ニコレッタの最初のヒット曲は、フランスで9週間トップシングルだった「La Musique」であることはよく知られています。しかし、この曲はアメリカのバリー・マンとシンシア・ウェイルが作った「Angelic」という歌で、フランス語の歌詞はAnn Gre'goryが作りました。なので、カヴァー曲を「シャンソン」と認めない方もいると思いますが、リナ・ケッティやダリダが歌った「J'attendrai」も元々はカンツォーネですし、良い音楽に国境はありませんよね。
「Sur les bords de la tendresse」は蘆原英了さんの『午後のシャンソン』をエアチェックしたカセットテープに入っていました。テープには放送年月日を記載し忘れていますが、1975年の発売ですので、多分蘆原さんはその年に放送しているはずです。ニコレッタはドスのきいたハスキーな声で、何となくダニエル・ギシャールの女性版のような気がしていました・・・。
作詞はPatrick Loiseau、作曲はPatricia Carli・・・彼女はタラント生まれのイタリア人で戦後はベルギーに住んでいましたがシャンソンのシンガーソングライターですし、リーヌ・ルノー、ティノ・ロッシ、ダリダ、ダニエル・ギシャール、ミレイユ・マチューなどに楽曲を提供している作曲家でもあります。
Nicoletta - Sur les bords de la tendresse