KIMUKAZU blog

健康とiMacに関する情報
最近は天体観察と公園散策の情報

Pentax X70での土星撮影

2016-05-19 00:01:41 | 土星
 Pentax X70[1]を用いて、土星の撮影を試みた。
 撮影には、カメラPentax X70の望遠機能のみを用い、土星を拡大撮影した。カメラの固定には三脚を用い、土星の視野の追跡が容易となるようビクセンの微動雲台[2-5]を使用した。
 撮影結果は、次の通りである。撮影条件は、マニュアルモードで、ISO400 f/5.0 1/60秒であり、フォーカスはAFモードで撮影した。また、シャッター時の手ぶれ防止のため、セルフタイマー(2秒)を使用した。倍率は、光学:24倍、デジタル:6.25倍で、トータルで150倍に相当する。



 天体望遠鏡を使わずに、Pentax X70の望遠機能のみで、土星の環[6]の様子がわずかではあるが確認することができた。安価なPentax X70のみで土星の環[6]が確認できた点は驚きである。

参考文献:
(1)Pentax X70のインターバル撮影時のピントずれ対策
(2)微動雲台
(3)デジタルカメラグランプリ2015「星空雲台 ポラリエ」「微動雲台」金賞受賞
(4)やっと使いました。Vixen 微動雲台 3562-01
(5)朝の公園のシジュウカラと月 [野鳥]
(6)土星-Wikipedia
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Pentax X70のインターバル撮影時のピントずれ対策

2016-05-08 01:17:10 | 写真
 私の所有するPentax X70[1,8-20]は、既に旧式の機種ではあるが、インターバル撮影機能[2]のある特徴的なコンデジである。私は、このインターバル撮影機能を使用して星空撮影[3,4]を楽しんでいたが、インターバル撮影時にピントがずれるという困った問題に遭遇した。この問題は、私の所有するX70特有の故障に起因するものかも知れないが、メーカ修理の費用をかけずに自らの対策で問題解決する手法がないか試してみた。ここでは、そのインターバル撮影時のピントずれの現象と、推定される原因、および、その対策結果について記す。

1.Pentax X70のインターバル撮影時のピントずれ現象

 今回のピントずれの現象は、次のような撮影時に気がついた。
 星空軌跡の写真を撮影するため、30秒間隔で240枚のインターバル撮影を行った。フォーカスは、マニュアルモードとし、星空にピントが最も合うように予め設定した。感度はISO400に設定し、露出はマニュアルモードで、f/2.8、4秒を基本とした。前記の条件にて撮影を開始後、およそ13~16枚目の写真からピントがずれる(移動する)現象を確認した。その一例を、次に示す。


インターバル撮影開始(1枚目)


ピントずれ直前


ピントずれ直後(13~16枚目)


インターバル撮影最終(240枚目)


(a)インターバル撮影機能使用時の星空軌跡(比較明合成処理[4])


 フォーカスはマニュアルモードを使用したので、一度設定しておけばピントがずれる(移動する)ことはないと考えていたが、実際には、(a)インターバル撮影機能使用時の星空軌跡に示すように、星の軌跡が不連続になる点が現れ、前記のようにピントがずれる(移動する)現象が確認できた。
 上記のようなピントずれは、X70のドライブモードがインターバル撮影時のみに発生するのか、あるいは、通常の1枚撮影時でも発生するのか確認するため、レリーズ付きサーボモータ[5]を利用して、通常の1枚撮影を繰り返すインターバル撮影(同じ撮影条件である30秒間隔240枚撮影、ISO400, f/2.8, 4秒、マニュアルフォーカスモード)を実施して比較して見た。
 その結果を、(b)通常の1枚撮影ドライブモードでの星空軌跡に示す。
 通常の1枚撮影のドライブモードでも、インターバル撮影モードのピントずれと類似した視野のブレが確認できた。具体的には、(a)インターバル撮影機能使用時の星空軌跡に現れた不連続な軌跡が、(b)通常の1枚撮影ドライブモードでの星空軌跡でも、複数回、繰り返し現れることを確認した。


(b)通常の1枚撮影ドライブモードでの星空軌跡(比較明合成処理[4])


 この結果から、前記のピントずれは、インターバル撮影のドライブモード特有の現象ではなく、カメラ全体の光学系や制御系に起因するのではないかと推定できた。
 カメラ購入時から気にはなっていたが、該当カメラのレンズの鏡筒[6]が若干ではあるが、ガタついていた。通常の単体の写真撮影時では、そのガタつきの影響は気がつかなかったが、今回の連続写真を撮ってみて初めてその影響を疑うこととなった。

2.Pentax X70の鏡筒のガタつき防止対策

 前記の鏡筒のガタつき防止対策として、1mm厚のウレタンシート[7]で鏡筒の四隅を支持する対策を実施した。具体的には、幅5mm、長さ20mmのウレタンシートを4個作成し、それぞれ両面テープで鏡筒前面に4カ所接着固定した。実際の対策を施したX70の写真を、次に示す。


ウレタンシートを取り付けたX70(電源OFF時)


ウレタンシートを取り付けたX70(電源ON時)
※鏡筒のガタつきをウレタンシートで抑止


3.鏡筒のガタつき防止対策後の結果

上記の対策を施した後のc.インターバル撮影機能使用時の星空軌跡の写真と、(d)通常の1枚撮影ドライブモードでの星空軌跡の写真を、次に示す。撮影条件は、対策前後も含め、いずれも同じである。


(c)インターバル撮影機能使用時の星空軌跡(対策後)


(d)通常の1枚撮影ドライブモードでの星空軌跡(対策後)

 X70のインターバル撮影ドライブモードにおいては、前記(a)の写真と(c)の写真を比較すると、対策後の(c)では、ピントずれに起因する不連続な星の軌跡は現れなかった。
 また、通常の1枚撮影ドライブモードにおいては、前記(b)の写真と(d)の写真を比較すると、ピントや画角のずれによる不連続の軌跡の発生は無くならないが、その発生回数は減少しており、対策の効果はわずかではあるが確認できた。
 今回の対策は、ピントずれの根本原因に対する対策ではなく、対処的なものであったため、ピントずれの問題を完全に解決することはできなかったが、その現象の影響を若干ではあるが、抑制することは確認できた。
 しばらくは、不自由ながらもこの対策版のPentax X70で星空撮影を楽しんでみようと思う。

参考文献:
(1)Pentax X70
(2)低速度撮影-Wikipedia
(3) タイムラプス写真
(4)Canonのコンデジ:IXY110 ISを用いたインターバル撮影
(5)外部入力のないコンデジでのインターバル撮影
(6)デジタルカメラ用レンズ鏡筒
(7)発泡ウレタンシート
(8)ペンタックス、広角26mmからの24倍ズーム機「X70」
(9)“何でもできる”お手ごろ高倍率ズーム機――ペンタックス「PENTAX X70」
(10)ペンタックス X70
(11)PENTAX X70-きまっし金沢の雑記帖
(12)Pentax X70 Review
(13)【レビュー】PENTAX X70-たったのあーもん
(14)なんかいいぞ!PENTAX X70 [カメラ]
(15)ペンタックス、広角26mmから始まる24倍ズームレンズ搭載「PENTAX X70」発表
(16)PENTAX-X70の機能や性能について
(17)PENTAX X70、散歩で活躍中
(18)PENTAX X70-「健康」美食家への道2 -えるぶろぐ-
(19)PENTAX X70 ラスト!
(20)魔鏡懺悔/PENTAX X70
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする