心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

「別れ」の切ない思いを描いた感動作、韓国映画「サッド ムービー」

2006-11-27 22:38:04 | Weblog
 タイトルからして、悲しい別れの話だと思いましたが、ポスターと劇場コマーシャルを見て、何となくひかれて見ました。
 そこには主に4つの別れが描かれていました。「ラブ・アクチュアリー」や昨年度のアカデミー受賞作「クラッシュ」のように、一つ一つの別の話がリンクしてくる作品でした。そういえば「有頂天ホテル」も質は違いますが、そういう作品ですね。
 プロポーズをうまく伝えられない消防士、最後ああいう形で伝えることになるなんてあまりにも悲しすぎます。病気の母親を守りたい少年、いい子にするからお母さんと別れたくないという思い、あまりにも辛すぎました。幼少時代に母を病気で失っている自分には、この別れが一番身につまされました。恋に憧れる耳の聞こえない女の子と画家との別れ、別れさせ屋を開業した男が、自分の彼女から依頼を受けるという皮肉な結果になるなど、いろいろな別れがありました。この別れさせ屋に少年が「お母さんと別れさせないで」という依頼をしたことには、泣かされました。
 考えてみれば、この世に別れはつきものです。この話はだれにでもある別れの悲しさや苦しさを描いてはいますが、ただそれだけではないと思いました。確かにこの世に辛い別れはいくつもあるけれど、それでも大好きな人、大切な人を思うことが大事だということを訴えかけているように思われました。音楽もすごくよくて、韓国映画の良さを改めて思い知らされる作品でした。