とうとうロシアが事実上ウクライナに侵攻しました。ドンバス地域を国家承認しその「国家」と軍事的な協力関係を結んだという口実で、以前のウクライナの国境を越えて軍を進める・・・どこかで聞いたことはないでしょうか?そう、関東軍が「満州国」に侵攻した構図と全く同じ論理です。当時リットン調査団は満州における日本の権益を認める一方満州国の建国を否定しました。これは日本が了解出来るところでは無く、結局は戦争へと繋がってってしまいました。
同じ様な論理で、ドンバス地域におけるロシア系住民とロシアの権益を認める一方、国境線の改変・・・すなわち、ドンバス地域の独立国家の樹立は認めずウクライナを連邦国家としてその一員とする。という程度の落としどころでは当時の日本と同じようにロシアは引き下がらないでしょう。ということは、まさに戦争の危機にあります。たぶんロシアはアメリカやEUの我慢の限界を測っているのでしょう。つまり、ロシアは19世紀帝国主義時代の国家論理を未だ強固に引きずっている国だと思います。
ところで・・・安倍晋三氏は日本国首相でいる間、プーチンとの特別な関係を誇示していました。あれはどうなったのか?元首相として、岸田首相の「特使」としてプーチンの懐に入り込み、ウクライナから上手に撤退させてみてはどうですか?多分出来ないのはよく分かっていますが、その程度の存在意義は「長州閥の総理大臣」だったのですから果たせるでしょう?
2年前、首相の職を投げ出し、コロナ禍が苛烈になってくる中、国家や国民への責任を放り出してしまったのですから、次の「ノーベル平和賞」をねらってウクライナ問題の仲介の労を取ってはどうでしょう?
そうすれば、その次に、ロシアと同じ様な論理の元に台湾を併合しようとするもう一つの19世紀国家、共産党が支配する中国への「特使」として東アジアの平和に貢献すれば、ノーベル平和賞は確実でしょう。自国の核兵器を廃棄もせずに『核無き世界を目指した』だけで受賞したオバマ元大統領より具体的な成果を上げたことに世界の賞賛が集まるはず。
とにかく、今、核戦争の危機ではありませんか!!!!!