すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

綿の外暖簾を染めましたよー!

2023-12-27 14:14:14 | 作品紹介
皆さんこんにちは!

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわらでございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー!


さてさて
気がつけば師走も差し迫って今年も残すところあと僅か数日です。

年々時の経つのが早くなって行くのは本当に歳のせいなんでしょうか?



そんな事よりご依頼頂いた暖簾!の紹介でございます。

綿の外暖簾でございます。

私、綿は専門外なんでございますが、

受けました。頑張って引き染めしました。


112センチ幅で4メートル半の厚手の生地です、デカいです。

綿はですね、絹と全然染め方が違うのですよ。

普段やってないのと、設備が無いので中々手強かったです。

外に掛ける暖簾なので、日焼けしにくい「反応染料」ってのを使って染めたんですが、
染めた後はアルカリショック!っていう魔法を掛けてですね、

洗います。


洗った後、濃色を出すためにもう一回同じ事をやって染めました。

最後は熱湯!で洗うんですよ!絹と全然違う。熱湯熱いです、熱湯だもんな。



こんな感じで指定色の紺色、金赤色、松葉色と三色染めました。

最後にもう一回色止めの魔法をかけて


仕立て上がりです。これは金赤色です。


幅二間の四連暖簾の出来上がり。

やっと出来て安堵の表情です。


この暖簾は平泉にある「芭蕉館」と言うおそば屋さんからのご依頼でした。


早速松葉色を掛けて下さっています。

有名人も沢山訪れる美味しいおそば屋さんなんですよ。

それでは私もおそば頂きに行ってきます!ひゃっほう!



ところで何と!
来年1月23日から東京国立博物館で建立900年 特別展「中尊寺金色堂」が開催されます!


博物館も観て、平泉に訪れた際には是非、芭蕉館でおそばを召し上がると良いと思います。


京呉服すがわらは東北の小さな呉服屋ですが、

着物が好きな方、楽しくお召しになりたい方のお手伝いを一生懸命しています。

気になった方はどうぞお気軽にお問合せ下さいねー。


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