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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

521 JOHNNY WINTER 『AUSTIN TEXES』〈1969 アメリカ〉

2023年04月05日 20時58分12秒 | CD日記 '60洋楽編


1)ROLLIN' AND TUMBLIN'
2)TRIBUTE TO MUDDY
3)I GOT LOVE IF YOU WANT IT
4) BAD LUCK AND TROUBLE
5)HELP ME
6)MEAN TOWN BLUES
7)BROKE DOWN ENGINE
8) BLACK CAT BONE
9) IT'S MY OWN FAULT
10) FORTY-FOUR

ジョニーのギターやVoに魅せられたレーベル数社は、獲得競争に乗りだし、最終的にはCBSが30万ドルと言われる契約金で彼を獲得。この事実に尾ひれがついて、 ‘ 100万ドル ’ で契約を交わしたと噂が広まり、ジョニーは ‘ 100万ドルのギタリスト ’ と呼ばれてしまう反面、反感も買ったようです。
1969年『JOHNNY WINTER』でデビュー。しかしこの1st、地味でシブい作風。‘ 100万ドルのギタリスト ’という触れ込み(?)で聴くと、肩透かしを喰らいます。
ここで挙げる『AUSTIN TEXES』は、彼がメジャー・デビューする前に、インディーズ・レーベルで録音されたもの。

1967年、テキサス州のオースティンのクラブ(日本で言う、ライブハウス?)で、無観客ライブ録音されたもの。
マディ・ウォーターズのカバーの1)からテンション高め。4)と7)はアコースティック・ギター主体のブルーズですが、それ以外の曲ではジョニーのシャープなギターと豪快なVoで、総じてノリノリの演奏が聴けます。この作品を聴くと、当時メジャー・レーベルが「ウチからデビューさせたい!!」と思ったのが、わかるような気がします。
ただこのアルバムの惜しいのが、音質。ライブ録音故、反響音も入っていますが、ギンギン、シャリシャリしていて、やや低音不足の音質。現在聴くとブートレッグの域を出ていないかもしれません。当時の技術、またインディーズ系の録音ということから、やむを得ないのでしょうけど。

元々は現在で言う ‘ ミュージシャンを売り出すためのデモ音源 ’ に近いものだったそうですが、1969年にちゃんとした(?)作品としてリリースされ、オリジナルは 『THE PROGRESSIVE BLUES EXPERIMENT』というタイトルで、ジャケットも異なります。
1973年に『AUSTIN TEXES』というタイトルで、ジャケも上のようなもので再発売されています。
私が所有しているCDは、『AUSTIN TEXES』版なので、こちらでアップしました。
なお、現在はオリジナルの『THE PROGRESSIVE BLUES EXPERIMENT』のタイトルとジャケットで発売されています。
聴き比べはしていませんが、現行『THE PROGRESSIVE …』 はリマスターを施されていて、だいぶ音質がアップしているそうです。
個人的には、ジャケットは『AUSTIN TEXES』版の方がカッコよくて好きですけどね。

[CD日記 '60洋楽編 # 37]
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