ラヂオ惑星モルファス

シューベルト・・・交響曲第1番


交響曲はベートーヴェン以前とベートーヴェン以後では全く様相が異なるのは、音楽好きであればほぼ全員が知っていることだろう。
特に、ベートーベンの第3番以降と言っても良いのかもしれないが。
このベートーヴェンの3番の交響曲は1804年33歳の時の作曲である。シューベルトは31歳で死んだ。33歳まで生きる命すらなかった。

翻って、シューベルトの第1番は1813年の作曲で、コンヴィクトの学生時代16歳の時の作曲である。シューベルトの革命、第7番未完成は25歳の時だった。
このあたりの状況をどう把握するのか?「時代」というものがどこまで音楽に影響があったのかは分からない。また、天才に「革命」がいつ起きるかもわからない。早熟な天才モーツアルトが16歳当時作曲したのは交響曲第15番、1756年である。
これら3曲を聴いてみる。ベートーベンの3番は革命であるのは間違いない。でも、シューベルトは?この第1番が16歳の若者によって「即座に」作曲されたのはやはり驚異だ。天才の質の違いかもしれない。わたしはこの若いシューベルトの屈託のなさも好きである。こんな時代を二度と経験できないような・・・どんな形にしても未来がずっと続くように思えた時代だったのだろう。31歳で死ぬなど想像もできない16歳の青年である。33歳過ぎまで生きていたらどれほど革命的な音楽を作っただろうか。


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