ラヂオ惑星モルファス

俳句・・・例月俳句から(5月、6月)



いずこの句会も同じだと思いますが、3月以降6月まで私たちの句会はすべて郵送による「紙上句会」となりました。じっくりと推敲できる・・・という利点もあるのですが、仲間と刺激しあえる場がないので、どうしても独りよがりの句になり、推敲しても発想そのものがどんどん狭くなってしまいます。
皆でワイワイやる句会だけが良いとは思いませんが、かといって刺激の少ないままでは句が小さくなってしまうような気がします。皆さんはいかがでしょうか?
さて5月、6月の紙上句会に提出した句で、皆さんの選をいただいた句を載せてみます。先ほど述べたとおり句が縮こまりあまり納得できた句が読めませんでした。仲間内ではたいへんすばらしい句を読んでいる方も多く、やはり勉強の違いなのかなと少しがっかりでしたが・・・

宅配で届く山菜風薫る

仲間内の評判は良いのですが、講師からは「宅配は届くものなので、「届く」は別の表現にしましょう」と注意をいただきました。講師の添削は

宅配の山菜開き薫る風 

私としては、コロナの中、今年は宅配にして届けてくれた!という気持ちを込めたかったのですが、ご指摘のとおり言葉が無駄ですね。何か工夫できないものでしょうか?


雲の峰我が家の上に一座あり

講師からも選をいただきましたが、観音開きになっているのでそこは直しましょうとのことでした。確かにその通りなのですが、私としては雲の峰の連なりの中で我が家の上にも一座あるように見えるなあ・・・というイメージなので、例えば

一座あり我が家の上に雲の峰

は成り立つでしょうがイメージとしてはかなり異なる、家の上にある雲の峰は見えないですよね?真上にあったら真っ暗になるだけです。なので.字面だけは成り立ちますが句としては成り立たないと思いますが?
ただ「に」ではなく「も」の方がもっと明確でしたね。


気になったのは季語です。仲間の句に

障子換え部屋白くして梅雨入り前

講師からは障子は冬の季語であること障子替えは秋の季語であることを指摘されていました。確かに歳時記にはそのとおり載っていますが、現代の生活実感としてどうでしょう?さらに言えばそもそもの季節の区分の問題も現代には合わなくなっています。
間断なく変えるのも問題ですが、あまりにも現代の生活実感とかけ離れていくと、俳句が「つまらぬ手すさび」とさげすまれることになりはしないかと考えますが?
障子のある生活も少ないし、昔のように正月を迎えるための障子替えの習慣も少なくなりました。この句も講師は「障子替え」を「手入れして」と直しておられましたが、これでは障子紙を張り替えた清々しさがでません。「障子紙白く貼り替え・・・」とすればいいのでしょうがやはり清々しさはちょっと劣りますね。

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