自分に罪が無いのに罵倒され、
殴打され、
拘束されることを耐えて、
我慢する力を持ち、
心が折れない人。
こういう人を私は「最高の人間」と呼びます。
（原始仏典 ダンマパダ２６章－３９９）
（感想）
社会で生きていますと、自分が普通に生きていましても、罵倒されることがあるものです。
会社で、パート先で、団地内で、学校内で、習い事教室で、趣味の集まりで、・・・・親戚内で、家庭内でさえも。
どこでも理不尽な罵倒を人は受けるものなのです。
そもそもが、自我（ワレヨシな気持ち）を持つ人間同士が共に生きるのが社会なのです。
そのために、どこでも必ず理不尽なことは有ります、起こります。
ただ、人が他人を罵倒するとは、
＊ 罵倒する側の本人が大きな「悲しさ」「不幸」を感じているから他人に当たる。
という側面を知って置きましょう。
罵倒された側は、なんで自分が、自分は悪くないのに、やはり自分が悪いのだろうか、・・・・と悩むものです。
怒られた側が一番悩むことは、「その理由を知りたい」「自分の何が悪いのか知りたい」ということです。何度でも考え、心配し続け、そして病んで行くものです。
自分が注意されれば、気付いたことがあれば反省し、改めれば良いだけです。
逆に、注意されたことが自分のために成ります。
しかし、いくら考えても自分が非難される理由が分からない時は、
＊ ハッキリした理由など無いのです。
＊ 怒る側に悲しい問題が有る。
＊ 怒る側の問題だった。
ということもある、と知って置きましょう。
ただ、会社でイジワルされる人間が知って置くべきことは有ります。
＊ 出勤が先輩よりも遅い。
＊ 仕事のやり方の慣例を無視して、自分の方法で許可なくする。
＊ 服装が異質。
＊ 同じことを何度も聞く。
＊ 逆に、必要なことを質問・確認しない。
＊ いつまで経っても仕事が遅いままであり、努力の様子が見えない。
こういう面が自分に有りますと、社会では誰も注意してくれずに、イジワルや理不尽な罵倒をされることが、どこでも有りますから注意してください。
こういうことは、社会人の常識とされます。学校ではそのたびに注意して教えてくれましたが、社会ではこの人には言ってもムダだと思われたら「無視」という意思表示をされるのです。
でも無視される本人は交友関係の問題だと勘違いをし、トンチンカンな努力をするものです。
社会人は、仕事に対する努力の姿勢が同僚内では大切なのです。
社会では、いちいち指摘してくれる人が、本当は親切な人だったのです。
怒られる内は、まだ大丈夫ということも知って置きましょう。
釈尊は、
＊ 怒る側の悲しい面、そうなったサガ。
＊ 怒られてしまう人が持つ縁。
そのすべての訳を因果の視点から慈悲・愛情で観た結果、
その上で言えることは、理不尽に怒られても、それでも
＊ 明るく我慢が出来る人。
＊ 心が折れない人。
こういう人が最高の人間だとしています。
生きていれば、色々と心配なことも、理不尽なことも、誰にでも有るものです。
これに病気も加わります。
でも、これこそがコノ世の修行として、成長のために起こってくれています。そういう仕組みに出現した世界なのです。
すべては必ず過ぎて行き、そして思い出に変わります。
誰もが必ず死ぬのですから、短い視点だけを観て悩まないことです。
まだまだ頑張りましょう。
常に今からがスタートなのが、コノ世の最高の秘密なのです。
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