ラジオもテレビも便利になったものだ。聞けなくても見られなくても一定の期間は何度でも聞き直したり見直したりできる。
今回とても聴きたかったのはファビオ・ルイジとNHK交響楽団のベートーベン交響曲第9番。
NHKホールにも行けなかったし、放送日に見ることも出来なかったが、見逃しのNHKプラスで数回聞くことが出来た。勿論数万円のチケットを購入してホールで聞ければ最上なのだが、年金生活の身であればチケット代もままならない。が、自宅で見ることが出来るテレビで鑑賞できるのはまことに幸福である。
ということで、NHKプラスで何度かファビオ・ルイジとN響の第九を観た(聴いた)。その前に、FBの「クラシックを聞こう」で様々な方がルイジのテンポの速さを指摘していたので心して聴いた。一回目は「S県青少年交響楽団」と地元S市の合唱団にいた娘と一緒に。確かに速いテンポだが、とても心地よい速さだ。クラシック好きの方はベートーベンのメトロノームの話や過去・現在の高名な指揮者を引き合いに出しての蘊蓄が喧しい。
かつて、カラヤンを聞いた時もテンポの速さをさんざんにこき下ろした評価が多かったように思う。
何でも良い、自分に心地よく感じられる音楽を聴ければ・・・正直に言って様々な蘊蓄を語れるような経験も無ければ音楽に関する素養もない。
55歳を過ぎてから始めたオーボエで、何曲化の交響曲の2番オーボエに乗れた程度の力量しかない老人である。勿論、50年以上様々な指揮者の振る桶も聞いたけれど、語る蘊蓄はない。ただひたすら音楽は好きである、それだけ。
一応カラヤンの第九のリンクを貼っておいた。そう、来日したカラヤンとベルリンフィルを聴いた人は、もう私と同じ年代になったのかな?私は結婚前の妻を誘ったな・・・。
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125