心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

心に残った名画ー2004年を振り返って(映画編)

2004-12-31 17:56:39 | Weblog
 見た映画の中で、特に印象に残ったものを書いてみます。
1「ラストサムライ」侍たちが近代兵器に、無残に散って行く姿が涙を誘いました。
2「シービスケット」心に深い傷を負った男達の絆が心に残りました。
3「ラブ・アクチュアリー」様々な人々の愛の形。とにかく面白かったですね。
4「コールド・マウンテン」恋人が待つ故郷に向けて、500キロの道のりを歩く男と女の愛。レニーゼルウィガーの存在感もよかったですね。
5「トロイ」死んだ息子の遺体をを敵陣に取りに行ったお父さん王に涙しました。
6「ブラザーフッド」戦場の真っ只中に立たざるを得なかった兄弟。二人の戦うシーンに思わず涙です。
7「スウィングガールス」山形弁とジャズ、とにかく楽しく見れました。
8「隠し剣鬼の爪」永瀬正敏と松たかこの優しい愛がよかったです。
9「いま会いにゆきます」音楽もストーリーも温かいものがありました。
10「僕の彼女を紹介します」チャン・ジヒョンの演技、最高でした。

印象に残った名曲ー2004年を振り返って(音楽編)

2004-12-31 17:27:21 | Weblog
 個人的に印象に残った曲を書いてみたいと思います。
1 平原綾香「ジュピター」が有名ですが、「明日」という曲もしっとりとした名曲です。
2 サザンオールスターズ「君こそスターだ」。アテネオリンピックの応援ソングでしたね。
3 ゆず「栄光の掛け橋」。アテネの名シーンとともに、思い起こされる名曲です。
4 平井堅「瞳を閉じて」「思いが重なるそのままに」。どちらもメロディーラインのきれいな名曲だと思います。
5 オレンジレンジの「花」。家族全員大好きです。詩も曲も最高ですね。

印象に残ったスポーツシーンー2004年を振り返って(スポーツ編)

2004-12-31 16:45:50 | Weblog
 今年は、相次いだ台風、そして地震、津波、犯罪など「災」という漢字に象徴されるような一年でしたが、ここではスポーツで個人的に特に印象に残っていることなどを、書いてみたいと思います。
1 アテネオリンピック、日本の大健闘。特に印象に残っているのが、体操日本の団体優勝。朝起きて見ましたが、「新月面が描く放物線は栄光の掛け橋だ」という名実況とともに心に深く残っています。鹿児島の鹿屋体育大学の柴田亜衣選手の金メダルもすばらしかったです。「あせらず、あわてず、あきらめず」という言葉も印象深いです。優勝候補の浜口京子選手は金メダルはとれませんでしたが、「私の人生の中では金メダル以上の経験をさせてもらった」という言葉が重かったです。柔道では阿武教子選手が、過去2回メダルを取れず悔しい思いをしたけど、3度目の正直で金メダルを取ったのが特に印象深いです。野口みずき選手の女子マラソンも素晴らしかったですね。
2 イチローの大リーグ記録達成。ダントツの最下位の中で、常に高いモチベーションを保ち続けての大記録、本当にすばらしかったと思います。
3 ホークス、プレーオフでの無念の敗戦。ホークスファンの私にとっては、本当に悔しかったです。しかし松中選手の三冠王や、川崎選手の盗塁王、三瀬投手の最優秀救援賞などには心からの拍手を贈りたいです。また来年の「福岡ソフトバンクホークス」に期待します。
4 サッカー日本代表の奇蹟的な大逆転。出張先の四国のテレビで見ましたが、中国での大ブーイングの中、何回も負けそうになりながら(PK戦でも)、見事に勝った試合(バーレーン戦でしたかね)が心に 残っています。
5 全国大学ラグビー、同志社あと3メートルに泣く。準決勝の早稲田戦。前半離されたが、後半必死に追い上げ、ロスタイムのあと3メートルが届かなかった試合です。1月2日の再戦が楽しみです。
6 駒大苫小牧の甲子園初優勝。日本ハムの北海道移転によるその盛り上がりとともに、北海道にとって本当にすばらしいニュースでした。
7 日本球界に大激震。史上初のスト決行や新規参入等。交流戦など、来年からは新しい風が吹きそうでさらに楽しみです。
8 松井ヤンキーズで4番で活躍。あのヤンキースで4番を任されているというのが本当にすごいと思います。残念ながら、レッドソックスに大逆転で負けてしまいましたが、来年のワールドチャンピオンを目指して頑張ってほしいですね。
 「スポーツは人間の闘争本能をルール化したものだ」と、高校時代の担任の先生が言いましたが、「筋書きのない来年のドラマ」も楽しみです。

最大の成功は、不成功の中にある

2004-12-31 11:04:12 | Weblog
 元昭和電工名誉会長の鈴木治雄氏は、「これからのビジネスマンに求められるのは、利益追求ではなく、教養と品性だと思う。教養と品性を磨きなおすことは、経営そのものではなく、人間にたいする理解を深めることにつながる」とし、経営書やビジネス書だけでなく、古典を読むことを勧めています。
 鈴木氏は、カール・ヒルティ(スイスの哲学者)の愛読者だそうです。その「幸福論」にはこうあります。「人生における真の成功、すなわち最高の人間完成と真実の有益な行動の到達には、いくたびの外面的な不成功が属していることは、必然的とさえいっていい。(中略)いや、我々はさらに一歩進めてこういうことができる。事柄そのものが、大きな意義のあるものであるならば、最大の成功の秘密は不成功にあると。」
 人生には失敗がつきものです。失敗したときは悔しくて落ち込んだりすることも多いですが、失敗したときこそ、冷静にその原因を分析し、次につなげることが大事ですね。まさに「失敗は成功の母」です。古典を読むことによって、そこから真理を学びとりたいものです。

感動ということー椋鳩十全集より

2004-12-31 10:12:04 | Weblog
 児童文学者として有名な椋鳩十氏の言葉です。
 「感動とは、心の中の地震であり、地すべりである。感動は心を奥底から揺り動かし、心の垢を洗い流して、感動の方向にむけて、心を奮い立たせる性質を持っている。
 感動によって、心が奮い立ち、それぞれの個の力が発揮され、新しい人生の始まることを昔から、
 心機一転 とか、
 天地の初めは今日より始まる、とか、
言っている。
 どういう感動に度々出会うかということは、我々にとっては極めて大切なことである。ところでそういう感動に、いつでも、誰でも出会うことができるものがある。それは優れた本である。読書の重要性の一つは、また、ここにあるのである。」
 私自身、「一期一会の感動を目指して」ということをモットーに、色々な本を読んだり、映画や演劇、スポーツを見たり、旅に出たり、講演会やコンサートに行ったりしていますが、感動することで、確かに心の垢を洗い流し、元気をもらったりすることが多いです。若い頃、旅先で出会った人に、「本物を経験することが、一生の心の財産になる」と言われ、なるほどその通りだと思い、なるべく本物を見たり、聞いたりするように心がけています。
 椋鳩十氏は、「読む、書く、聞くは人間を創る3要素である」とも言っています。来年も色々な感動体験をしたい、そしていつまでも感動する心を持ちつづけたいと思います。

女の子がホロリとなる3つの条件ー田辺聖子氏の対談から

2004-12-30 23:50:54 | Weblog
 12月21日の朝日新聞に、「負け犬の遠吠え」の酒井順子氏と作家の田辺聖子氏の対談が出ていました。その中で、田辺氏が次のようなことを言っていました。
 女の子がホロリとなる人は、
1 こっちがひそかに自信を持っているところをちゃんと察知してくれる人。
2 自分を知ってて「どうもうまく世渡りできなかった。これってオレの弱点だよな」なんて弱みを見せてはばからない人。
3 正直な人(ただしあんまり正直に相手の欠点を暴くのはただの鈍感)
 どうかして相手のいいところを見つけてあげたり、自分の弱点をさらけだしたり、正直に自分の気持ちを表現したりということでしょうか。やはり「誠実で正直、周りの空気の読める人」ということになりますね。
 「人生は勝ち負けじゃない。自分が満足しているかどうかだ」という発言もありました。よく勝ち組とか負け組とかいう言いかたを最近よく耳にしますが、他人が何と言おうと、他人に何と評価されようと、自分で納得のいく生き方をすることが大切だと思います。
 もう一つ「本を書くことは、子どもを一人産んだのと同じ」という表現もありました。普通の仕事をしていても、ちゃんとその職場で機能していたり、周りにいる人たちから「あなたと一緒でとても楽しかった」とか「働きやすかった」とか言われたりするのも、形を変えた子どもだとも。
 色々な生きかたがあります。しかし死ぬときに決して後悔するような生き方だけはしたくないと私は思っています。

魔法の数字ー「80対20の法則」とは?

2004-12-30 23:03:17 | Weblog
 イタリアの経済学者パレードが発見したもので、これは「国民総資産の80%が、20%の富裕層に集中している」というものですが、その後の研究で、この法則は様々な現象にも当てはまるということがわかってきたそうです。
 例えば「会社の利益の80%は、20%のできる社員が稼いでいる」とか、「会社の収益の80%は、20%のありがたい顧客によってもたらされている」などどいうように。経済学以外の分野でも応用できるということなので、知っておきたい法則ですね。

チャンスで打てるようになるには?-ホークス松中選手の言葉

2004-12-30 16:57:25 | Weblog
 鹿児島で先日、高校球児対象のシンポジウムがありました。ホークスの川崎・松中・斎藤・杉内選手などが来て、高校生の質問に答えたりしたそうですが、その中で「チャンスで打てるようになるには、どうしたらいいですか?」という質問が松中選手に来たそうです。なかなか簡単に答えられる質問ではありませんね。しかし松中選手は「これは簡単です。ひたすら練習するしかない。自分はこれだけ練習したのだからと自信をもって打席に入ればチャンスにも打てるようになる」と答えたそうです。
 野球に限らず、受験でも仕事でも何でも通用する普遍の真理ですね。今年三冠王を取った選手の言葉だけに、とても重みがあると思いました。
 松中選手の座右の銘は「努力」。高校1年のとき、左ひじを故障したが、野球生命の危機を半年かけた右投げ転向で克服。手術で再度左投げに戻し、ダイエー入りしたそうです。三冠王達成を支えたトレーナーは「この一年で、練習を休んだのは二度ほど」と弱音を吐かない精神力をたたえています。今年大好きなお酒を断ったというのもすごい精神力ですね。出身地の八代で行われた会では、中学・高校生に「努力すれば報われる。夢・目標に向かって頑張れ」と語りかけたそうです。自身については、「まだ未熟。さらに上を目指す」と個人の記録では頂点を極めてもなお、謙虚に語ったということです。
 今年、チームとしては優勝を逃し、あのプレーオフにおけるとても悔しい思いが松中選手にはあるからこそ、来年の更なる大活躍と、ホークスの優勝を心から期待したいです。

家庭内殺人等で思うことー親は子に何をなすべきか

2004-12-30 16:45:26 | Weblog
 「お父さんが お前にあげたいものは 健康と 自分を愛する心だ。ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。 自分を愛することをやめるとき ひとは 他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう」
 詩人の吉野弘氏の「奈々子に」の一部です。眠っている我が子に呼びかける父の詩だそうです。自分の子どもに対する愛情と、自分を愛することが、他人を愛することにもつながるという思いがよく伝わってくる詩ですね。
 私も「人生は必ずしもいいことばかりではないが、やはり生きているからこそ人生は楽しく、生きていることはすばらしい」ということを、自分の子どもにも伝えたいという思いで、このサイトも書いています。
 最近、家庭内殺人とか子どもへの虐待など殺伐とした事件が多いですが、小さいときから「物を与える」ことばかりではなく、「たっぷりと愛情」を注いでこそ、自分も他人も愛することのできる人間になれると思います。

ホ-クスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その13

2004-12-30 10:37:10 | Weblog
 翌日からまた平常の日々が始まりました。職員旅行が台風で中止になったので、家族でプレーオフを見に行ったと職場で話をしたら、ほとんどの人から「よくチケットが取れたね」とか「うらやましい」とか言われました。その後、色々な場でここに書いてきたような話をしました。その中で、川崎選手の高校時代の副担任の先生という人もいました。娘の小学校に返事の色紙が来たことなどを話したら、「立派によく頑張っている」と目を細めておられました。また高校時代、バレーボールなどをさせても、とてもうまかったこと、体育祭などでも大活躍だったこと、彼の才能を見ぬいたスカウトの目もすごかったことなどの話しをされました。
 また姶良町長と話しをする機会がありましたが、この方は川崎選手のお父さんとお知り合いであり、今年も姶良球場で自主トレをすることなどを話してくださいました。また子どもが川崎選手の同級生である人とかとも知り合い、子どものころの話しを聞いたりしました。
 妻は早速、ジムで川崎選手のおばあさんに「ホームランをドームで見たこと」などを話したら、「あの子のホームランはなかなか見られないのに」とうらやましがられたそうです。小5の娘も担任の先生に報告をしていたようです。
 小2の息子はきっと鼻高々にクラスメイトに自慢していたことでしょう。しかしそれ以来、より熱心に野球の練習に取り組むようになりました。クリスマスプレゼントの一つに、川崎選手のカレンダーを地元の書店で買い、贈りました。今彼のベッドの近くに貼ってあります。「川崎選手のどんなところが好き」と聞くと、「いつもユニフォームが汚れていて一生懸命プレーしたり、一番にドームに来て練習したりするところ」と答えていました。また、ドームで試合を見たときも、練習のボールの後片付けを一番最後までやっていたのも川崎選手でした。ルックスが先行した単なるアイドル選手ではなく、いつも野球ノートをつけていたりなど人一倍努力したりするその姿勢とか、ファンを大事にする姿勢(鹿児島の修学旅行生が台風でドームに着くのが遅れ、着いた時には試合が終わっていたのに、川崎選手が残ってくれていて感激したこと等)などが、私達家族の心をとらえています。
 ダイエーがどうなるかがオフの一番の心配事でしたが、「福岡ソフトバンクスホークス」として新しい船出をすることになってほっとしました。川崎選手も全試合出場、そして「盗塁王」「最多安打」「ベストナイン」「ゴールデングラブ賞」など多数のタイトルを獲得し、年棒も倍増しました。1月3日からの自主トレに、また家族で応援に行きたいと思っています。1月16日は地元で少年野球教室も開き、夜は激励会もあるので、両方とも息子と参加する予定です。
 宮崎の秋季キャンプにも行きましたが、今度は2月のキャンプにも行く予定です。そして来年はぜひ日本一になるとともに、川崎選手の一層の活躍を期待したいと思います。(終わり)

ホークスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その12

2004-12-29 22:50:09 | Weblog
 10月11日、シーホークでこの上もなく爽やかな朝を迎えました。今年中にこのような日がくるとは、夢にも思いませんでした。気をきかせて妻が西日本スポーツを買ってきました。「いくぞ逆転V」「ダイの得意技、昨年日本シリーズの再現だ」と大きな見出しが踊っています。2面には郷土の誇り、川崎選手の大きな写真があります。2試合続けて無安打で9番降格で「悔しさぶつけた」とのこと。「シーズン4発男の奮起1号」という見出しも出ています。そうです。川崎選手のヒットや盗塁はよく見る機会はありますが、ホームランを見れるのは本当にラッキーだったのです。昨日はタイムリーヒットにホームラン、そしてヒーローインタビューと川崎選手ファンにとっては、本当に最高のゲームでした。私たち家族は、今まで色々とありましたが、本当にいい日に試合を見れたと思います。
 さて昨日の試合のことを話題にしながら、鹿児島へ帰りました。今日はいよいよプレーオフの最終戦です。私たちは昨日の応援グッズを手にしながら、テレビの前で必死に応援しました。小2の息子は今日も気合が入っています。松坂投手から城島選手がホームランを放ち先制するも、好投していた新垣投手が打たれ逆転、手に汗握るシーソーゲームです。しかし井口選手にホームランが出て一点差。さらに柴原選手のタイムリーで同点、さらにサヨナラのチャンスがありましたが、延長戦に突入し、まさかの敗戦でした。松中選手がいつまでもベンチにいて、城島選手が肩をたたいて、声をかけたシーンが今でも心に残っています。
 王監督も選手も、関係者もそしてファンも本当に悔しい思いをしました。私たちも昨日の天国から、また地獄へ落ちたような感じでした。シーズン1位のチームに1勝のアドバンテージがあってしかるべきだと思いました。せめてシーズン1位の選手たちが、お互いの活躍をねぎらい喜び合うような機会もあればいいなと思いました。王監督をはじめ、選手達は制度に文句を言うこともなく、本当に立派だったと思います。選手達には、この悔しさをバネに、来シーズンに向けて頑張ってほしいと思います。私達ファンも、来年こそはどんな制度でも、文句なく優勝できるように、選手たちの応援をより一層頑張るべきだと思いました。(続く)

ホークスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その11

2004-12-28 23:27:49 | Weblog
 こうして、8月の台風と9月のストによって2回の悔しい思いをした私たち家族に、皮肉にも10月の台風が幸運をもたらしてくれました。「3度目の正直」という言葉がありますが、「2度あることは3度ある」とも言います。とにかく無事着いて、プレーボールを迎えたいところです。
 鹿児島の家を出て、高速道路で福岡に向かいましたが、途中事故があったようで、熊本あたりで渋滞がありました。そして福岡が近づいたあたりで、私たちの車を猛スピードで追い抜き、しかも急ハンドルを切りながら、どんどん追い抜いていく車がありました。私たちを抜いてすぐでした。車がスピンして、後輪が宙に上がり、自損事故を起こしました。一歩間違えば、多くの車が(すぐ後ろを走っていた私たちも)巻き込まれるような状況でした。高速道路で自分たちの目の前で、そのようなことがあり、とにかく怖かったです。さらに慎重に運転をしながら、福岡ドームを目指し、無事着きました。
 シーホークホテルは中国風の部屋でした。子どもたちも気分が高まってきました。応援グッズを、いくつか買い、昨日作った応援板も持ち準備万端です。ドームに入れるのは、4時からだということで、早く行こうと妻に言うと、「もう行くの」とつれない返事。後で聞いたところによると、妻には大きな心配事があったのです。それは小2の息子のことでした。「すぐに飽きて退屈してしまう」「夜の9時ごろには眠くなり、そうなったら非常に大変だ」というようなことでした。もちろん自分自身も退屈だということもあるようでした。だから「試合開始2時間も前に行く必要はない」と。しかし練習を見るのも楽しいよと妻を何とか説得し、4時少し過ぎには入りました。
 入ると西武の打撃練習でした。この前はバックステージツアーだったので、今回は球場全体がとても明るく輝いているような感じがしました。球場全体が生きているという感じでした。私たちは1塁側の自分たちの場所を確認すると、バックネット裏あたりに行き、カブレラ選手などが軽々とスタンドにボールを運ぶのを、「すごいねー」などと言いながら退屈することなく見ていました。
 5時になると、いよいよホークスの選手が出てきてキャッチボールなどを始めました。松中選手も、井口選手も、そして川崎選手もよく見えました。練習風景や、応援団の様子、グラウンドで繰り広げられる様々なパフォーマンス、そして大きなスクリーンに映し出される映像など、私たち家族みんなにはどれも新鮮でした。特に20年ぶりぐらいに野球を見る妻は、「試合開始まで退屈するかと思ったけど、とても楽しい」と喜んで、たくさんビールを飲みながら、前見た時より断然良いと力説していました。こうしてあっという間に6時になり、いよいよ試合開始です。今日の先発は倉野投手でした。斎藤投手、和田投手と序盤で崩れていたので、今日はとにかく前半をしっかりと抑えてほしいと思いましたが、なかなか上々の滑り出しでした。川崎選手は9番で先発出場です。
 先制点はホークスでした。川崎選手のヒットもからめ、4回に3点先取。小2の息子も小5の娘も応援グッズを持って大きな声援を送っています。妻の声も徐々にヒートアップ。追加点がほしいところで、何と我らが川崎選手がライトスタンドにホームラン。息子も大喜びです。ちなみに妻と娘はトイレに行き、廊下のテレビで見たそうです。残念。倉野投手は見事に試合を作ってくれ、途中で山田投手に代わりました。西武の和田選手にホームランが出て、4対1となりましたが、最後は三瀬投手が締めて、そのまま試合は終了し、倉野投手と川崎選手のヒーローインタビューまで見ることができました。白星風船をあげ、ドーム内に上がる花火を見、ホークスの応援歌を歌い(いい歌ですね)、大満足の1日になりました。10時になっていましたが、いつもは眠くなる息子も元気で、全然退屈することもなく、妻の先ほどの心配は、杞憂に終わりました。ちなみに私ののどは、がらがらになっていました。
 シーホークで今日の試合のニュースなどを見ながら満足して眠りにつきました。今までの不運を吹き飛ばすような幸運に恵まれた最高の1日でした。やはり「人間万事塞翁が馬」ですね。(続く)
 

ホークスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その10

2004-12-28 00:14:10 | Weblog
 前にも書いたように、初めての家族4人での野球観戦は今年はどうしても無理という状況でした。しかし「禍福はあざなえる縄のごとし」とはよく言ったもので、思わぬことが起こります。10月9日からの職場での四国旅行が、台風接近のため中止になりました。それがわかったのが前日の8日でした。その日すぐ家に帰って家族に相談しました。「プレーオフのチケットはさすがにもうないのでは」という妻。早速ドームに電話してみると、わずかにまだあるという返事。すぐ近くのローソンに家族4人で行き、ロッピーで購入しました。台風とストで2回も払い戻しをした時とは正反対の、晴れ晴れとした気持ち、満足感でした。
 というわけで、念願の初めての家族4人での野球観戦は、西武が優勝を決めるか、ホークスが逆王手をかけるかの大一番となったのでした。突然、明日野球を見れることになった子どもたちは大喜び。家に帰ってからは、明日の準備です。小5の娘は、「ホークスと川崎選手」を応援する応援版を作りました。なかなかの傑作です。小2の息子は川崎選手の大きな似顔絵を書きました。あすドームでそれをもって応援しようとわくわくしながら眠りにつきました。(続く)

幸運の鍵は、自分の手にしかにぎられていない-「グッドラック」をもたらす言葉

2004-12-27 23:19:55 | Weblog
 「グッドラック」(ポプラ社)のパンフレットからの抜粋です。 
 「成功の9割は、信じる気持ちから生まれる」(ウッディ・アレン)、「幸運は、望むものにしか訪れない」(アイザック・アシモフ)、「幸運とは自分の内にしかなく、それを引き出すことができるのは自分の意志の力だけである」(ジュリアス・グレッセ)、「あきらめぬ強さがあれば、幸運は必ずや訪れる」(エンニオ)。これらの言葉は、成功を望む気持ちや信念の強さが、大切だということを語っています。まさに「念ずれば花開く」ということですね。
 才能と幸運の関係については、次のような言葉があります。「多くの人々は、才能のある人は幸運だと思っている。だが実は、幸運こそが才能を運んできてくれるのだ」(J・ベナベンテ)
 では、幸運をつかむにはどうしたらよいでしょうか。「幸運を手にする最も確実な道は、考え、行動すること」(メアリ・R・レボー)、「成功の鍵は、誰にも見つかっていない物を探すことだ」(アリストテレス)、「幸運とは、自ら動かない限りは決して訪れないものだ」(スティーヴン・リーコック)、「学ぶほど、練習するほど、自分には運が向いてきた」(ゲイリー・プレーヤー)。発想力や行動力の大切さを教えてくれる言葉です。
 そして勇気の大切さです。「勇気ある者だけが、幸運をつかむことができる」(ヴァージル)、「勇気ある者に、幸運は味方する」(パブリオ・テレンシオ)。弱気にならず、前向きに、思いきりぶつかっていくチャレンジ精神ですね。
 また「失敗した人は必ず、ツイてなかったと言い訳をしたがる」(パブロ・ネルダ)という言葉もあります。そうではなくて「神はいつでも公平に機会を与えてくださる」(アインシュタイン)のだし、「幸運の
実は、熟さない限り、落ちてくることはない」(フレデリック・フォン・シラー)のだから、性急に結果を求めるのではなく、粘り強く努力を重ねたいものです。
 結局「自分の人生は、自分にしか作ることはできない」(ニキ・ラウダ)のですから、幸運をひきつけるような自分になるように努めたいものです。

ホークスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その9

2004-12-26 19:06:09 | Weblog
 ヤフーオークションでチケットを落札してから毎日、ストになるかどうかが大変気がかりでした。チケットは9月18日(土)の西武との首位攻防戦です。今度こそ絶対に見たいという気持ちでいっぱいでした。
台風で中止になった代替試合は9月23日に決まりましたが、自分の仕事の関係で行けそうにありません。プレーオフも職場の四国旅行が入っています。日本シリーズも福岡は平日でナイターなので、とても行けません。そうすると今度が最後のチャンスです。
 しかし今度こそ、ストに突入しそうな気配です。でもさすがに土・日のストは回避されるだろうという期待もかすかにありました。だからスト決定の9月17日(金)は、朝から一日そわそわしていました。そして5時、ストか回避かの発表をニュースで聞こうとしましたが、まだ話し合い延長との報道。かなりギリギリまで交渉が行われている様子。我々はこの日、明日見るかもしれない3連戦の初戦、西武戦をBS放送で見ていました。7時ごろだったでしょうか、何と史上初のスト決定のテロップが画面に流れました。
 茫然としました。前回は台風、そして今回はスト。家内は「貴方は今年は厄年だから、天から見放されている」という旨のことを言いました。本当にそうだと思いました。
 確かに難病指定はされるは、出張に行く先々で台風に出会うは、家のカーポートは二軒先まで飛ばされ、風雨の中、後片付けをするはめになるやら、車に大きなキズをつけるやら、悪いことが続いていました。
 ストは、選手・プロ野球界全体のためやむをえない事態ということは頭の中ではわかっていましたが、私たち家族にとっては悪夢でした。子どもは「また駄目だったね」と一言。千葉から送ってきたチケットの払い戻しをローソンで、複雑な思いですることでした。
 これで今シーズン、見に行くことは絶望的になりました。川崎選手に握手とサインをもらい、初めて野球に興味を持ち出した小2の息子。川崎選手の手紙と色紙がクラスに送ってきて、よく分からないけど、やっと野球を見に行ってもいいよと行ってくれた小5の娘。川崎選手と一緒にエアロビクスをし、川崎選手のおばあさんとも知り合いになり、福岡ドームのバックステージツアーに参加して、ここでぜひ川崎選手を見たいと火がついた妻。条件はそろっていたのに本当に残念です。 
 いつ入院することになるかわからない自分の病気。また来年はチームもあるかどうか、井口選手などもどうなるか、まだ不確定な状況。今年どうしても家族全員で見たかったです。でもあきらめるしかありませんでした。無理だとは思いながら、プレーオフのチケットの残席を確かめたり、ヤフーオークションを無意識のうちに見ている自分が哀れでした。
 とりあえず、テレビ等で、プレーオフと日本シリーズをテレビで応援するしかないと腹を決めた10月、また台風が近づいてきました。しかし、今度はこれが思わぬ幸運と幸福を、私たちに与えてくれることになるとは、この時は知る由もありませんでした。(続く)