Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

お遍路 on the Road /71番弥谷寺~77番道隆寺

2011-06-23 | お遍路

 

 今日も暑い一日でした。

 どうも最近、うまく睡眠時間が取れていません。

 昨日も2時間くらい。

 今日も、それくらいになりそうなので手短に記事をまとめます。

 ご容赦ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 71番弥谷寺(いやだにじ)は、印象に残る札所だった。

 期待していた磨崖仏は風化して、そのほとんどが形を失ってしまっていた。

 それでも、この崖に張りつくように建つ寺院は、何かを強く心に残した。

 

 先ず、寺院への参道を見失い車道を上っているときにみたモノが強烈だった。

 路肩に転がるそれが何なのか判らなかった。

 近づくと、それが動いた。

 鎌首をもたげた蛇だった。

 蜷局(とぐろ)を巻いて鳥を締め付けている。

 後ずさりし、それから目を逸らし先を急いだ。

 

 寺院の佇まい、そして大師堂(靴を脱いで上がる)、山門を出るときにみた金剛菩薩像も印象に残った。

 次の72番曼荼羅寺も73番出釈迦寺も、小さいながら好いお寺だった。

 この辺りで鼻水が止まらなくなり(睡眠不足で風邪が再発)風邪薬を飲む。

 後は弘法大師誕生の地、善通寺を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 74番甲山寺は申し訳ないが早足で通過した。(もちろん納経は済ませました)

 四国88カ寺の総本山とも云える善通寺の門前街も凄い(笑)

 その伽藍の壮大さ…呆然と見上げていた。

 もう完全におのぼりさん気分。

 ここで一時間を過ごしている。

 そして、その門前で托鉢?(完全に物もらい)をするお遍路さん。

 10年以上廻っているというお遍路さんは乞食同然だが、身なりは小奇麗にしている。

 小銭を上げながら話をして写真を撮らせてもらった。

 愛媛県の内子へ入る手前の国道沿いでも、三輪の自転車いっぱいに荷物を積んで廻るお遍路さんと出会った。

 この人は近づくと逃げるようにゴミ拾いを始めて話すことを完全に拒否していた。

 残りの人生を、お遍路を廻り続けることで閉じようとしている人が確かにいるようです。

 

 

 

 善通寺で時間を取り過ぎた。

 76番金倉寺を出たのが午後4時少し前。

 なんとか77番道隆寺を打って、丸亀市内へ入りたかった。

 この間、時間10分で歩いた。(一時間6kmペースの速歩)

 4時40分に道隆寺に到着。

 なんとか今日の予定を消化した。

 さぁ、早く寝よう。(また2時間くらい)

 

 6/22の歩行距離、19.6km。

 


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7 コメント

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睡眠 (misa)
2011-06-23 07:34:59
一気に予定消化ですね

私は過去の日記からして6月という時期は余り活動してないようで月初の銅山越か紅芍薬くらい

昨夜は今季最後のホタルに出かけました
蒸し蒸しとやっと梅雨らしさを感じながら長ぐつはいて鑑賞(マムシ対策)
フワフワと光を放ちながら飛ぶ数はぐんと減少
そろそろ夏本番ですかね

2時間睡眠は堪えます
あと少し、気力で心を残すことなく
スローダウン (ランスケ)
2011-06-23 19:56:46
misaさん、蛍写真ねばっていますね。
成果が楽しみです。

もうガムシャラに札所を打つのを止めました。
今日は早めに宿に到着したので、このまま眠るつもり。


予定を変更して25日は87番長尾寺泊まりとして、翌26日の午前中に88番大窪寺を打って結願とします。
そのまま山越えで切幡寺方面へ抜けます。
そして翌27日に1番霊山寺へ到着し、ゴールとします。

さぁ、もう完全に終着点が見えてきました。
最後まで手を抜かずにお遍路の風景を楽しみます。
もうすぐ満願ですね (三浦)
2011-06-23 20:29:21
ここまでよく頑張りました。
普通の人にはなかなかまねのできないことです。立派です。
一回り、二回り成長した姿を拝見できるのはいつでしょうか。また、石鎚でお会いしましょう。
すごい! (鬼城)
2011-06-23 20:43:12
無理をしているのではないかと心配していました。
山屋は絶対にしてはならないことですよ。
睡眠も大事ですし、休養も大事です。

お礼参りまで計画的に進んでいますね。
無事結願を!
弥谷寺 (おいわさん)
2011-06-23 20:44:23
お疲れ様です。もう少しですね。毎晩見ていま
すよ。珍しく書き込んだ理由は弥谷寺が登場し
たから。私の実家から弥谷寺までは直線で数
km程度です。でも今は無人なので休みのたび
に庭の草引きに帰っています。でも待つ人が
いない家に帰っても何も感じません。

残りわずかですが体調や事故に注意して無事に
結願することを祈っています。
何故そんなに急ぐのか? (kyo-chan)
2011-06-23 22:40:45
何がせかせかした遍路に変貌させたのでしょうか?修行ならば違うエリアがあるでしょうし・・・
仕事の都合?

あんな疲れた顔(観音寺?)で、こころの安らぎが得られるでしょうか?心は平和でしょうか?

今日の休息は正解です。結願を前にして、後悔することがないようゆとりを持ってお遍路を。
孤独な旅人 (ランスケ)
2011-06-24 04:34:44
今日はお風呂に入って汗を流してから、ゆっくり寝ました。
何日ぶりの、ぐっすり睡眠でしょう。

鬼城さん、kyoichさん、ありがとうございます。
香川県に入ると、歩き遍路は皆、背中を押されるようにスピードアップするのです。
クニシンくんとも話ましたが、これは不思議なことに、通しで歩くお遍路の特徴というか性(さが)です。
凄い人は三日で香川県を打ち終わると云います。


三浦さん、ありがとうございます。

でも歩いてお遍路することは、特別のことでは決してありません。
出会ったお遍路さんたちは、みんな好い顔をしていました。
健康で、まだ足腰のしっかりしている内にお遍路はしてみるべきだと思います。
少しづつ時間を作って区切り遍路をしながらでも。
お遍路の風景は、老いてゆく自分を見つめ直すために是非見ておいてほしい風景です。
こんなに長時間、自分自身と向き合う時間なんて二度と訪れないでしょう。


おいわさん、コメントありがとうございます。

出来れば四国の山歩きを楽しまれている皆さんにもお遍路をしてほしい。
四国に生まれた以上は、一度は見ておいてほしい風景です。

決して車では見えてこない風景が歩くことで見えてきます。
それは「孤独な旅人」である歩き遍路だからこそ見えてくる風景だと思います。

さぁ、間もなく長い旅も終わります。

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