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トヨタ・ビスタからトヨタ・アリオンへの乗り換えの感想

2014-03-18 19:37:15 | うんちく・小ネタ
 私の乗りたい車は、狭い都心の道路でも扱いが容易で燃費も良い5ナンバークラスのファミリー・セダンである。さらに言えば、家族4人が2時間程度のドライブでもストレスなく過ごすために、室内はそれなりに余裕があり、また、ある程度風格のあるリビングの延長線上にあるインテリアが好ましい。
 このような考え方より、2002年よりトヨタ・ビスタ(5代目)[1]を愛用してきた。しかしながら、さすがに使用期間が10年を越えると老朽化が進み、ナビやエンジンにもいろいろとトラブル(ナビ:地図情報の陳腐化、音声ガイドの遅れ、内蔵アナログTVの視聴不可(2011年放送終了)、エンジン:O2センサ[2]異常によるエンスト)を抱えるようになってきた。さらに、2014年4月より消費税の増税(5%→8%)があるため、その前に車の乗り換えを行うことにした。
 ここでは、乗り換えの候補車種選定の検討経緯と、乗り換え後のトヨタ・アリオンの使用感をまとめる。

【車種選定】
 上記の条件より、まずはトヨタの5ナンバークラスのセダンを調べてみた[3]。以下に検討候補となった車種を示す。今回、調べてみてわかったが、予想以上に5ナンバー・ファミリー・セダンの選択肢が少ないことに驚いた。

・カローラアクシオ
・アリオン
・プレミオ
・プリウス

 愛用していたトヨタ・ビスタは、その姉妹車であるカムリ[4]がその乗り換え候補として考えられたが、カムリは、現在3ナンバークラスなので、残念ながら今回の検討候補から外れてしまった。
 トヨタ以外では、日産のシルフィ[5]が検討候補となった。

・シルフィ

 車種選定の検討経緯は、次の通りである。
 まず、プリウス[6]だが、環境性能に優れておりトヨタのフラグシップ車種であるが、車幅がビスタに比較して30mm大きくなる点、出力が99psと予想より小さい点、運転席の視界が悪い点(両サイドの三角窓、下方の視界が狭く見にくい)、内装色に好みの色が選択できない点などから候補から除外された。
 次に、カローラアクシオ[7]であるが、昔の大衆車としてのカローラのイメージがあったため、詳しく検討しなかったが、今一歩の惜しい車種であることは感じられた。プリウスで課題となった車幅や視界、内装色の課題はないが、出力がハイブリッド車で74ps、ガソリン車でも109psと若干不足する点が課題となった。ガソリン車の仕様は、正直、検討候補から除外するには惜しい気もしたが少々残念である。
 残った候補は、アリオン[8]、プレミオ[9]、シルフィである。トヨタのアリオン、プレミオは姉妹車であり、それぞれ先代のカリーナ(スポーティなキャラクター)、コロナ(落ち着いたキャラクター)の後継車種となっている。アリオン(出力:143ps)、プレミオ(出力:143ps)、シルフィ(出力:131ps)は、いずれも仕様はほぼ同じであり、最終的な選択は嗜好と価格の問題となった。
 私の場合は、これまでビスタのメンテ等でトヨタのディーラーにお世話になっていたため、最終的にはトヨタの2車種(アリオンかプレミオ)からの購入選択となった。嗜好の点では、プレミオが第一選択となるかと考えたが、今回はアリオンを試乗し、その操作性や運転感覚(ビスタに近い)とインテリアから最終的にアリオン(A18-Gパッケージ)の選択となった。(私の父が過去にプレミオのオーナーであったため、結果的にそれとは違う車種を選ぶことになった。)

【アリオンの使用感】
 アリオンに乗り換えて約1ヶ月程度であるが、使用感について、主にビスタと比較して記す。

1.走行性能
 10年経過するとエンジンも格段に進歩していることを実感した。ビスタ(2.0l D-4[10])のエンジンに比較して、アリオン(1.8l DUAL VVT-i[11])のエンジンの方が排気量は小さくても出力も燃費も大きく改善しており、エンジンの力強さは圧倒的というくらいその差を実感できた。アリオンは、先代のカリーナの遺伝子を引き継いでいるのか、キビキビと走り、結構速い。また、オートマチックトランスミッション[12]についても、ビスタの4速ATから、アリオンの無段変速機(CVT)[13]に進歩しており、加速時のスムーズさも圧倒的に改善されている。あたりまえかも知れないが、やはり新しいエンジンの方が性能が良く、使いやすい。
 ただし、少々気になったのが、アリオンの減速時のエンジンブレーキの効き方である。アリオンのエンジンブレーキの効き方は、特にアクセル・オフ時に不連続になるポイントがあり、若干の違和感がある。これは、CVTの特徴のようにも感じるが、その理由の詳細はよくわからない。しばらくは、慣れるしかないのであろう。

2.乗り心地
 乗り心地は、正直ビスタの方が良かった。試乗時には気づかなかったが、アリオンは、シートも固めで路面からの振動が伝わりやすい。小さな段差もゴツゴツ感じるのは残念である。スポーティなキャラクターを訴求するための設計かも知れないが、逆に雑で安っぽい印象を与えるので工夫の余地があるように感じる。

3.インテリア
 インテリアは、ビスタの方が若干良かった。ビスタの内装はアイボリー色で素材も含めて統一されており、全体としての統一感があった。一方、アリオンの内装色は、アイボリー系統を選択したが、部分的に黒が混じっている点や、木目調のプラスチック板が混在しており、統一感は今一つと感じる。特に木目調のプラ板は、本物の木と異なり「なんちゃって感」がある。本物の木を使わないなら、開き直って、布でもプラスチックでも別の素材で統一した方が帰って良いように思う。(そうするとカローラとの差(高級感)がなくなってしまうのだろうか?)
 また、収納(特に運転席まわり)についても、アリオンはいろいろ工夫はされているが、その量がビスタに比較して少なくなってしまっている点が残念である。
 さらに、天井の高さはアリオンの方がビスタに比較して低く、身長の高い息子(180cm超)にとっては居住性や乗り降りが若干不便に感じるようである。
 アリオンの良い点は、後席のリクライニングである。これは、今後使い込むことで利便性を実感することになると思う。

4.計器・ナビ等
 アリオンに搭載されたオプティトロンメータ[14]は、昼間でライトをつけなくても光るので見やすく便利である。ビスタもディジタル表示の発光型(蛍光表示管)であったが、さすがに表示は比較すると暗い。
 ナビについては、比較するまでもないが、10年間の進歩は目覚ましい。動作速度も機能(地図表示の記憶容量)も圧倒的に新しいアリオンに搭載されたナビの方が優れている。ナビ機能以外にも、バックモニタ、地デジ・フルセグTV受信、ipod再生などの追加機能も容易にかつ安価に入手できた。ビスタのCD-ROM地図・ナビや、6連装CDチェンジャやカセットテープによる音楽再生と比較すると技術には隔世の感がある。

5.総合
 あたりまえであるが、新しいアリオンの方が総合的に優れている。アリオンは、"All in One"の名前にも示す通り、実用性や道具としての完成度も高く満足度の高い車であることは間違いない[16-18]。
 今回の乗り換えで特に興味深く感じたのは、10年経過するとエンジンやナビなどの技術的な側面は格段に進歩するが、一方で内装や乗り心地といった人間感覚に依存する部分については、思ったよりも大きな変化がなく、逆に古いものの方が優れていたと感じた点にある。
 今後、10年間はアリオンと長いお付き合いすることになると思うが、さらに10年後の新しい車はどのような進化を遂げているのか楽しみに感じる。

参考文献:
(1)wikipedia-トヨタ・ビスタ
(2)アルデオD4エンジン、アイドル不調 (トヨタビスタ アルデオ)
(3)toyota.jp カーラインナップ セダン
(4)wikipedia-トヨタ・カムリ
(5)wikipedia-日産・シルフィ
(6)wikipedia-トヨタ・プリウス
(7)wikipedia-トヨタ・カローラ
(8)wikipedia-トヨタ・アリオン
(9)wikipedia-トヨタ・プレミオ
(10)wikipedia-トヨタ・D-4
(11)wikipedia-VVT-i
(12)wikipedia-オートマチックトランスミッション
(13)wikipedia-無段変速機
(14)wikipedia-自発光式メーター
(15)wikipedia-蛍光表示管
(16)トヨタ・アリオンA20“Sパッケージ”(CVT)【ブリーフテスト】 (2005.2.18)
(17)愛車のトヨタアリオン ~好きな理由~
(18)アリオン(トヨタ)の評価・評判 口コミ情報ならGoo-net
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