すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

~紋紗の生地の名古屋帯~

2013-07-22 17:22:20 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関市の呉服屋

京呉服すがわらでございます。

東北にある小さな店ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー!

      

さて、作品紹介です。

今回も紋紗の生地ですよ

絽に比べて早い時期から長い期間着ることが出来る紗は

持っていると重宝します。

      

この紋紗という生地は見た目にも涼しげで爽やかですが

友禅しようとなると

それぞれに個性があってなかなか一筋縄にはいきません

今回の生地はこんなの

3

あらすてき!

大胆な水玉がメッシュの様な織模様になっています。

でもこの部分、経糸も緯糸も表裏浮いてるもんだから

染料が入らず本当に苦労しました。

品物は名古屋帯なんですが

せっかく変わった織りなので、

これを活かすのにどんな絵を描こうか随分迷いました。

濡れ描きも考えたんですが、結局かっちり友禅することに。

      

それで染めあがったのがこちら

4

大胆に流水の模様を描きました。

水玉との兼ね合いも良い感じです。

      

全体はこちら

1

涼しそうな流水を全体に流しました。

締めたら何となく色面構成みたいな雰囲気になるかな

これなら生地の変わり織りも楽しめると思います。

       

気軽に締められるのが名古屋帯の良いところです。

無地でも小紋でも、夏紬でも、お好きなきものに素敵に締めて

楽しくお出掛け出来ると思いますよ!

       

京呉服すがわらは田舎の小さな呉服店ですが

「楽しく着物を着たい!」、「着物で素敵におしゃれしたい!」

という方のためのお手伝いを一生懸命しています。

「無い物は作る」がモットーです!

気になった方は一回ぐらい仕事をさせてみたらいいとおもいますよー!

      

      

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紋紗の生地で作った夏のお洋服 出来上がり

2013-07-10 23:09:07 | 作品紹介

皆さんこんにちは       

東北は依然梅雨まっただ中ですが

関東以西はすでに梅雨明けした模様ですね、今年は特別暑い夏になりそうだとか。

そんな暑い夏こそ素敵な装いで爽やかに楽しく過ごしたいものですね。

       

さて、そんなわけで

以前、友禅染めのお洋服を作らせて頂いた事があったんですが

ガウンタイプのとても綺麗なシルエットのお洋服なんです。

それをとても気に入って下さり、

今回はその夏物のご依頼を頂きまして、紋紗の生地で作りました。

      

お客様からのご提案で、お題は「カワセミ」です。

難しかったけど頑張りました。

ほら

Kawasemi1

川面で何かを狙っているところですよ。

      

青い宝石の様なこの鳥は

獲物を捕らえる時に、空中でホバリングする事がありますが

キラキラとした風が透き通るみたいにその姿がとても美しいです。

Kawasemi0

         

全体を低めにあっさりとまとめました。

Kawasemi2

川面は琳派の流水で表現しました。

茂る葉陰、木漏れ日の下で獲物を狙うカワセミ、

一瞬時が止まったような緊張感が出てれば良いな。

       

きものと洋服はデザインする際のアプローチが違うので、

図案が決まるまでにけっこう迷いました。

      

着るとこんな感じです。

1

襟の所に翡翠が飛んでいますね

歩くと襟がひらひら靡いて見えたり見えなかったり、

まるで本当にホバリングしてるみたいです。

      

通り過ぎると鳥は見えなくなりますね、そして背中を見ると

あ、さっきの翡翠が枝にとまっているじゃないですか!

2

というしかけ。

ご依頼下さったご主人のアイデアです。

奥様のために、何て素敵なご夫婦でしょう!

    

今回のお洋服は夏物なので単衣仕立てです。

とても軽くて透け感があるので涼しく、着ていて楽です。

奥様はその場で羽織り、「とても良い。」言って下さいました。

やったー!!

何より嬉しい一言です。本当にうれしい!!

    

こちら岩手県一関市の京呉服すがわらでございます。

東北の小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜん

きもの屋が色んな物を作っているんですよー!

何処にも無い物がここには有ります。

「無い物は作る」がモットーです。

一所懸命作りますから何でも言うだけ言ってみて下さいねー!

          

      

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夏の絽と紗の風呂敷 完成!

2013-07-05 16:56:20 | 作品紹介

皆さんこんにちは!

まだ梅雨ですね

毎日湿度が高いので、朝ご飯に海苔を食べようとしても

あっという間にふにゃふにゃになってしまうんですよ!

 

こちら岩手県一関市の京呉服すがわら でございます

田舎の小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋が色々なものを作っているんですよー!

 

さて、大急ぎで取り掛かっていた絽の風呂敷と紋紗の小風呂敷が出来上がりましたよー!

まずは小風呂敷

1

紋紗の生地で単仕立て

地色は「瓶覗き(かめのぞき)」

テッセンの花を手描きしました。

 

そしてこちらは絽の風呂敷

2

青海波に波濤、千鳥が遊んでいます。

綺麗に出来ましたね。

こちらも地色は「瓶覗き(かめのぞき)」

どちらも爽やかな印象に仕上がりました。

 

早速きれいに箱詰めして

3

無事、納品することができまして

お客様にはとても喜んで頂きました。

 

京呉服すがわら では、風呂敷や袱紗のお誂えも一枚から承っております。

ただ、図案を起こすところから始めるので、少しお時間頂くことになりますが

気になった方はどうぞお問い合わせ下さい

精一杯務めますよー!

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