行けばわかるよ！

この道を行けば　どうなるのかと危ぶむなかれ

危ぶめば　道はなし

ふみ出せば　その一足が道となる

その一足が道である

わからなくても歩いて行け

行けばわかるよ

作者：清沢 哲夫（きよざわ てつお、1921年1月26日 - 2000年1月20日）
宗教家・哲学者。大谷大学助教授を務め、晩年は石川県白山市「明達寺」（真宗大谷派）の住職としてすごした。

多くの人々の悩みを聞いていますと、この詩をたまに思います。
人間の悩みというものは、

・　この子は、これからどうなるのだろうか？
・　このままならば、自分の仕事はどうなるのか？
・　私の病気が治らなければ、どうしよう・・・・。

このように、「これからのこと」「将来を」心配して、人は苦悩するものです。
もしかすると、
・　将来への心配や苦悩（想像の範囲）　＞　今に直面している苦労（現実）

つまり、まだ来ない悪いことを想像するほうが、現実に有る今の苦労よりも、自分の命を削っているかも知れません。

この詩は、
・　このままだと、どうなるか？　などなど心配するなよ。

・　心配をして、もし何もしないままならば、そこで新しい道は消えて行くんだよ。

・　まず、何かの一歩を始めてみないか？

・　その最初の一歩が、大切なんだよ。

・　その結果が分からなくても、見えなくても、とにかく歩いて行こう。

・　歩き出せば分かるからさ。

このように語り掛けて来ます。
何もせずに、じっとしていることほど、体力も精神も消耗させることは無いのです。
動けば、ムダな想像の思考が停止を始めます。

例では、
・　アノ人は、私の悪口を言っていると聞いた。
何を言ったのか？　どうして、そんなことを言うのか？
と悶々と一人で苦悩します。

・　でも、その人と実際に話し合って見れば（行動）、自分の誤解だった。

・　もし、話し合っていなければ（行動が無い）、今でも苦悩していた。

このようなことが、
・　就活もせずに、家でじっとしているだけ。
・　病気だと心配しながら、受診しない。
・　来週に試験が有るのに、勉強せずに心配するだけ。

最初の１歩という「行動」が無ければ、人は心が病んで行く可能性が有ります。
ここで更に感じますことは、
茶道、弓道、剣道、柔道、・・・・「道」という漢字が付くことは、
・　動きを重視して、考えない無心・「空」を追求する道です。

何も考えないのに、素直な人格、能力の開花を形成して行く可能性が有ります。
セレンディピティー（予想外の価値のある、まったく別のモノを得ること）という脳の未知なる能力が、誰にでも起こり得ます。

これも、行動が有ってこそ、予想もしていない価値ある副産物を得ることなのです。
実際に成功している人のインタビューを聞きますと、その多くが、
・　たまたま、そうなった。
・　最初の目的とは違う道で、成功した。

つまり、何かを始める前は誰も自分では、
・　正解が見えていなかった。
・　行動の途中の軌道修正で、正解に向かった。
これが大きなヒントです。

自分がダメだと心配する人は、
・　行動せずに、心配するだけで居る。
・　「動く前に」「始める前から」正解だけを求めすぎている。
・　そして、何もしないまま静止している。

だから、
「行けばわかるよ」
これを胸に抱いて、明るく歩いてみましょう。

生かして頂いて 有り難う御座います

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