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「渡良瀬橋」を財務的に考える

2012-12-10 | 会計・株式・財務
週明けに残念なニュースが飛び込んできました。
毎日新聞の記事から引用します。
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火災:森高千里さんの歌に登場、八雲神社全焼−−栃木・足利
毎日新聞 2012年12月10日 

 9日午前3時35分ごろ、栃木県足利市緑町1の八雲神社=桜木宏紀宮司(72)=が燃えているのを通行人が見つけ119番した。木造平屋建て本殿など計約122平方メートルを全焼した。

 歌手の森高千里さんのヒット曲「渡良瀬橋」の歌詞に登場する神社とされ、人気の観光スポットだった。

 県警足利署によると、神社は普段無人で、出火当時も誰もいなかった。火の気がないことから不審火の可能性もあるとみて調べている。
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(引用終了)


「渡良瀬橋」--非常に懐かしいですね。平成初期の名曲と言っていいでしょう。
私も時々カラオケで唄っております。

雨/渡良瀬橋
UP-FRONT WORKS



しかし全くの偶然ではありますが、実は、私はこの記事の約2週間前に「渡良瀬橋」を強く意識するニュースに出くわしておりました。
財務関係のお仕事をされている方でしたら、お気づきのことでしょう。


大ヒント。
「渡良瀬橋」の施工業者に関するものです。


そう、11月27日に東京地裁へ自己破産を申請した東証1部上場会社・サクラダです。

  参考:帝国データバンク「大型倒産速報」
     東京商工リサーチ「倒産速報」
      
渡良瀬橋は1934年(昭和9年)9月竣工。施工業者は東京商工リサーチの記事にあるように、当社です(当時は株式会社櫻田機械製造所)。しかし、当のサクラダのホームページを見ましたが施工実績には渡良瀬橋は載っていませんでした
こんな著名な橋を施工していたのですからもっとアピールすれば良いのに・・・・。
結局、売り込むことが下手だったことも業績不振の一因だったかも知れません。



渡良瀬橋の施工業者が倒産、その数日後、八雲神社も火災で消失。

この歌の歌詞に
「願い事一つ叶うなら あの頃に戻りたい」
とありますが、今、痛切にそう思っているのはサクラダや八雲神社の関係者の皆様なのでしょうか。1日も早い立ち直りをお祈りします。


なかのひと

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