この8年、いろんな事があったと書いたが、その中で最も大きな出来事といえば、息子が誕生した事だろうか。
双子の姉に遅れること5年、早くも小学1年生になっている。
そんな甘えられる環境の中、なかなかの悪ガキっぷりを見せているのだが、そんな息子が先日、同級生の男の子に対し「デブ」と呼んでいることで、うちの嫁がその生徒のお父さんから直接教えてもらったそうだ。
別に怒っている訳ではなく、笑いながら言っていただけらしいのだが、とりあえず嫁は平謝りしていたという。
そんな話を聞いて、僕は息子に対して訊ねてみた。
「友達にデブって言ったのか?」
「・・・うん、言った」
「そうか、別に大して悪い事じゃないけど、身体のことは言われて傷つく子もいるから、なるべく言わない方がいいかもしれないぞ」
「うん、わかった」
意外と息子は僕の言う事に従順で、聞き分けもいい。
きっと、これからは言わないようにするだろう。
「ちなみに、デブって言った相手は誰なんだ?」
「〇〇くんだよ」
なんだか聞いたことある名前だ。
そう思っていると、嫁が補足情報を横から入れてきた。
「〇〇さんの息子さんだよ、ユタカさんの同級生だよね?」
あろうことか、相手のお父さんは僕の同級生。
息子は今、僕の母校に通っている。
もちろん相手の父でもある僕の同級生も、同じ学校だ。
この学校を舞台に、半世紀近く前にも、同じDNAの相手に「デブ」と言っていたのだ。
やっぱ、僕の子だ。。