音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

498 JEFF BECK 『WHO ELSE!』〈1999 イギリス〉

2022年05月29日 08時40分46秒 | CD日記 '90洋楽編


1)WHAT MAMA SAID
2)PSYCO SAM
3)BRUSH WITH THE BLUES
4) BLAST FROM THE EAST
5)SPACE FOR THE PAPA
6)ANGEL (FOOTSTEPS)
7)THX 138
8) HIP-NOTICA
9) EVEN ODDS
10) DECLAN
11) ANOTHER PLACE

ジェフ・ベック通算15作目(ライブ盤、サントラ盤を除き、スタジオ盤では12作目)。

前作『ギター・ショップ』(1989)から、オリジナル・ソロ作品としては10年ぶりのアルバムでした。
ちょっと大げさですが、1990年代のジェフは、動きがあまりなかった。
オーストラリア映画のサントラ盤や、1993年にロカビリーバンドとの共演作『クレイジー・レッグス』の発表はあるも、ソロ新作はなかなか出ず。
1990年代後半になると、サンタナとのライブ敢行や、TOTOのスティーブ・ルカサーをゲストにレコーディングした(←結局はお蔵入り)といった情報があるものの、新作発表の話が聞こえてきませんでした。
私自身、彼を聴き始めた時には、『ギター・ショップ』が出て数年経っていたし、それからディスコグラフィーを追って聴いていたので、本作登場まで10年間待たされた訳ではありません。しかし、新作等のジェフの動きが無いことに、待ち遠しさを抱いていました。
そして、「待ってました~!」とばかり、1999年3月に本作がお目見えしました。

前作『ギター・ショップ』は、その時代の録音技術とベースのいないサウンドが相成って、ちょっと隙間のある音の仕上がりでしたが、こちらは音がギュッと締まっていて、熱く、ガツンッとくる仕上がりです。1)から10年のブランクを埋めるかのような気合いが伝わってきます。
さすがに時代に合わせてか、“ プクプク、ポコポコ… ”とデジタル音が鳴る1)と2)や、他にもデジタル処理を掛けたような曲もありますが、3)のようなブル-ズ・インスト、軽快な4)、ヤン・ハマー作のヘヴィな9)といったストレートなインストも収録。
私は、5)と6)がハイライトである気がします。
5)はジェフの縦横無尽、且つ荒々しいギターが聴ける、ヘヴィな曲。タイトルのように(?)、無重力の宇宙空間をグルグル回されながら、あっちへこっちへ飛ばされている感じを想起します(笑)。
そのまま続く6)は、宇宙空間の暗闇から明るい光が差し込み、タイトルにように天使達が舞って平穏を空間が訪れるかのような、美しいバラード曲。この2曲が大好きで、ライブでも続けてプレイされ、感動しました。
アルバム締めへ向けての10)は、美しくも少し幻想的なトーンを基調としたインスト。
ラスト11)ではギター1本の曲で幕を閉じる…という曲構成も、心をしっかり掴みます。
このアルバム、近年(?)の力作の1枚に挙がってもいいと思います。

この作品が弾みとなったのか、2000年に『YOU HAD IT COMING』、2003年『JEFF』とアルバムを発表します。後年、本作と合わせ、これらを“ デジタル3部作 ”と呼ばれるようにもなります。

このアルバムが出ると、同年5、6月に来日公演を実現。
当初、私は都合の合う日がなかったのですが、東京での追加公演が入り、行くことができました。
初めて、且つ念願だったのジェフ・ベックのライブ。ライブの1曲目が上記の1)で、ステージの袖からギターを弾きながら登場したジェフにエキサイトし、感動しました。
とてもパワフルなライブで、初めてだったこともあり、思い出に残るライブでした。

[CD日記 '90洋楽編 # 30]
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497 お買い物 (2022 / 4月購入分)

2022年05月15日 09時13分13秒 | 音楽コラム
2022年4月に購入した音楽ソフトのお買い物報告です。

1) MELVIN VAN PEEBLES / SWEET SWEETBACK'S
2) 由紀さおり /  由紀さおりのすべて (2LP)
3) 尾崎紀世彦 / アルバム No4 (LP)
4) スペクトラム / スペクトラム (LP)
5) おぼたけし / 傷だらけの栄光 (TVアニメ あしたのジョー2 主題歌) (EP)
6) ROBIN TROWER /  VICTIMS OF THE FURY (LP)
7) 〃 /  BACK IT UP (LP)
8) CHEAP TRICK / DREAM POLICE
9) 桜田淳子 /  夏にご用心 (EP)
10) 中森明菜 / BEST II
11) 〃 / 難破船 (EP)
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

前月3月は予想外に収穫が多かったせいか、4月はあっさりした(?)収穫だったように思えます。でも、買い物自体は楽しかったです。

5)は日本のブラス・ロックバンドの1st。
このバンド、'70年代末にテクニクスのステレオのCMに起用されました。古代(中世?)の騎士ような衣装で、トランペットを手でクルクル、ギターを360度グルリと回転…といったパフォーマンスをCMで見せてくれました。子供だった私は、「カッコいいなぁ~」と魅せられたのを記憶しています。後年、そのバンドがスペクトラムだったことがわかり、当時の記憶が甦りました。ご興味のある方、そのCMをYou tubeで観ることが出来ます。
さてサウンドですが、ファルセットVoで、アース・ウィンド&ファイアーに近いような気がします。
実力派のバンドですが、当時の音楽シーンで登場するには、時代が少し早過ぎたのでしょうかねぇ。1980年代後半以降なら、注目のされ方も違っていたかもしれません。↓↓↓


4) スペクトラム / スペクトラム (LP)

帯の後ろに、テクニクスのステレオのCMを印刷。タイアップをうかがえます。↓↓↓

オーディオ好きでもある私には、このステレオ使ってみたいですね。
何と!フル装備で、当時価格約22万!現代でも高く感じるのに、当時だったら、ぶっ飛びの最高級ステレオだったのでしょう。

‘ 歌姫 ’として現代も語り継がれる中森明菜。ヒット曲がたくさんあったし、私も子供の頃、“ 歌の上手い、素敵なお姉さん ”として、TVで見ていました。
先日ふと、彼女のシングル曲《 TATTOO 》を思い出しました。当時この曲が大好きで、ベースが分厚く鳴る、ハードなファンク・ロック(ポップス?)です。
当時の歌番組の記録を動画で見ましたが、明菜さん綺麗で、カッコイイし、現代でも十分通じるサウンド、またパフォーマンスでもあります。
そうしたら、CDで聴きたくなり買ったのが10)です。他に、彼女が涙を流して歌う《 難破船 》(作詞・作曲は加藤登紀子)も収録。この曲も、グッとくるんですよねぇ。EP盤の11)も買っちゃいました。
明菜さんにチェックが入っちゃいました。↓↓↓


10) 中森明菜 / BEST II

[音楽コラム # 223]
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