どうせ、原画二、三枚に、カラーページをちょこっと添えて体裁を整えているだけだろう、と思ったのだが
…ここまで見せてくれるとは思わなかった。
幼いころに夢中になっていたシリーズの、とても保存状態のいい原画がどっさりと、展示されていた。
その線の美しさ、原画ならではの迫力、まさかお目にかかれるとは思わなかった…長生きして良かった?!
私が大好きだったのは、単行本にして1,2,3巻、「小鳥の巣」まで。そのあとももちろん好きだったけど、まさかのアランの死去で、がっくりときてしまい、何十年ぶりかの連載再開も、読まないまま。
宝塚で「ポーの一族」が上演された時の、シーラ夫人の衣装。写真を撮ることができるのは、ここくらい。
連載から数年間、萩尾望都が「月刊少女コミック」で巻頭カラーを描いた事が無いように思う。「ポーの一族」人気も、一部のマイナー好きの人達が支えていた感があった。
ちょっと地味で変な作家、が萩尾望都だった。
当時、巻頭を飾っていた作家で、残っている人はいないのではなかろうか。
人気なんてそういうものだと思う。
現在、当時とは比べ物にならないほど多くの漫画が消費されているが、いいものを持っていても、すぐに人気の出ないタイプの人にとっては、逆に辛い時代なのではなかろうか。
育てたり、見守ったりするゆとりのない時代。消費されすぎる漫画界の将来が心配になる。
ところで
毎年美しい阪急百貨店、祝祭広場の飾りつけ。
今年は気球が印象的だった。