伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

すべては五つの要素から

2015-10-23 11:27:57 | 釈尊の言葉 ダンマパダ編

人間には、
五つの要素の束縛が有りますから、これを切断しなさい。
五つの要素の我欲が有りますから、これを捨て去りなさい。

更に人には、
五つの要素の活躍の場がコノ世でありますから、これを極めなさい。
五つの要素の肉体の活動がありますから、これを安定させなさい。

更には、
五つの要素の執着を超えた人は、大いなる彼岸の川(ひがんのかわ:アノ世)を超えることが出来た存在に成ります。

(原始仏典 ダンマパダ25章-370番)

(感想)
釈尊が、コノ世のすべてにおいて「五つの要素」と発言されています。
ここにも、釈尊が老子の教えの影響を受けた痕跡の証拠が見られます。

古代の中国で陰陽・五行思想(いんよう・ごぎょうしそう)が確立したのは、まさに老子が生存された中国の戦乱期・春秋戦国時代ごろでした。
そもそもの発想はもっと古いのですが、学問として成立したのはこの頃のことです。老子が生きた時代と重なります。
その成立に、賢者であり当時の学者であった老子が大きく関わったと私は感じます。

その証拠に、後世に発生した老子を神様の化身として崇拝する宗教「道教」(どうきょう)の教義を見ましても、その根底に在るのは陰陽五行の思想です。これは現代の台湾や香港でも、幅広く継続して信仰されているメインの宗教です。
老子=陰陽五行の思想、の痕跡です。

実は、伊勢神宮の内宮・外宮の正宮も、陰陽五行の理論からの影響を受けて構造物が配置構成されていると思われています。
天武天皇や後醍醐天皇と、歴代の天皇の中に道教を取り入れて重視したと思われる御方が存在しています。

この「五つの要素」とは、その時の人それぞれの個人でも違う面があります。
五つの要素の活躍の場がコノ世であります
では、主婦ならば、働く労働者であり、旦那には女性であり、自分の子供には親であり、趣味の場所では先生であり、自分の親には子供、かも知れません。

とにかく、どんな人にも、人それぞれに
「束縛」「我欲」「活動の場」「肉体の内部の働きの強弱」「執着」
が存在し、そのそれぞれが大きく五種類に分けることが可能だと思ってください。

陰陽と五行とは、
*「陰陽」
大きく全体を見ると、とにかく陰と陽の2種類にコノ世は分けることが出来る真理です。
男と女、昼と夜、プラスとマイナス、善と悪、コノ世とアノ世、・・・・・。
すべては二種類に大きく分かれる真理です。

*「五行」
更には、陰と陽のそれぞれは、5つの要素で構成される、分けることが出来る、と思って下さい。

釈尊は、この項の最後で
「自分の5種類の執着を超えなさい」
と仰っています。これが、この項のメインの話です。

果たして、
「今の自分の5つの執着とは、それは何に相当するのか?」
このように考えて認識するだけでも、その人は冷静に成れるかも知れません。
運命が変わるかも知れません。
無茶を防止できるかも知れません。
そして、正しい道に進めるかも知れませんね。

今日の生活の中で、自分を5つの視点から静観し、楽しみましょう。

※ 気温が高い地域は、防災意識で静観です。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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コメント (477)
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