takapyonaの美味的生活

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初めてのミシュラン1つ星レストラン 《 ディジョン in フランス 》

2006年03月14日 | フランスのレストラン・ホテル

本日(2006/3/14)は朝7:43のリヨン(LYON)発のTERに乗り、9:42にディジョン(DIJON)に到着しました。

ここディジョンはリヨンと同じく、「食通の町」と呼ばれており、ミシュランの1つ星レストランが3軒あります。ディジョンへは2泊することになっていたので、ランチでそのうちの2軒のお店を訪れることにしました。

ホテルのチェックインの時間前にホテルに着いたので荷物を置かせてもらい、ディジョンの街を少し観光した後、本日ランチを食べに行くことにした『Le Pre aux Clercs(ル・プレ・オ・クレール)』の店の前まで偵察に行きました。お店はリベラシオン広場の一角にありますが、リベラシオン広場は大規模な工事中でした。なんだか幸先の悪そうなスタートです。

お店の前に貼ってあるメニューをまずはチェック。ランチは34EURO(≒4893円、1EURO≒143.91円)からあり、ブルゴーニュワインもこの中に含まれています。これなら私達でも行けそうだったので、12:00~の営業時間にまた来ることにしました。今回は特に予約をしませんでした。

周辺の教会を見学した後、12:10頃にお店の前に来ました。ミシュランの星つきレストランは初めてだったのでお店に入る前はとても緊張してしまいました。「あ~もう、こんな緊張するなら来なければ良かった。」と店の前でしばし後悔しました。

ドアを開けて中に入ると、入口にスーツにネクタイの黒服姿のお店の人達が一斉に近寄ってきて迎えられましたが、それにびっくりしてつまづいてしまいました。
入口でコートを預けて中に通されました。

店内にいるお客は私達だけでした。天井は木で内装も今まで行ったお店より豪華です。テーブルセッティングはこんな感じでした。

メニューを見ると、入口で見たのと同じ「前菜+メイン+デザート+ワイン」の付いた34EUROのMENUがあったので、これにすることにしました。
各2種類づつ選択肢があったので、TH(夫)と2人でそれぞれ別のメニューを選びました。メニューをメモに書き写していたら、オーダーを取りに来た強面の支配人に「あなたはうちのお店をスパイしてましたね。」と言われました。「えっ。」と固まっていたら「冗談ですよ。」とニヤリと笑って言われましたが、その笑い顔もまたコワーイ!
この支配人の人はハリウッドの悪役でしばしば登場する俳優によく似ていました。この支配人に「料理の写真を撮っていいですか。」と聞けなかったので、後で来たブレア首相似の人に聞くと「勿論いいですよ。」と優しく言われました。ハリウッドの悪役にイギリス首相と、なかなか濃いキャラクターの人達でした。

【アミューズブーシュ】

最初にセサミスティックパイ、カレー風味のシュー、オリーブとアンチョビのペーストにオリーブの固いパン等、繊細な付き出しの数々が出てきました。

【前菜】
●Saucisson pistache, pommes lyonnaise

TH(夫)の頼んだ前菜です。ピスタチオの入ったソーセージ、その下にりんごのソテーがひいてありました。ソーセージはリヨンのLE NORDで食べた物と同じです。1つ星レストランといえども、こういうのはどこで食べても同じ普通の味だと思いました。

●Veloute de moules au curry

私の頼んだ前菜、ムール貝のカレー風スープです。上のクルトンはサクサク、小粒のムール貝も柔らかく美味しいです。カレー風味なのですが、白ワインともあいました。

【メイン】
●Hampe poelee a l'echalote

TH(夫)が頼んだメインの牛ステーキのエシャロットソースです。しっかり味のついた肉に野菜の細切りがたっぷりのっています。それにしても、ここも牛肉は固かったです。やはり牛ステーキは日本の和牛が柔らかで一番美味しいと思います。

●Filet de cabillaud poele, cremuse aux olives

私の頼んだメイン、生タラのソテーです。ソースは細かく切ったラタトゥイユ風の味のトマトソース、タラの下にはみじん切りのオリーブが入ったポテトペーストがひいてありました。味は普通。

【デザート】
●Dessert du jour

本日のデザート、フルーツグラタンです。カスタードクリームにいちご、パイン、チェリー等のフルーツが入った温かいデザートです。

●Glace et sorbets

パッションフルーツ、バナナ、ショコラ、フランボワーズの濃厚なアイスクリームとシャーベットです。上にのっている生クリームは余分かも。

【プチフール】

デザートの後に、小菓子が出てきました。オレンジのゼリー、チョコたると、クッキー、焼き菓子です。この時点で満腹でしたが、美味しいので全部食べました。

【カフェ】3.5EURO(≒504円、1EURO≒143.91円)

デザートの後にカフェを頼んだら、チョコトリュフと共に出てきました。このチョコトリュフも洋酒が利いていてとても美味しかったのですが、さすがの私も満腹で全部食べきることが出来ませんでした。

《感想》
・私達の頼んだMENUはブルゴーニュワイン付きでした。赤と白のどちらでも選べるとのことだったので、2人で両方頼みました。赤と白、2人共グラス1杯づつかと思ったら、ちゃんと1人に赤と白2つのグラスが出てきました。赤と白のワインはカラフェに入って別の所に置いてあり、グラスが無くなると給仕の人が次々に注いでくれました。TH(夫)によると、カラフェは他のランチメニューを頼んでいたお客さんと共有のようで、カラフェの中身が無くなるとまた補充し直すので、多分私達が飲んだワインの量はカラフェ2杯以上になるはず、とのことでした。道理でいつもより酔っ払ったはずです。
・そういえば、他のレストランではカラフに入った水道水を頼んでいたのですが、「いいレストランではミネラルウォーターを頼むこと。」とガイドに書いてあったので、ここでは炭酸水を頼み結構な量をがぶ飲みしましたが、炭酸水はお勘定には入っていませんでした。
・お皿は白で統一されていましたが、形や模様が少しづつ違っていて面白かったです。
・私達が入った時は他にお客さんはいませんでしたが、12時半を過ぎると続々と予約のお客さんが入ってきてじきに満席になりました。私達のランチコースとは違ったチーズ付きのMENUを食べている一人で楽しんでいるおじいさんや(帰りにこのおじいさんに「Bon Voyage」と言われて嬉しかったです)、別注文の料理をオーダーしているお洒落なジーンズ姿の男性とビジネススーツを着た人達のビジネスランチ、MENU DEGUSTATIONというシェフおすすめ料理が次々に出てくるボリュームのあるコースを食べている年配の男性とさらにそのお母さんらしきかなり年配の2人組等、私達とは違って皆さん堂々と食事を楽しんでいらっしゃるようでした。





・お料理はアミューズブーシュとデザートは美味しかったのですが、前菜とメインはそれほど感動的な味ではありませんでした。ただ、1つ星レストランで、この値段でこのボリュームのお料理なのはかなりお手頃だと思いました。
・どでかいDIORのロゴが入った眼鏡をかけたプライドの高そうな女性がマダムだと思いますが、この方以外は、恐い顔をした支配人も含めその他の給仕の方達、皆親切でした。このマダムはつんとした感じであまりサービス精神が旺盛ではありませんでした。
・今回初1つ星ということで緊張のあまりせっかくのお料理や雰囲気を心から楽しむことは出来ませんでしたが、2度目からはもう少しリラックスして楽しめるかな、と思いました。

takapyonaの評価:★★★★☆(4つ星)

《お店データ》
日時:2006年3月14日(火)ランチ
国:フランス
街:ディジョン
店名:Le Pre aux Clercs, Restaurant Jean-Pierre Billoux
住所:13, Place de la Liberation 21000 DIJON
電話:03 80 38 05 05
分類:フレンチ
値段:71.5EURO(≒10,289円、1EURO≒143.91円)
URL:http://www.le-pre-aux-clercs.com/index.html

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あんじぇ)
2006-05-29 12:25:30
ディジョンといえば、M本部長に化粧品の買い物をお願いした街だなあ、と懐かしく感じました。
Unknown (takapyona)
2006-05-29 19:21:16
あのお買物は、しばらく語り継がれていましたね。
Unknown (あんじぇ)
2006-05-30 09:55:07
パッサージュ(だっけ?)いった?
Unknown (takapyona)
2006-05-30 10:49:14
ディジョンは覚えてないのですが、リヨンではパッサージュ(ガラス屋根付きショッピングアーケードみたいなの)があって、TH(夫)はそこでネクタイを買ってました。
Unknown (Unknown)
2008-10-29 23:01:48
実は、Le Pre aux Clercs の料理人は、日本人がいます。魚は彼が作っています。また、行ってください。
Unknown (takapyona)
2008-11-04 23:11:56
お返事遅れてすみません!
Le Pre aux Clercsに日本の料理人の方がいらしゃったとは存じませんでした。
ディジョンに行く機会はすぐにはなさそうですが、行く時は再訪させていただきます。
2回目はもう少し緊張せずに行けるかしら??

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