◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

政府系金融改革と航空業界

2005-09-27 | 会計・株式・財務
まず日経記事、続いて雑駁なコメント。
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谷垣禎一財務相は27日の閣議後の記者会見で、
政府系金融機関の改革について「(融資)量を圧縮していく
ことが大事ではないか」と述べ、
民間金融機関の業務を圧迫しないように
融資を減らしていく必要があるとの見方を示した。

政府は政府系金融機関の融資残高を国内総生産(GDP)比で
半分に圧縮する計画を掲げており、11月をメドにまとめる改革の
基本方針には計画の達成時期も盛り込まれる見通しだ。
財務相は各機関の統廃合については「その前に機能論がある」と述べ、
各機関がどんな役割を果たしているかを検討したうえで統廃合を
議論すべきだと主張した。
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【雑駁なコメント】
私の記憶が正しければ(←懐かしいフレーズですが)
日本の航空業界の資金調達は、かなりの部分、国際協力銀行やら
日本政策投資銀行からの融資ないし保証で成り立っていた印象があります。

民間に委ねるのは結構なのですが、
足元の原油高、今後の羽田再拡張に伴う競合激化など、
厳しさが増す業界環境の中で、
どうリファイナンスされていくのでしょうか。
民間金融機関は及び腰にならないのでしょうか。

政府のサポートが弱まることで一足飛びに
いま正に米国で起きているような事態
(同時多発倒産)となるとは思えませんが、
かなり気になる動きですね。

日本の航空業界に残された時間は
決して長くないと思いますが、いかがでしょうか。

某航空会社では、赤字のリゾート事業の減損処理を
回避するために、カード事業を取り込んで
事業セグメントの括りを大きくさせる動き(04/3期)
を見せており、抜本的な構造改革にほど遠い状況。
「爆弾」は膨れつつ、先送りされていますね。

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1 コメント

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Unknown (航空ファン)
2005-11-26 02:33:39
日本のエアラインの航空機調達は今JBICの保証がほぼ全てだと思いますが、この制度はさすがに残るのではないでしょうか。別に民業圧迫でもないし。

これがなくなったらマズイでしょうね。

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