏めていこうと思う。
まず、ブラジル五輪閉会式の際には安倍総理がマリオ(任天堂ゲームのキャラクター)の格好をし、アルゼンチンでは首相就任中で最大級といっていいほどの熱弁を放ち、見事、五輪誘致に成功!(<カネをばらまいた?)
その後、わが国は2020年の五輪開催の大成功を収めるべく、大会組織委員会会長として森喜朗氏が選ばれ就任することとなった。この時、森氏は御年76歳だったという。(現83歳)
森氏が組織委員会会長に就任 正式に受諾
2014-1-14 産経新聞
2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会会長に森喜朗元首相(76)の就任が14日、正式に決まった。下村博文五輪担当相と日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長、東京都の秋山俊行副知事が都内で3者会談を行い要請を決め、森元首相が受諾した。
下村氏は「経済界の方や、国内外のスポーツ関係の方とネットワークを持っておられる。最終的に森元総理が適任ではないかということで3者で合意した」と説明。この日、都内で講演を行った森氏は「私なりに協力する。ことし77歳だ。うまくいってあと5、6年しか生きられない運命。最後のご奉公だ」と話した。
森氏は東京五輪招致委員会の評議会議長を務め、各国首脳や国際オリンピック委員会(IOC)委員らともパイプがある。政府側はキヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長やトヨタ自動車の張富士夫名誉会長に就任を打診したが、両氏は固辞。スポーツに造詣が深く、財界とも幅広い人脈がある森氏で一本化した。
まず、就任当時の記事を読んで思うのが、76歳という高齢の身でありながら、組織委員会会長という重役を引き受けてしまったことに対して、少しばかり違和感を覚えてしまう。
というのも、五輪というのは国家の威信を全世界に示す大事な催し事であり、そのような大事な催し事を担う立場であるならば、「五輪という国家大プロジェクトを何としてでも成功させなければ…」という強い信念と責任感があって然るべきである。
しかも、76歳という年齢では如何に体力に自信があるといえども、やはり、相当無理をしなければならないはずである。
しかしながら、これまでの日本五輪の準備期間中の様子というものを、様々な観点で伺い見た結果、「準備費用に莫大な資金が必要になった」だの、「五輪は利権絡みだった」だの、「一向に国民の五輪に対する理解と支持を得られない」だの…。
こうしたことから、「日本五輪を必ず成功させなければ…」という強い信念も責任感も森氏からは全く伝わってこないわけであり、さらに今回の一連の森氏の様子を見て強く感じたのが、信念や責任感というものを就任当初から全く抱いてなかったのではないのか、ということである。
もし仮にそうであったとするならば、これは、森氏だけでなく、きちんとした人選をしてこなかった下村博文前文部科学大臣にも任命責任が生じるはずである。
記事の中では、森氏に就任の打診がある前には、キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長とトヨタ自動車の張富士夫名誉会長に会長就任の打診があったとあるが、この両氏がそれを固辞した背景には、五輪に対する強い信念や責任感を抱くことができなかった、と、そんな風にも思えるのである。
なにより両氏というのは、会社経営者としてこれまで数々の功績を挙げられており、重責を担うことの意味をきちんと理解されていたとも思うのである。
しかも、五輪という国家大プロジェクトは企業単位などで成功させられるものではく、国民が一丸となってはじめて成功する代物であり、これは国民の心に残らない五輪など全く何の意味も為さないものともいえるのである。
しかしながら、まぁ、実際のところどうなのかは分からないにしても、やはり、こうした重責を担うのであれば、森氏の場合は、「神の国」発言までした人物であるからして、相当な覚悟をもって臨んでほしかった…。
役職は組織委員会会長という名目ではあるが、これが軍部なら最高司令官(または総大将)であるわけで、「戦いには必ず勝利する!」というサムライ魂を見せてほしかった…。
ところが、今回問題があったことの言い訳を、何やらお茶の間の前に出てペラペラ…ペラペラと…(;´Д`)ナサケナイ
しかもだっ!このような醜態を世間にさらけ出すというのは、若い世代に対しても悪影響を及ぼすだけである!
森元首相!日本男児ならば、潔く腹を切れ!!