前回は、ミーナの「砂に消えた涙」なので記憶だけでなくレコードもある曲でした。
今回取り上げる曲は・・・実は曲というより歌手の名前です。パティ・プラヴォという名前は何処かに張り付いた記憶で消えようがないのですが、多分、余りにも強烈な歌い方なので、ポップスの洗礼を受けたばかりの柔な日本人少年にはとても耐えられなかったのではないでしょうか?なのでこの「パティ・プラヴォ」という言葉が人の名前なのかさえはっきりしないまま頭の中に張り付いていました。
カンツォーネといえば、サンレモ音楽祭やカンタジーロなどの歌謡コンクールに出演した歌手やその曲がメインで、その他の歌手はなかなか知る機会が少なかったのも確かでした。
ですから、パティ・プラヴォが女性のカンツォーネ歌手の名前だと判明したのはかなり後になって・・・いつ頃かははっきりと覚えてはいませんが・・・だと思います。
しかし、分かった後も、美人ではあるけれど強烈な個性・・どちらかと言えばかなり強い性格を感じさせる彫りの深い顔立ちや押し出しの強い独特のだみ声になかなかなじめなかったのも確かです。しかし、聞き込んでみるとこれほど魅力的な歌手も少ないと思います。もちろんフランソワーズ・アルディのようなふわりとした雰囲気も大好きなのですがプラヴォのような強烈な個性は心に強く染みこんできますね。
ところで、彼女はカヴァー曲が多いことでも何となく敬遠していた理由の一つなのかもしれません。しかし、オリジナル曲と聞き比べてみると彼女の独自の世界が何と魅力的か。パティ・プラヴォの世界に引き込まれてしまいます。
今回紹介する「Se perdo te」(あなたを失ったら・・・という意味でしょうか?)は、1968年の最初のアルバムに収められていますが、この曲もP.P. Arnold(スモールフェイセズと歌ったりしていますね。)の「The Time Has Come」という1967年の曲のカヴァーです。
なので、この際二人を並べて聞き比べてみたいと思います。P.P.アーノルドのオリジナル曲(途中で切れてしまっています。)も素敵ですが、パテイ・プラヴォの強烈な個性には圧倒されると思います。
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惑星モルファス
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