この曲は、オーケストラというよりも吹奏楽に参加していた人の方がよく知っているようです。吹奏楽ですと交響詩全曲ではなく、この「酋長の行進」の部分のみの編曲による演奏のようです。したがって、この交響詩全曲を演奏したり耳にするすることは余り多くないでしょうね?
実は、隣町のアマチュアオーケストラがコロナ前の定期演奏会のプログラムに加えていました。(ちなみに、私が所属していたアマオケと比べると、実力ははるかに上でした。)何かのテレビ番組でBGMとして流れていたので、ふと懐かしさに取り上げてみました。
私たちのオケで演奏したことが無いので手元に楽譜もありませんしオーボエの難易度も分かりませんが、曲を聴きながらふと思い出したことがあります。それは大変上手なクラリネット吹きの女性が、「オーボエってずるいのよね、私たちクラリネットが地ならしして『聞かせどころですよ~』って前触れすると、一番美味しいメロディはオーボエの切ない音に取られるの・・・」と言っていました。
クラリネットもなかなか切ない音を出しますが、きっぱりとした音色も出るところが羨ましい・・・と思っていましたが・・・お互いに無い物ねだりでしょうか?
ということで、最近聞かれなくなった、なかなか印象的で美しい曲をどうぞ。
Ippolitov-Ivanov: Procession of the Sardar, Ormandy & PhiladelphiaO (1966) イッポリトフ=イヴァノフ 酋長の行列