皆さんこんにちは
こちちらは東北は岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら でございます。
小さな呉服屋ですが、店内の「工房らくぜん」で
ニュースで言っていましたが、とうとう都心にも木枯らしが吹き始めたようで
いよいよ秋が深まってきました
昼と夜の寒暖の差が大きければ大きいほど、紅葉は色濃く染まるのだそうで
朝は秋色に染まった山々が朝靄にかすんで とても幻想的です。
布団にくるまっていつまでも眺めていたい衝動にかられます。
出来れば朝から熱燗などで一杯やりながら・・ステキ!堕落衝動ドキドキする!!
そんな訳で
すっかりご紹介が遅れてしまいましたが
もみじの帯です。
実は9月の始めに無事納品することが出来ました
もうお召しになられたそうで、とても喜んで頂けました。
生地は塩瀬で地色は黒です。
黒地なのでとても緊張しましたが綺麗に染め上がりました。
そのままでも良いけど、せっかくなので金線で少しお化粧します。
全体の一割ぐらい、なんて言うか「利かせ」ですね
出来たら落款を押しますよ
毎度の事ですがこれも本当に緊張します。
上下を間違えないように、何度も確認しまして・・・・
うりゃ!
ぎゅぅぅぅ~っと
はい、完成しました!
ではご覧ください
「もみじの名古屋帯」です。
向こう側に空間があって、さらにその向こうにも紅葉が広がっているような、光が葉を透けるイメージを出したくて
葉の重なりや色のバランスに とても気を使いました。
たいこの模様を大きくとったのは
絵の上下をずらして締める事で
下に空間を持たせて締めたり、
たいこ全体を紅葉でうめて
華やかに締める事が出来るようにするためです。
もちろんそれに対応出来るように
前の模様も左右広めに描いてあります
特別な事は何もしていませんが
やりたかった事が全部出来た感じ
とても良く出来たと思います。
山の紅葉は今が盛りですが、麓はこれからですね
もうじき街路樹も染まってくるでしょう。
廻る季節を楽しむお洒落は やはり着物が似合いますね。
京呉服すがわら では
そんな皆さんのご要望にお応えするべく
常に腕を磨いております。
どうぞ何なりとお申し付け下さい。
喜んでお手伝いさせて頂きます。