満月の出づる宵は格別だ。
昼間は汗ばむ初夏の陽気も、日没前になると、ぐっと冷え込んでくる。
分かっている筈なのに、暫く山から離れていると身体が反応しないようだ。
ガタガタ震えながら月の出を待った。
夏至の一月前、月は、もっとも南に傾く。
石鎚山と満月を絡ませるには、この数カ月しかない。
月は静かにシラベの森から出づる。
宵闇の群青の空に、ポッと明かりを灯す月の出の瞬間。
頂上山荘の明かりも灯り、空の高みへと昇る望月の空に残照の色が差していた。
「ゴロスケホッホ」山親爺、梟の声が谷間に響く満月の宵。
今年の花期予想は、ことごとく外してしまった。
暫く山から離れて街の暮らしに馴染んでしまうと、野生のアンテナが錆びついてしまうのだろうか?
ほとんど積雪をみない異常な暖冬が、例年になく早い山の花々の開花を促したのだと思う。
五月半ばで墓場尾根のアケボノツツジはピークを迎えてしまったようだ。
見下ろす柱状尾根は、青々と若葉の色に染まっていた。
朝、石鎚の前に寄り道した大川嶺のミツバツツジも花の盛りを過ぎて色褪せた花風景。
そして石鎚は、早くも石楠花の季節を迎えていた。
イワカガミも咲き始めている。
お馴染みの天狗岳の朝夕の風景は、同行したmasaさんの画像をどうぞ。
私は月の出と月の入りの風景ばかりを追って、カメラを反対方向へ向けていたので。
頂上社の鳥居が新しく建て替えられたせいか白装束の信者さんの姿が多い。
それから二の鎖元バイオトイレのチップ投入箱に防犯カメラが設置された。
これで度重なる盗難事件も納まることだろう。
そう願いたい。
素晴らしい月の出ですね。私はなんとか大きな月と
天狗さんを絡めたいと思ってましたが 今回はっきり
無理というのがわかりました。でも 弥山でいろんな
光景が見れたので 良かったとは思います、
あの二の森に沈む月 雲が赤く染まってて面白かった
ですね。私はフィッシュアイで狙ってたので こん
なのでいいのかなというものになってしまってます。
もうしばらくお待ちください!!
一緒に山へ行くようになって、徐々に成長してゆくmasaさんの姿を見るのは、なかなか感慨深いものです(笑)
初めは、恐々足を踏み出した墓場尾根とか、自分の昔の姿を見るようで面映ゆいやら。
弥山から天狗岳を絡める月の出を撮ると、どうしても近距離のため月のサイズが点にしかなりません。
西ノ冠岳付近まで遠去かって、やっと掲載したサイズになります。
石鎚に落ちる月ならポイントは沢山あるけれど、月の出を狙える場所は意外と少ないようです。
誰も撮っていない写真を妄想するのは楽しいけれど、
いざ実践するとなると試行錯誤の連続です。
ひろぞうさんも、笹倉で自分独自の写真を模索し始めているし、
http://sikoku1982.blog.fc2.com/blog-entry-173.html#more
私もウカウカしていられません(汗)
皆で刺激し合えれば、石鎚山岳写真の新世代の潮流が生まれて来ると思いますよ。
静かの海近辺の月の表情がつ光で潰れずに 山の風景
とともに綺麗に見えてます!!確かに この時間で
ないと写らないものですね。このことも考えて
次回撮影してみたいです
本来は、月の海と呼ばれるクレーターの影の部分ですよね。
天体写真として月面写真を撮る場合は、問題なくクレーターも鮮明に写ります。
でも風景写真として周囲の環境も一緒に撮影する場合は、撮影可能な時間が限られます。
日の出と日没のわずかな時間帯だけです。
その他の時間に写っている月の風景写真は、多重露光の合成写真でしょうね。
クレーターを映し込むには、どうしても早いシャッター速度が要求されます。
そして月の明るさと周辺の風景の明暗差を同時に映し込める時間帯は僅かです。
クレーターに拘らなければ長時間露光で月の風景写真撮影は可能です。
まぁ色々と風景写真の可能性を試してみましょう。
探究心と遊び心がないと長続きしませんからね(笑)
もう随分昔のことで月が満ち始めるとそわそわしたものです
が今はすっかり軟弱になり、職場と里山散策が日課となっています
昨日は鳥取県境の兵庫県まである花を追っかけです
「日の出と日没のわずかな時間帯だけ、月の明るさと周辺の風景の明暗差を同時に映し込める時間帯は僅か」
懐かしくて涙出ました
「ホーッホーツ」と夜を告げる梟の声が聴こえて来そうな風景でしょう(笑)
久しぶりに手応えのある風景との出会いでした。
何度も月の出の撮影では失敗を繰り返して来ましたから。
頭に描いた通りの写真が撮れると嬉しいです。
今度は二の森から狙いましょうか?
misaさんも海を渡る花散策を堪能して来てください。
月の出、ほっとする瞬間!
この狙いは誰にもマネできない。
今年は花便りの記事を多く見かけましたが、何処もはずれたようです。
良い外れ方は篠山の「曙ツツジ」表年だったようです。
この天候不順、どうしようもないのでしょうね?
人間が自分たちの都合で自然破壊・・・
一人一人が考えねば成りません。
ここも5年くらいの周期で当たり年と外れを繰り返しているようです。
今年は当たりだと思うのですが、例年より一週間か10日くらい早い花期だったので
旬の風景を外してしまいました。
石鎚山上のアケボノツツジも同様に異例に早い開花でした。
四国の山はこの冬、私の記憶する限り、最も雪の少ない冬を経験したわけですから、
山で生育する植物にも当然、影響を及ぼすはずです。
それを計算していなかった私は、愚かでした(汗)
歳時記としての花の風景と同様に月や太陽にも季節の風景があります。
夏至から冬至にかけて月や太陽の位置は大きく移動するからです。
私たち山の写真ヤは、それを頭に入れて撮影に挑みます。
今回の石鎚月の出写真は、誰も撮っていない風景だと自負しています。
ほとんどの人は弥山から天狗岳を絡めた月の出です。
でも、これは天狗岳が近距離のため月が点にしかなりません。
他は長時間露光で月光を流すか、ボーツと膨れ上がった月の写真ですね。
だから人と違った風景を撮ろうと思うと試行錯誤を重ねなければなりません。
今回の西ノ冠岳方面からの月の出写真も過去に何度も失敗した結果です。
なんとか今回は風景写真として撮影出来ました。
昨夜の伊勢志摩サミットのニュースを観ていて、
「リーマンショック以来の危機」と一人騒いで浮いている安倍首相の姿に違和感を覚えました。
海外メデイアの報道と国内報道の奇妙なまでのズレは広がるばかりです。
今朝の目に留まったツイートを引用します。
シュナムル @chounamoul · 14 時間14 時間前
米国人同僚が「アベノミクスが惨めに失敗してるのに何で未だに日本人がLDP(自民党)を支持してるのか分からない」と問うので、
「そりゃあんたがNYTとかWSJとか英語情報しか読んでないからだろ。
日本の媒体は政府と口を揃えて『経済は良好』と言い張ってるぜ」と言ったら
超納得してくれたのが今日の午後。
既に失敗が知れ渡っているアベノミクスを海外に勧めたりするのが奇怪だったと言うんだけど、
あれは国内向け宣伝との整合性のために必要な儀式なんだよ、と。
こういうのって、日本語の壁の内外での情報格差を知らない外国人にとっては、ただただ謎なんだよね。
フジヤマガイチ @gaitifujiyama · 2時間2時間前
今回参加しているG7の中で日本だけが今年のGDP成長率の予測値が1%未満なんだからね。
イタリアよりも低いんだから。
参加してないが、あのギリシャと遜色ないんだからね、
予測値だけ見比べたらさ。ある意味日本だけリーマンショックが来てんだよ、
政府が打ち出してる経済政策の失敗で
ついでに一水会の鈴木邦男氏の「宗教と愛国心は似ている」
ちょっと長いですけど一読に値します。
民族主義者だって、冷静に現状を観ている人は、ちゃんといます。
http://blogos.com/article/176797/