米国のネット集団「Q」とは何者? 掲示板に陰謀論投稿
「Q」とは昨年10月、インターネット掲示板に突如登場した正体不明の投稿者のことだ。「匿名」を意味する「anonymous」の略語「anon」を「Q」につけた「QAnon」(キューアノン)という陰謀論を信じる集団が、「Q」の主張を解釈し、インターネットを通じて世界に発信している。
キューアノンは、「Q」のことをトランプ米政権の中枢にいる人間だと信じている。その根幹の主張は、「トランプ大統領は、世界の政財界、メディアに巣くう邪悪なディープステート(影の政府)と闘う救世主」というものだ。キューアノンはトランプ氏に批判的な人々を「影の政府」のメンバーとみている。
「影の政府」という表現は、トランプ氏自身を含むトランプ政権の高官が好んで使うようになり、米国で新たな政治用語として定着した。
「Q」は日本の「2ちゃんねる」に似た「8chan」という掲示板に投稿する。その内容は暗号めいている。例えば直近では、「POTUS(米大統領)がPUTIN(プーチン大統領)と11月11日に会う。何が奇妙か Q」などがある。
Qの関連サイトでは、キューアノンが解釈したり、補足したりする形がとられ、双方向的なコミュニティーになっている。「Q」の投稿とそれに対する反応のまとめを制作する人は「ベイカー」(パン職人)、まとめは「ブレッド」(パン)、さらにまとめに対する「Q」の反応は「クラム」(パンくず)と呼ばれる。
キューアノンの規模は不明だが、ユーチューブには関連動画が13万件以上も投稿されている。関連サイトの一つには月800万件以上のアクセスがあり、米タイム誌は今年6月、「ネットで最も影響力のある世界の25人」に、トランプ氏ら実在の著名人とともに「Q」を選んだ。
平成30年11月06日 朝日新聞
【Qアノン】We Are The Plan(私たちには計画がある!)【日本語訳】
【 所 感 】
まずもって、記事中にある「Qアノン」というものについての信ぴょう性には、まだまだ多くの謎が存在するわけだが、ディープステートやニューコートやイルミナティといった、いわゆる「影の政府(支配者)」の存在については、近年様々な媒体などでも紹介されるようになり、もはや「陰謀論」の範疇ではないと考える。
つまりは、これまで永く続いてきた人類史の中にあって特に、中世から現在に至るまでの歴史事実というのは、決して偶発的ではないことを意味し、「影の政府(支配者)」の企みによる、陰謀の上にも陰謀を積み重ねてきた結果に過ぎないということである。
そして、我々人類にとって最も悲惨なことというのは、こうした「影の政府(支配者)」によってもたらせた社会実験というものに、多くの人々が巻き沿いを喰らい、そして犠牲となったことである。
戦争や暴力革命は言うに及ぶものではないが、民族迫害や人種差別や金融経済政策など、その犠牲となった人々の数は計り知れず、今なお、民族と民族とがいがみ合い、憎しみ合い、新たな犠牲者が生み出されようとしている…と思えて仕方がない。
【 ご訪問、有難う御座いました 】