動物に関するドキュメンタリー映像（テレビ番組・ユーチューブなど）を見まして、考えさせられることが有りました。
１つは、北極の沿岸付近に生きるキツネの親子の映像でした。
７匹の子供を産んで懸命に育てるのですが、大自然の厳しさと、他の動物たちに子ギツネが順番に食われてしまい、最後は２匹になってしまうのでした。
父親ギツネも母親ギツネも、子供たちを食べさせるだけで精一杯であり、ガリガリに親が痩せて行くのが印象的でした。
毎日、父親ギツネが数十キロも餌を求めて走り回るのですが、何も捕れない日があるのです。
そして、やっと１羽の野鳩を狩るのですが、それを自分は食べずに７匹の子供たちがいる巣穴まで持参する姿がありました・・・・。
どうしても何も餌が捕れない日が続きますと、父親ギツネも体力が落ちてしまい鳥も狩れないわけです。そうしますと、鳥の巣穴に有る卵を１つずつくわえて、遠く離れた巣穴の近所まで往復して運ぶのでした。
そして、子供たちに見つからないようにして母親ギツネだけを巣穴から連れ出して、母親ギツネだけに鳥の卵を食べさせていました。
母親ギツネは子供たちに乳を出すために、ひどく痩せてしまっていたのです。
つまり、母親ギツネだけに卵を食べさせるために、子供たちに取られない離れた場所にわざわざ食べ物を用意した訳です。
母親ギツネが懸命に鳥の卵をすする姿を、父親ギツネは黙って見ていました。
映像からは、「母さん、食べなさい」「美味いか？」と旦那が奥さんに語りかけているように見えました。
でも、子供たちが一人歩きを始めますと、父親ギツネの姿は消えました。
自分の今回の任務は完了した、ということなのでしょうか・・・・。
子ギツネを狩って食べる一番の外敵は、意外にも違う種類のキツネたちでした。自然界の厳しい一面です。
人類が人種同士で争うことと同じです。なんと嫌なことなのでしょうか。
巣穴から順番に子供たちが狩られて危険を感じた母親ギツネは、最後の２匹の子ギツネを連れて移動する決意をします。
一度に子ギツネを連れて行かずに、１匹ずつを連れて移動するのです。途中で襲われる警戒をして、子供を守るためでした。子供１匹ならば、なんとか守ることが出来るという冒険なのでした。
また、確率的にも、分散して移動したほうが生き残る可能性が有るということです。
はたして、今の人間の母親は、このような危機管理の想定が出来るのでしょうか？おそらく１回での移動を何も考えずにすることでしょう。
＊ 自分が食べずに子供たちに食べさせる父性愛・母性愛。
＊ 妻の健康を思いやる夫婦愛。
＊ 外敵への危機想定。
今の若い夫婦には、子供を餓死させる人間もいます。不倫も横行しています。
人間は、キツネの夫婦に負けていないのでしょうか？
２つめの印象深い映像は、捕獲されてくたびれたイノシシ１匹に対して、ピットブルという人も殺すような闘犬を２匹で襲わせるものでした。
平垣で仕切られた広場の中で闘わせるのです。
イノシシはあきらめたように動かずにじっとしているのですが、解き放たれた獰猛なピットブル２匹に噛みつかれました。
そのまま逃げようとして倒されるのか？と思いきや、イノシシはとにかく突進につぐ突進を噛まれながら繰り返すのでした。
後ろに向かずに、背中を見せずに、噛み付いたピットブルの胴体に向かって猪突猛進を繰り返すのでした。
これを何回も何回も繰り返しますと、なんと屈強な２匹のピットブルの胴体が裂けてしまいました・・・・。
人間に飼いならされた動物と、日々生死を懸けて食べるために懸命に生きる野生動物の違いを見た思いがします。
人間はあきらめて、仕事を簡単に辞める人が多いのですが、その仕事への突進を本当に繰り返した結果なのでしょうか？
あのイノシシの「迷いのない」突進を繰り返す姿には胸を打つものがありました。
「一念岩をも通す」、という言葉がありますが、後ろを向いて噛み倒されるよりも、前に突進しながら倒れるほうが後悔が無い気がします。
場合によれば、ほんとうに大きな社会の壁（上司・会社・障害・・・）も崩れ落ちるのです。
要するに、神様は動物たちの生きる姿を通じて、
＊ 人間がどう生きるべきか
を教えてくれていると感じました。
神様の思いが、動物たちに反映しているのです。
疲れた時は、動物たちの姿も見てみましょう。
きっと、無言の癒やしと勇気を受けることでしょう。
神様の思いが反映している存在だからです。
生かして頂いて 有り難う御座います
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