
新型コロナウイルスによる肺炎の蔓延で、3月以降例会が開かれず、紙上句会が続いています。それはそれで、自分の句をじっくり添削したり、他のメンバーの句も良く読み込んで選評したりと、決して悪いことばかりではないようです。
もっとも、見た目のまとまり具合で選ばれていた私の句も、皆さんにじっくり読まれてぼろが出ていたりしていますね。この経験が少しでも作句の向上につながればいいのですが・・・
何時もは指導者の方の選をいただいた句しか載せていませんでしたが、他の方から全く選ばれなかった「反省の句」を載せてみます。
①句会に提出した句 目貼り剥ぐ生きると決めたひとのやう
指導者の添削 我独り生きると決めて目貼り剥ぐ
(評)まだ比喩を使うのは早いです。全体に意味が理解されないと思います。
私の再推敲 目貼り剥ぐ生きると決めたひとのやう
(理由)学生時代、隙間風を防ぐ目貼りを剥がしながら,ガス自殺を思いとどまったみたいだ・・・と感じたことを句にしたので、比喩を許されるまでこのままにします。
②句会に提出した句 家も巣も毀たれ玄鳥町行くか
指導者の添削 漸くに玄鳥飛び交う被災の地
(評)毀たれでは何故毀たれたのか分からない。「か」の疑問形は俳句では使わない方がよい。
私の再推敲 山里は家も毀たれ玄鳥来ず
(理由)「毀たれ」を使ってみたかったので・・・家に人が住まず朽ちていく中で、人の住まいにだけ巣を作る燕も表現してみたかった。
③句会に提出した句 水鏡夕陽映しつ初燕
指導者の添削 つばくろや池面夕陽の水鏡
(評)いわゆる観音開きの句。
私の再推敲 水鏡映す夕陽に初燕
(理由)観音開きの修正。
④句会に提出した句 天を舞ふ社殿の羽衣散る桜
(兼題)「天」
指導者の添削 内陣の天の羽衣散る桜
(評)中8になっている。
私の再推敲 風に舞ふ社の天女散る桜
(理由)社の天女は社殿の透かし彫り、風に舞い桜の花びらと両方読みたかったが、無理があるかも。