心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

最近見た良質の日本映画「涙そうそう」と「椿山課長の7日間」

2006-11-26 18:49:54 | Weblog
 最近見て感動した日本映画です。名曲「涙そうそう」は本当に良い歌ですが、どんな話になって映画化されるのかとても興味がありました。昔、沖縄の近くの沖永良部島に住んでおり、しばしば沖縄に行っていた私にとって、懐かしい言葉、風景、空気のようなものがとても感じられ、それだけで胸にこみ上げてくるものがありました。
 両親の再婚よって兄妹になった洋太郎(妻夫木聡)とカオル(長澤まさみ)。だがミュージシャンの父は失踪し、母(小泉今日子)は亡くなってしまう。死ぬときの母の言葉から洋太郎は「何があってもカオルを守る」と心に決める。カオルの高校進学を期に2人は一緒に暮らし始めます。しかしお互い相手を思いやるからこそ、カオルは家を出ることに・・・。
 やはりカオルが兄のもとを離れて家を出て行く場面が切なかったですね。挿入歌のBEGINの「三線の花」もいい曲でした。そしてクライマックス。自分の夢を達成できなかったけれど、兄の思いは永遠に妹に刻み込まれたことでしょう。最後のおばあ(平良とみ)の言葉も良かったですね。このおばあには「ナビィの恋」という楽しい作品があります。おばあはNHKの「ちゅらさん」で有名になりましたが、是非この作品もお薦めします。
 次に「椿山課長の7日間」ですが、数年前「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞を取った「浅田次郎」の原作ということで、少々ヘンな話ではあるが、面白いだろうということで見に行きました。
 それにしても面白い上に、泣かされる話でした。笑ってそして泣かせるという作品が好きな人には、特にお薦めです。
 仕事や家族を残し、突然死した椿山課長(西田敏行)。3日間だけ現世に戻ることを許された椿山は、正体がばれないように生前とは似つかない絶世の美女、椿(伊東美咲)となってよみがえる。同じくよみがえりを許された2人もそれまで知らなかった家族や周囲の愛情、秘められた思いを知ることになります。
 何といっても女の子によみがえった、今「十四歳の母」に出演中の志田未来と、須賀健太との交流が良かったですね。この二人、本当に天才子役だと思います。それから余貴美子さんも良かったですね。この人なかなか演技派だと思います。コブクロの歌も良かったし、心が温かくなる癒される映画だったと思います。