日々草創

「清く、楽しく、気持ち良く」、、、アホのままでもいいんです。

輪廻転生の術

2024-03-11 | セルフビルド


この8年、いろんな事があったと書いたが、その中で最も大きな出来事といえば、息子が誕生した事だろうか。
双子の姉に遅れること5年、早くも小学1年生になっている。

そんな甘えられる環境の中、なかなかの悪ガキっぷりを見せているのだが、そんな息子が先日、同級生の男の子に対し「デブ」と呼んでいることで、うちの嫁がその生徒のお父さんから直接教えてもらったそうだ。

別に怒っている訳ではなく、笑いながら言っていただけらしいのだが、とりあえず嫁は平謝りしていたという。

そんな話を聞いて、僕は息子に対して訊ねてみた。
「友達にデブって言ったのか?」
「・・・うん、言った」
「そうか、別に大して悪い事じゃないけど、身体のことは言われて傷つく子もいるから、なるべく言わない方がいいかもしれないぞ」
「うん、わかった」

意外と息子は僕の言う事に従順で、聞き分けもいい。
きっと、これからは言わないようにするだろう。

「ちなみに、デブって言った相手は誰なんだ?」
「〇〇くんだよ」

なんだか聞いたことある名前だ。
そう思っていると、嫁が補足情報を横から入れてきた。
「〇〇さんの息子さんだよ、ユタカさんの同級生だよね?」

あろうことか、相手のお父さんは僕の同級生。

息子は今、僕の母校に通っている。
もちろん相手の父でもある僕の同級生も、同じ学校だ。

この学校を舞台に、半世紀近く前にも、同じDNAの相手に「デブ」と言っていたのだ。

やっぱ、僕の子だ。。

ロマンの追求

2015-09-29 | セルフビルド
男なら誰もが抱く普遍的な理想であり、個々に持つ様々な憧れ。

そこにはイデオロギーの存在もなく、自己陶酔の上で行動する男独特のファンタジー。

これこそ「男のロマン」という物である。


前回のブログでも書いたように、僕は今、そんな一つのロマンを追求し始めている。

「家を自分で作っちゃおう」ってやつだ。

100坪という決められた地形の中で、どれだけ理想的な配置をするか?
そしてどれだけ楽しく、官能的な間取りを追求できるか?
また、どのような施工方法で、どのような材料を使い、どんな色で仕上げ、どんな生活を創造するか?

それらを全て自分で考え、自分で行動し、自分で作り上げていく。
自身が施主としながら、デザイナーとなり、設計者となり、施工者となる。

そんな難題に、一人の匠が立ち上がったのだ。

まぁ、なんということでしょう。


何はともあれ始まってしまった挑戦なだけに、まずは何から始めるか?である。
はじめの一歩は重要なのだ。

考えること、その一。
現状の自分。

・お金がない。
・でも仕事だけは頑張っているだけに信用は強い。

という訳で、某金融機関での住宅ローンの手引きから着手。

間取りやら見積やら散々がんばって作り上げ、さぁこれからって時に誰も貸してくれませんじゃ、それまでの努力や苦労が全て水の泡になってしまうからだ。

普段から先輩も後輩も隔たりなく優しく楽しく接する事をモットーとしていた僕は、今だからこそ友人知人が多くなり、様々な点で助けてもらえることが多くなったのだが、今回たまたま僕が仕事でノリノリな頃にバイトで来てもらっていた友人で現在はゴルフ仲間でもある人物が、今やその金融機関の副支店長。

ということで、コネクションの乱用も手伝い、いとも簡単に承諾を得る事ができた。

ここからが本当のスタートライン。


まずは何から始めるか?

大切なのはコンセプトの設定。

何故?何のために自分で作るのかを明確にする必要がある。

それらを設定しないと、建築法に則ってやれる方法を色んなアドバイスから簡素化し、従来の基本的な手法を使って当たり障りない材料をチョイスしながら闇雲に頑張ってしまうだけ。
そんな事では恐らく、普通の家がちょっと下手クソに出来上がってしまう。

すごく頑張ったのに「残念な家」になってしまう可能性が高いのである。
だからこそ具体的で明確な意図を持ち、自分なりの言葉でハッキリとした指針が必要なのだ。

そんな中で僕なりに一番重要視する項目はフィロソフィ。

この挑戦は長丁場になると安易に予想できる事から、一番恐れるのはモチベーションの低下であり、これらを防ぐ為には、この挑戦に対しての哲学が普遍的でなければならない。


あかん、、難しい言葉を並べたら眠くなってきた。。


一旦、CMでーす。

セルフビルド工法

2015-09-24 | セルフビルド

突然脳裏を過ぎった「日々草創」という言葉に誘発され、何を想ってか久しぶりに自分のブログを覗いてみると、過去の自分がいかに子供だったかという事を思い知らされる。

このブログを書かなくなって数年の間、子供が産まれ、それなりに育ち、良き父親へと変貌した。
バンドマンだった事もすっかり過去の出来事となり、DJをやるどころか、クラブへ出入りする機会すら皆無となった。

仕事面においてもそこそこ順調で、街の看板屋さんとして現場を走り回る傍ら、デザイナーとしての作業も多くなり、最近では大手外資系航空会社のファーストクラス用リーフレットやグリーティングカードなどのデザインを手掛け、英語が飛び交うミーティングルームの中で大半の言葉が解らない時間を過ごしつつも、まるで全てを理解しているかのように振舞う技術を身に付け、鼻を垂らす周りの仲間達から「まるでナイスミドル」と言われるほどの大人となった。

そう、この数年の間に、すっかりナイスミドルへと変貌を遂げたのである。

以前にブログを書いていた僕と現在の僕では、西野カナと吉田沙保里ほどの違いだ。

うん、どう違う?

なにとも、いいお父さんをしているのである。


しかし、「いいお父さん」と簡単に言ったものの、この領域へは一筋縄とは行かないものである。

何もしていないのに、いつも何故か怒る妻。
唯一の楽しみとなっていたゴルフもいつしか仕事のアイテムと代わり、ストレスも発散できないようになり、子供の為にと仕事に熱中するがあまりオーバーワークとなって下血が続いて過労で入院するなど、とにかく悪い流れが僕を襲っていたのだ。
ちなみにその入院では、症状がO-157と似ているとの事で隔離病棟に入れられ危険物扱いにまでされていた。

そんなキツイ年月の経過ではあったものの、夢中で頑張る僕に、少しずつではあるが正常な日常が戻り始めた。

ある日の夜、突然の強烈な腹痛により去年入院したのだが、その頃から嫁が優しくなりだしたのだ。
病状は尿道結石だったのだが、その苦しむ僕を見て、それまで僕に対してキツく当たっていた事に反省をするようになったのだという。

山あり、谷あり、モハメドアリとは良く言うもので、一度悪い流れを断ち切ると視界が一気にひらけるものである。

何かゴルフに代わる楽しいことを・・・と、模索している中、一つのあるキッカケが僕をオモローな世界へと導いてくれたのだ。

近所の不動産業をしているオッサンから「カクカクシカジカで大きな土地を買う事になったんだけど、よかったら欲しいだけ切り売りしてあげるよ」との事。

実は少し前からではあるが、現在の家を改装しようか、新しく買い換えようか、、などと考え出していた頃合、思わぬ形で格安に土地が購入できてしまうという情報。
僕は二つ返事で「買う」と、言ってしまったのである。

計算上、僕の貯金を全額絞り出せば100坪買える。
その土地を担保に住宅ローンで好きな家を立てられる・・・

という訳で、まずは購入。

久し振りに見る通帳残高が、もう中学生。
フェアレディZも手放し、車検が近づいている普段の足に使っていた車も手放し、仕事用の軽トラを愛車にするなど、そんな極貧な状態に何故か萌え上がる。

そんなハイテンションのとき、とある友人の大工と話をしている中で、また僕の心をくすぐるワードを耳にした。

「セルフビルド」って知ってる?

説明しよう。
自分で家を建てちゃう事なのだ。

悩殺である。

以前僕は、「レストア」という言葉に悩殺され、ボロボロでゴミ同然のフェアレディZを購入して自力で直した経緯がある。
現在住んでいる住居も実は廃墟同然の古家を購入し、一人でリノベーションしたものだ。

セルフビルド?

やらないでか!

という訳で、今後このブログを使って「セルフビルド日記」を始めようと思います。

って、、誰も読まないだろうけど・・・