Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

6月のBlue poppy

2016-06-15 | 

 

梅雨の晴れ間は、貴重な時間。

朝の内に洗濯を済ませて、森散策へ。

今年は全体に山の花の開花が早そうなので、そろそろ笹百合も?

河川敷のサイクリングロードからジリジリ夏の陽射しが照りつける。

雨上がりのたっぷり湿気を含んだ熱気が、地面から吹き上げて来るようだ。

橋を渡ってから続く長い登坂路に、早くも息が上がってしまう。

林道の樹林帯に入ると、ひんやり緑陰の涼しさに救われる。

九十九折を登り切った水の元の湧水を、頭から浴びる。

噴き出る汗をクールダウン。

これが夏の自転車乗りの悦び(笑)

風穴周辺の笹百合は、まだ蕾が固く開花は一週間から10日先でしょうか?

山法師の花が、万緑(ばんりょく)の森で涼しげな白を際立たさせる。

岩間から冷気が噴き出る風穴では、ヒマラヤの青い芥子、メコノプシスが見頃。

ヒマラヤ高地の抜けるような空の青を映す神秘の芥子が、ここで観られる僥倖。

岩間から噴き出る冷涼な蒸気を利用して栽培に成功した人に感謝。

撮影中、アカショウビンとカッコウの囀りが森に木霊す。

哀調を帯びたアカショウビンの声と長閑なカッコウの声が重なる不思議なハーモニー。

そう云えば、近頃、コマドリの声を聴かない。

濃い緑の影を落とす万緑の森を散策していて、思い至った。

ソウシチョウの繁殖と共にコマドリの声を聴かなくなったのだ。

どちらも笹薮を棲息地とするので、

繁殖力に勝るソウシチョウに追われたのだろう?

あっ?もう一つ思い出した。

竜神平のキスゲが消えていた。

やっぱ、そこに本来生息しない花は、間引きされてしまう運命なのか?

信州や尾瀬の夏の想い出の花だけに、ちょっと寂しい…

梅雨の晴れ間の森散策は、日が長いので遅くまでいても大丈夫。

波長の長い陽射しが、森をいつまでも輝かせていた。

 


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6 コメント

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ブログの不具合 (ランスケ)
2016-06-15 16:55:00
私が利用しているgoo ブログがメンテナンスのため一昨夜0時から昨日の12時過ぎまでアクセス出来なくなっていました。
覗いてくれた皆さん、ご迷惑おかけしました。

しかし、どうもメンテナンス後の不具合が色々、発生しているようです。
例えば、コメント欄の名前が表示しないとか…
毎度のことではありますが、しばらく以前とは違うトラブルが発生しそうです。
やれやれ…
こんばんは! (masa)
2016-06-15 21:03:01
自転車がないので 中1日25分を目安でエアロバイク
してますが まだまだ体がなまってます。

すっかり青い芥子のこと忘れてました。雨上がり
雨粒がついてるとおもしろそうですね。笹百合も
何処かの山で咲き出したというツィートを見ましたので こちらもそろそろですね。アカショウビン ぜひ
この目で見てみたいし 撮影してみたいです。それ
以上にコマドリをと思ってたのですが 難しそうです
ね。これこそ自然淘汰と言ってはいけません。確か
ソウシチョウは日本に持ち込んで逃げたのが繁殖して
しまったもの。だからこれは人間が行った災害です。
なんとかコマドリに戻ってきてほしいですね
生物多様性の危機 (ランスケ)
2016-06-16 00:09:47
ソウシチョウは、この10年くらいで、あっという間に生息域を広げました。
私が初めて見たのは15年くらい前の面河道でした。
その美しい姿に新種の迷鳥かと目を見張りました。
帰宅してバードウォッチャー専門誌のバックナンバーを記憶を頼りにめくると、
筑波山で繁殖するソウシチョウの記事に行き当たりました。

この鳥は集団で行動するので、生息域を同じくするコマドリやカラ類は追われてしまうでしょうね。
在来種の姿が、これからどんどん消えてしまうかもしれません。
特定外来種として、石鎚山系でも指名手配パンフレット(笑)が配布されていましたね。
その内、駆除対象になるかもしれません?
(でも、どうやって?)

消えてゆく生物種は、いろんな要因が考えられます。
それを簡単に淘汰とするのは安易過ぎます。
現在の生物多様性の危機は、我々人間によるところが大きいようですね。

皿ヶ嶺や石鎚山のように同じところに通い続けると生態系の小さな変化にも目が行きます。
masaさんに前回、コメントしたのは、そういうことだと思います。
森の様子 (鬼城)
2016-06-16 08:57:39
今年も「ヒマラヤの青い芥子」ほか、花便り綺麗な写眞に心洗われます。
光のきらめき、鳥たちの鳴き声が目の前に広がります。
目をこらすとキノコ・・・淡い写眞が引き立ちます。
自然の保護こそ「故郷創生」と思うのですが・・・学者の皆さん(有識者とも)は机上の空論ばっかりで大嫌いです。
夏至が近づくと (ランスケ)
2016-06-16 09:26:46
夏至が近づいたこの時期は、晴れると日の長さを実感します。
夕方5時を過ぎた時刻にも係わらず皿ヶ嶺の森の中で何人かの人と出会いました。
7時過ぎまで充分に明るいですからね。

日が長いと、なんだか得した気分になりますね(笑)
いつもより余裕を持って森散策を楽しみました。

鬼城さんの宇和島歳時記、季節のスケッチからも窺えるように、
同じ場所に通い続けると、小さな変化にも目が行きます。
私たちの、そんな身近な自然に対する観察眼を大事にしたいですね。
辰野川の蛍の復活は、嬉しい話題です。
小さな気づきの積み重ねが身近なものに対する慈しみの心を育むように思えます。
集団リンチが終わってみれば (ランスケ)
2016-06-17 17:12:30
あんまりにも情けなくて、しばらくテレビのニュース番組から遠去かっていました。
例のトップニュースとして延々と続く舛添知事パッシングです。
集団リンチが幕を下ろしたところで、ヘタレだと思っていた宇野常寛がワイドショーで気骨のある発言を(笑)
舛添パッシングの総括として読むと面白い。

http://news.livedoor.com/article/detail/11653095/

イチローがインタヴューで「同じく号外が出ましたね」と自身の記録達成と舛添知事辞任のメディアの扱いをチクリ。

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