十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

コロナ禍が教えてくれたもの

2022-06-30 05:00:00 | 投稿

コロナ禍が教えてくれたものに、人とのつながりや命の大切さなどがある。それが、ソーシャルディスなどでいま失われようとしている。その原因を、以下のとおり考えてみた。

①価値観の多様化、②寛容性の欠如、③個人主義化、④人間関係の希薄化など

上記のことは、いずれも現代人の持つ自由に関係している。人間の自由というものは“公共 ”というものが前にあって、はじめて自由があると思っている。現代社会はこの自由が公共の前にあり、住みにくい社会ができつつあるようだ。もちろん、戦前のように人間の自由が奪われたことを忘れてはなるまい。

ところで、世界中にはコロナ禍で変わった島がたくさんあるが、そのひとつに観光客でにぎわうハワイ州のオアフ島がある。ハワイ州は8つの島と100以上の小島からなり、ハワイ群島の面積は北海道の約1/3である。

オアフ島の観光客がコロナ禍により減ってワイキキビーチは浄化され、魚がたくさん来るようになったという。なお、オアフ島の面積は北海道の約2%である。

浄化に関連するが、緑化は地球温暖化を食い止めることにつながるので、国の“緑化プロジェクトのことも忘れないでほしい。漁業資源に恵まれた北海道えりも岬地区は、明治時代以降に入植者が急増し、燃料用などで木が伐採され山肌がむき出しの砂漠と化し、漁業は一時困難に陥ったそうだ。

しかし、えりも町では地元の漁師らが立ち上がり、半世紀にわたって世界でも例のない緑化プロジェクトがあった。襟裳岬の200ヘクタールに及ぶ砂漠緑化プロジェクトは、襟裳の人々にとって、かけがえのない故郷を蘇らせる闘いでもあった。えりもは、何もない春ではなかったのである。

1953年(昭和28)、襟裳岬や百人浜周辺の緑化事業が開始され、半世紀にわたる努力で浜の緑化と漁業の再生を成し遂げている。襟裳岬にしてもオアフ島にしても、地球の循環システムを維持する大切さである。先進国では、30年後に温室効果ガスの半減を目標としているが、“SDGsの目標を達成できるのは10%程度と見られている。

ところで、人間の本性にはいろいろな欲望があり、人間の五大欲は、食欲・性欲・睡眠欲・出世欲・金銭欲といわれており、この欲望をなくすことはできないだろう。なお、欲望はいき過ぎが問題で様々な事件や事故を引き起こすのである。世界中で民族間の争いやウクライナ戦争などの戦争が絶えないのは、そのためだと思っている。

先日、男女共同参画白書についてテレビでやっていた。結婚しない理由に、“自由”でいたいことが一番であった。結婚しなければ人口は増えていかないので、日本の経済力や国力は弱くなるのでやむをえないだろう。ただし、人口を維持するためには入国者を増やすことだが、これも日本人はあまり好まないようである

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うつ病

2022-06-29 05:00:00 | 投稿

うつ病」の回復には、相当の時間が必要であると友人のメールに書かれていたが、私もそのように思う。なぜなら、息子が大学時代に「心の病気」にかかり、回復するのに10年近くかかったからである。息子の症状は、高校時代にサッカー部に入り全道大会まで出場したが、大学時代にはどこにも所属せず体重も40㎏を割って、声も出せない状態であった。

しかし、今では子供にも恵まれ元気で働いている。友人の娘さんも都会の大学生活で心の病気を患い家族も心を痛めたが、今では子育てや農業の手伝いで頑張っているそうだ。

 私は医者でないので専門的なことは分からないが、心の病気の原因は多種多様とみられ、多くの人が心の病を患っているのではないだろうか。回復には、本人の「こころ」の整理と周りのおもいやりが不可欠で、相当の時間がかかるだろう。

心の病気にかかり、社会生活が円滑にできなくなった症状を「適応障害」という。生活の中で生じる様々なストレスに対処できず、抑うつや不安感などの精神状態が現れて、日常生活に支障をきたす病気のことで、うつ病の時もある。

コロナ禍が長引きうつ病患者が増えており、自殺者も増えている。私の友人もうつ病で心療内科に長らく長らく通っている。一方、私はそう病でそうを抑える薬を飲んでいる。

適応障害の症状は、うつ病や不安障害に類似しているが、これらの判断基準に明確に当てはまらない場合、適応障害の診断が優先されるそうだ。息子の場合、精神科医に相談すると「うつ病ではない」と言われたが、フィギュアスケートの鈴木明子選手も一時は痩せて「摂食障害」だったので、あとになって思うと息子も同じだったと思う。

医学をはじめとして分析・技術開発が顕著に進んでいるが、一方で価値観が多様化してストレスの要因も多くなり、人間疎外化が進んでいるのではないかと思っている。

宮内庁によると皇后陛下も一時、「適応障害」を罹患されたそうで、いまは高貴な笑顔で公務につとめられている。そして、歌手グループだった「嵐」が奉祝曲を歌っている時、皇后陛下の眼に光るものが見えたが、辛かった適応障害のことを思い出したのだろう。

「十勝の活性化を考える会」会員

注)摂食障害

摂食障害は、食行動の重篤な障害を呈する精神障害の一種である。近年では嚥下障害等の機能的な摂食障害との区別をつけるため、中枢性摂食異常症とも呼ばれる。厚生労働省の難治性疾患(難病)に指定されている。患者の極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされる。主に拒食症過食症の総称である。人間関係の問題などの心理的なストレスが原因となる場合が多い。

摂食障害は大きく拒食症過食症に分類される。拒食と過食は相反するもののように捉えがちだが、拒食症から過食症に移行するケースが約60 - 70%みられたり、「極端なやせ願望」あるいは「肥満恐怖」などが共通し、病気のステージが異なるだけの同一疾患と考えられている。

(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

       


希望

2022-06-28 05:00:00 | 投稿

 

希望とは、実現をのぞみ願うこと、また、その願いである。ウクライナ戦争で生き残った子どもたちには、希望が奪われている。病院のベッドに横たわるウクライナに住んでいる11歳のヤナさんも、ロシア軍の攻撃を受け両足を失い希望を失っているのである。

このように戦争は、子供たちの希望も奪っているので何とむごいことだろう。この戦争映像をユーチューブで見ていたが、あまりにむごいので途中で見るのをやめた。人間は高等動物であるが、何と愚かな動物であろう。世の中には、偶発的な事件や事故は枚挙にいとまがないが、戦争は計算しつくされたものであり偶発的なものではない。 岸洋子さんが歌った希望の歌の歌詞は、次のとおりである。

希望という名の あなたをたずねて

遠い国へと また汽車にのる

あなたは昔の 私の思い出

ふるさとの夢 はじめての恋

けれど私が おとなになった日に

だまってどこかへ 立ち去ったあなた

いつかあなたに またあうまでは

私の旅は 終りのない旅

希望という名の あなたをたずねて

今日もあてなく また汽車にのる

ヤナさんに、“希望という言葉はないという。我々の希望とヤナさんの希望とは、まったく違うのである。ロシア軍のウクライナへの軍事侵攻のニュースを見ながら、ヤナさんにも希望を持って生きていってほしいと願っている。

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2022-06-27 05:00:00 | 投稿

 

自宅の敷地の広さは約200坪で、建物以外はほとんどが庭である。草取りに手間が掛かり、いくど取っても雑草が生えてくる。ただ、私は身障者なのでリハビリには最適で、倒れる前に庭がこのように役立つとは思ってもいなかった。

私が脳出血で倒れてからの3年間は、ソファーに寝ていることが多かったのであまり覚えていない。と言うよりは、脳出血の後遺症による認知症で記憶があまり無いのである。庭のアップダウンで未だふら付くが、倒れた3年後ごろから少しずつ歩けるようになり、今では庭の草取りなどをしている。

庭にはいろいろな花と木が、100種類ぐらいある。春には、ギョウジャニンニクと五色ヤナギが特に好きである。ギョウジャザニンニク(別名:アイヌネギ)は、春一番に青々と生えるので元気をもらっている。庭中にこの植物があるが、庭一面に匂いが充満するのが難点であるが、病気がなおった理由のひとつにこの植物にあるとすれば、我がままはいえないだろう。下の写真が、ギョウジャニンニクである。

五色ヤナギは、自宅の完成祝いに友人が贈ってくれたもので、葉の色が5色に変わるので目立っており、庭をとおる人々の目をうばうようである。

夏の花では、ムクゲの花が好きである。ムクゲは、北海道平取町二風谷に住んでいる次男の嫁のお父さんから結納の時にもらったもので、自宅の主木にしている。花の少ない時期に花が咲くので、一段と目立っている。平取町二風谷といえば、学者がニブタニ文化というほどアイヌの聖地になっているところである。

ところで5月29日、帯広駅前の花壇を見ると雑草だらけになっていた。620日現在、雑草は刈られていたが、花がまだ植えられていなかった。全国の人々が来る十勝の中心地であるので、早く綺麗にしてもらいたいと思っている。国は借金で首が回らないが、帯広市もそうなのであろうか。

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ウクライナへの軍事侵攻

2022-06-26 05:00:00 | 投稿

日本には、いろいろな戦争があった。日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、太平洋戦争などである。そして今は、ロシア軍のウクライナへの軍事侵攻である。

世界を驚愕させたウクライナ紛争が始まって、はや4カ月になる。ウクライナ侵攻に対しては、NATOをはじめ西側諸国を巻き込んだウクライナ軍の反攻により、一時はロシア軍を首都キーウから駆逐するまでの善戦を見せた。だが、現状は残念ながら、ウクライナ東部や南部でロシア軍の攻勢が続き、領土のおよそ20%がロシアの占領下になったまま、膠着状態に入っている。

ロシアは1,710万平方キロの国土(日本の45倍)を持ち、人口は日本の1.2倍の約1億4,680万人。宗教はキリスト教・ユダヤ教・仏教・イスラム教など多彩で、民族は182、ロシア語のほか35の言語が公用語という文字通りの多民族連邦である。

国際法では、自由と民主主義国家であるウクライナは、NATOでもEUでも加盟するか否かは自分たちで決めることであると書かれている。また、国際法のひとつである戦時国際法は、戦争状態であってもあらゆる軍事組織が遵守すべき義務を明文化したものである。代表的なルールとして以下の9つがある。

  • 軍事目標以外への攻撃禁止(降伏者、負傷者、民間人等の攻撃禁止)
  • 休戦旗を揚げながら戦闘する行為
  • 遭難信号を不正に発信する行為
  • 赤十字旗を揚げながらの軍事行動
  • 軍事的必要性を超える無差別な破壊・殺戮
  • 捕虜虐待の禁止
  • 対人地雷使用の制限
  • 化学生物兵器使用の制限
  • 開戦に先立つ宣戦布告義務

  ただ、国際法は強制ではなく、国内裁判所のように強制力がなく強制する機関もないのが実情である。国際法では、アメリカの軍事力は別にして、国際法違反に制裁を加え遵守を強制する機関がない。そのような機関を設置することは、かえって国家に対する主権侵害となってしまいかねないからである。その意味では、強制力がない国際法の拘束力には疑問がもたれることもあり、これは国際法の最大の弱点でもある。

戦時国際法は、戦時のみに適用されるわけではなく、宣戦布告されていない状態での軍事衝突であっても、あらゆる軍事組織に対して適用されるものである。同法は戦時における国際法であるため、まず時間的な適用の範囲が規定されることとなる。つまり適用開始の要件と終了の要件である。

戦時国際法は武力紛争の存在を適用開始の要件としており、宣戦布告の有無や戦争状態の認定を問わない。更に、戦時国際法の適用を終了する要件としては、紛争当事国の軍事行動の終了時、または占領の終了時である。国際、法に照らして、ウクライナ戦争はいつ終わるのだろうと思っている。

国際法に関連するが、太平洋戦争は日本が仕掛けた正当性のない卑劣な真珠湾攻撃の結果、アメリカと日本が交戦状態に入ったのである。開戦布告前の1時間前に行なわれたルール違反で、太平洋戦争は始まったらしい。

先日、国際会議がロシアのサンクトペテルブルクで開かれた。 サンクトベテルブルクは、エルミタージュ美術館などのロシア文化の中心地であるが、ロシア国民がウクライナ戦争に無関心のように写しだされていたのが印象的で、プーチン大統領の支持率が国内で高い理由が戦争に無関心にあることが理解できた。

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