七尾旅人というミュージシャンのことは、まったく知らなかった。
この「兵士Aくんの歌」で初めて知った。
その歌詞を以下に転載します。
兵士Aくんの歌
1人目の彼はどんな人だろう 1人目の戦死者Aくん
1人目の彼はどんな人だろう 何十年目の戦死者Aくん
彼は僕の友達、 あれは僕の弟 彼はわたしの彼、 あれはわたしの子
1人目の君はどんな人かな 野球好き? それとも ラジオが好き
1人目の彼はどんな人だろう 1人目の戦死者Aくん
彼は僕の友達 、あれは僕の弟 彼はわたしの彼 、あれはわたしの子
僕たちは ある朝ニュースで君のことを知る
しばらくのあいだ 君の名前は隠される
最初の数ヶ月 君の名は英雄の呼び名となり
そしてやがて 君の名前は 当たり前のものになる
Aくん Bくん Cくん Dくん
わたしは失うのか あなたを失うのか
この国は失うのか ここで失うのか
わたしたちは失うのか 誰を失うのか
この国は失うのか ここで
1人目の君は何を見るだろう 1人目の戦死者Aくん
1人目の君はどこにいるだろう この国の どこかで まだ 君が生きている
時代を映す鏡は、音楽と共にある。
戦争の時代、私たちは数多くの反戦歌(プロテストソング)を聴いてきた。
ボブ・ディランにジョン・レノンにマービン・ゲイ…
音楽に込められたメッセージに私たちは共感して、その時代を生きてきた。
困難な時代にこそ、音楽の力が発揮される。
そう信じたい。
七尾旅人の強いメッセージに私は共感します。
同様にメッセージを発し続けるミュージシャン、アジカンのゴッチのローリングストーン誌インタビュー記事も御覧ください。
安倍内閣支持率は危険水域、32%に。
そして女性の支持率は26%という惨状。
いよいよ安倍内閣末期的症状です。
9月には自民党総裁選が控えています。
http://mainichi.jp/select/news/20150810k0000m010074000c.html
河合隼雄が「中空構造日本の深層」でも指摘しているように。
私たちが安保法制に反対するのは、失敗体験に学ばないこの国のシステムが、
ずっと変わらないで現在も継続しているからです。
いざ戦争になったら、また同じことを必ず繰り返します。
失敗しても誰も責任を取らなくていい訳ですから。
岩波書店の「3・11を心に刻んで」より上野千鶴子の言葉をどうぞ。
http://www.iwanami.co.jp/311/DOCs/1506a.html