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『アルバイト探偵 拷問遊園地』 大沢在昌

2024年05月16日 20時42分04秒 | ■読書
大沢在昌の長篇ミステリ作品『アルバイト探偵 拷問遊園地』を読みました。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。

-----story-------------
死んだ取引相手の男が渡したのは籠に入った赤ん坊だった!?
依頼人も行方不明となり事件の謎を調べ始めたアルバイト探偵(アイ)隆クンは2人組の男にら致されてしまう。7不良中年私立探偵冴木涼介の息子と知れた隆クンは死ぬより恐い拷問が待ち受ける遊園地行きを命じられた。
秘密組織と戦う父子探偵に迫る危機。
解説・板垣亮平
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1991年(平成3年)に刊行されたアルバイト探偵シリーズの第5作です。

 ■恐怖のお荷物
 ■恐怖の子守り歌
 ■恐怖の片道切符
 ■恐怖の追加伝言
 ■恐怖の世界史
 ■恐怖の交換会
 ■恐怖の報酬
 ■解説 板垣亮平

都内のホデルで謎の男に死の直前、赤ん坊の入った籠を渡された私立探偵・冴木涼介と隆の親子は、男と赤ん坊の身許を探る……だが二人の周辺に不穏な影が漂い始め、隆は右翼の大物に拉致されてしまう、、、

遊園地で死ぬより恐い拷問を受ける隆だが、危ういところでモサドのエージェントに救われる……陰の巨大コネクションに親子探偵は戦いを挑むが……。

冴木涼介と隆のドタバタ親子探偵を主人公とした、笑いとスリルに満ちた、ユルくて痛快なハードボイルド作品です……軽快な作風は相変わらずですが、シリーズのこれまでの作品に比べると物足りない印象でしたね、、、

莫大な価値を持つある「モノ」を巡り、右翼の大物、ネオナチ、モサドによる奪い合いが勃発……と言う展開で、登場人物が多く、少し相関関係がわかり辛かったことが要因かもしれませんね。

乗れば死に一直線のジェットコースター……拷問遊園地のすさまじさは強烈でしたけどねー 元スケ番の康子やカフェテラス・麻呂宇の圭子ママが母性本能を発揮する展開が印象的でした。

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