目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

全集中

2020-11-25 | 日記

曇天です。

いきなり曇天になりました。

さっきまでの晴天はどこへ行った?

と言うより、この雲どこから来たか?

 

一気に障子貼りを済ませたいと思っているのにちょっと想定外の出来事です。

 

でもね、幸いなことに寒くない。

感謝。

今日の障子は一番厄介なやつです。

桟がやたら多い。

家人はこの障子が嫌いです。

まるでジェイルの柵のようだ、と曰います。

確かにね、なんでこんなに棧が多いのか。

借家なので文句は言えませんが、

どうしてこの障子を選んだのか、理解できません。

大家さんがですよ。

もともとこの家に着いていた障子なんですが元は縁側の内側にあった物で

今障子戸を入れている場所には本来襖が立っていました。

襖って今も有るのでしょうか。

ちょっと死語に近い気がしますよね。

 

もちろん古い家には有るでしょう。

木の戸ビラも昔は見たことがあったかもしれません。

 

襖は光を遮るので奥の部屋は昼でも電気が必要なほどでした。

この家に引っ越して来て最初にしたのが襖を外し、

縁側の障子をそこへ収めることでしたね。

それにしても、棧が多いと洗うの面倒。

面倒くさがり屋の私が、どうして毎年こんなに面倒な仕事を好んでやるのか?

今日はタワシを使いながらそんなことを考えました。

 

それはやっぱり紙が真っさらになって、

埃も綺麗さっぱり洗い落とされた障子に囲まれる瞬間が好きだから、

としか言えませんね。

障子の棧には案外ホコリがたまりますの。

掃除が苦手な私の家だからかもしれませんが、

それでもたまに、掃除機をかけたり、ハタキをかけたり、

雑巾で拭ったりしないわけじゃないけれど、

一年経つと、木の色が変わって見えるくらい汚れています。

それをタワシで洗いながら、思いました。

いつの日か、障子を洗うときに

あら、今年は全然ホコリがついていないわ、なんて事になったなら、

そのときには今の私は消えてなくなっているかもしれない、と。

 

厳しいお姑さんが指で障子の棧をなぞって嫁の顔を見る。

というパフォーマンスも

今は昔の事となり☆

 

 

 

障子を洗ったのはいいけれど、日もささず風も吹かないので

洗った障子が乾かない、という憂き目にあっています。

 

乾かないうちは紙が貼れません。

 

因みに、障子紙の幅のことご存知でしょうか。

最近は一枚張りが主流のようだけど私は段ごとに貼るのが好き。

で、す、が、

障子紙の幅って二十八・ニセンチしかないんです。

それで全長二十八センチの枠に貼って行きます。

余分はたったの二ミリですよ。

なので真っ直ぐに貼らないといけません。

これがまた全集中を必要とする作業なので好きなのです。

障子戸の立てかけ位置とか、

紙の当て具合とか、

ノリの溶きぐあいとか、

まさに全集中。

ここで一言。

障子張りは下の段から始めます。

こういう知恵も一枚張りだったら関係ないのでいつか忘れ去られてしまうのでしょうか。

 

何はともあれ、下から始めるので障子をひっくり返して作業開始。

障子紙はロールのまま、段の左側に縦にして当てます。

そのロールを先にノリを塗った棧に軽く押し当てるようにクルッと広げていき、

最後を剃刀で切り落とす。

これが一連の作業ですが、さっきも言ったように余分はたったの二ミリです。

ここで全集中の心構えが必要となってきますね。

曲がったら最後の方で穴が開いてしまいます。

やり直しはききません。

やり直すときにはまた最初からハケでノリを塗りそれからまた

全集中です。

 

何とかやり直しはせずに済んでいるけれど、

昨日までの仕事ときたら酷い物ですよ。

ベテランのはずがとんでもない。

全集中ができなかったのか、

わずか二ミリでくっ付いているところもあるほどです。

これまでで一番下手かもしれません。

ベテランと言ったって、あなた。

一年に一回の仕事なら、二十年やったって二十回の経験でしかないのです。

ベテランを名乗るのがおこがましいって事ですかね。

 

別にベテランを目指しているわけではないので良いけどね。

辺りはそろそろ薄暗くなってきました。

障子が乾かないと、紙がね。

 

貼れないのです。

 

電気の下で全集中、出来るでしょうか☆

 

ここで閃きました。

 

成せば成る成さねばならぬ何事も。。。。。☆

 

 

 

コメント
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