飯盛尚子さんのツイッターより

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「白虎隊自刃の地」として知られる福島県会津若松市の飯盛山で、マナーを欠いた観光客の撮影行為が見られるとして、墓守の飯盛尚子さんが怒りを表している。

敷地内の墓石に上ったり、狛犬にまたがったりして記念写真を撮る客がいるという。飯盛さんはJ-CASTニュースの取材に「見つけたら注意している」とするが、「前々から結構多い」と頭を抱える。

「注意すると不思議な顔して『え?ダメなんですか?』」

飯盛山はもともと約1700年前につくられた前方後円墳で、隠れキリシタンの祠もあり、地元住民の共同墓地でもある。戊辰戦争において会津藩の16~17歳の青年で編成された「白虎隊」19人が自刃し、その墓地となっていることでも知られる。現在は史跡として県内外から多くの客が訪れる。

飯盛山の墓守を代々務める飯盛尚子さんが怒りを表したのは2019年6月3日。ツイッターで、

「中学生が狛犬に跨がり 教師が注意するどころか記念写真を撮る 注意すると不思議な顔して『え?ダメなんですか?すいませーん!』と教師がニヤニヤ謝る 『怒られたからおりてー』と生徒に笑いながら言う」

と修学旅行中の生徒・教員とのやり取りを明かした。また、

「白虎隊墓石に上がって記念写真を撮る子供の母親に注意すれば『はぁ?なんでダメなの?こっちは客で来てやってんだけど』 逆ギレする母親」

と親子連れのケースも伝えた。いずれの投稿も末尾で、

「お客様は神様では御座いません 本物の神様に失礼なので、そんな人は来ないで下さい」

と強い言葉で注意喚起している。

投稿は前者が1万2000回、後者が8000回以上リツイートされたほか、

「えっ。墓石にあがる?! 何を考えているんでしょうか。そんな場所じゃないですよね。嫌だな。なんか。気分悪いですね」
「白虎隊の出来事や悲劇を知りつつそんな事するのなら会津へは、行って欲しくない」
「最近、『客』だとなんでもOKだと思う人が増えて、悲しいです」

といった声が多数寄せられた。

「亡くなった方は『苦しい』ひとつ言い返せない」

飯盛さんは6日、J-CASTニュースの取材に、こうした行為は「前々から結構多いです」として憤る。

「信じられないし有り得ません。見つけたらすぐに注意するようにはしています。小さい子どもは善悪の区別がつかないでしょうから子どもには怒りませんが、親、教員、中学生なら常識的に駄目なことだと分かるはずです」

狛犬は、白虎隊十九士の墓が並ぶ敷地の入り口に一対で置かれている。今回投稿したような場面はすぐに注意して止めるため、写真などは撮っていない。以前写真に収めたことがあった場面を聞くと、雨が降ってきそうだとしてビニールシートを張ろうとし、墓石にロープをくくりつけられたことがあったという。飯盛さんはこう話す。

「ここは昔からある古墳で、白虎隊さんが眠る前からもたくさんの人が眠っています。亡くなった方は『苦しいです』ということひとつ言い返せません。だから失礼なことがないように守っていくのが我々の義務だと思います。お墓は亡くなった方の寝室です。いつでも綺麗に静かな環境にしたほうが気持ちいいです」

あらかじめ注意書きをしておくことについては、「あまりベタベタ張るのはみっともないので考えていない」という。ただ、墓石の上るなどの行為は「何も言えない人に一方的な暴力を振るうのと変わりません。会津藩の什の掟にもありますが、『ならぬことはならぬものです』」と話していた。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

 

【 所 感 】

綺麗事をいうつもりはありませんし、これが現在というより現代日本社会の現実の姿でありましょう。

今回の事案というのは、神社仏閣の柱などに落書きをすることとも同じで、今更のことではないはずであり、

如何に日本人の質が低下してしまっているのか、いちいち謂うに及ぶことではありません。

そして、今回の事案のみを語るのではなく、その根底に何があるのかを深く考え、二度と悲しい、又は虚しいと感じることが無くなる努力をしなければならないと思います。

しかしながら、これほどまでに先人先祖を敬うこともできない無神経な日本人が増殖した背景には、無宗教だの無神論者だのと抜かし、それを誇らしげに語る者たちと、わが国における「宗教界の堕落」が招いた結果であると言わざるを得ないと考えます。

これ以上は難しくなるのでこの辺りで・・・。


「愛しき日々」堀内孝雄